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169 特殊なスキル

神の後任を名乗る若い男が現れて、パーティーホームに置かせて欲しいと懇願コンガンされたため、ヤヒスはそれを許可して、7人目の仲間が加わることになった。


「マサカツ、あなたのスキルは何なの?それによって暮らしが変わって来るわ」

ヴィーシャはソファーに座っている神を名乗る男マサカツに問いただした。


「僕は工業系大学に行っていたから、物作りが出来るけれども、それはここの文明によってかわってくるかな」

「良くわかんないことを言うのね、まぁいいわ、市場のバイトでもいいからお金を稼ぐのよ」

「そ、そうだね・・・」


マサカツがふとダイニングテーブルを見るとミードリが収支計算をしていた。

彼は側によってしばらく見ていたが、ミードリと何か難しい話をしていたかと思うと、ミードリが慌てて計算を進めだした。


「何を話してきたの?」

ヴィーシャは怪訝な顔をしている。


「この世界の計算方式を見ていたんだけど、自分の知っている方式の方がずっと楽だと気付いたので、その方式を教えていたんだ、それにしてもミードリさんはすごいね・・・短時間でほとんど理解してしまったよ」

マサカツは驚いている様子だ。


「ミードリはね、一度覚えたことはほとんど忘れないのよ、本を丸ごと暗記したことだってあるわ」

ヴィーシャは腕を組んでミードリのことを自慢している。


「・・・この辺に木っ端を売っている店はないかな、あとお金を少々貸して欲しいんだけど」

「いいけど、何か仕事になることを思いついたのね」

マサカツとヴィーシャはそのようなやり取りをし、マサカツはボロ市に向かった。


その後マサカツは色々な工具と木っ端を使用して、ホームの庭で何か作り始めた。

「熱心に作っているね、何なのそれは?」

ヤヒスが声をかけるとマサカツは嬉しそうな顔をする。

「出来るまで内緒だよ」

そう言ってまた作業に戻って行った。


その翌日、マサカツが全員をダイニングテーブルに集合させた。


「マサカツよ、なんぞ作っておったが完成したのか?」

フィスがそう言うと彼はそうだと答え、テーブルの上に奇妙な物を置いた。


それは長方形の木枠に、玉がいくつも並んだ木工品だった。


「ミードリさんこの紙に書かれた数字をなるべく早く読み上げてください」

ミードリは紙を見ただけで意図を理解したようだった。

「こんな桁数の計算をすると言うのですか?」

「そうです、お願いします」

「では・・・」


そう言ってミードリは数字をなめらかに読み上げていった。

マサカツは例の木工芸品をいじり素早い速度でパチパチと音を鳴らしていた。


ほとんどの者が訳が分からないと言った様子である。


ミードリが数字を読み上げ終わると、マサカツは数字を口に出し紙に書き記した。

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