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153 戦闘を終えて

黄昏パーティーは古代の岩窟で、異形の者と立ちあい、全滅しかけたが、ヤヒスの剥離スキルでどうにか潜り抜けていた。

岩窟を出てヘリに寄りかかると、チヌックが飛んできてヤヒスの肩にとまった。


「ご用はおすみですか我が主」

「うん、ソビリバーレに戻って欲しい」

ヤヒスがそう言うとチヌックはグリフォンの形に戻り、パーティーメンバーを乗せて東へと飛び立った。


王都に戻るとすぐにパーティーホームに戻り、各自椅子に寄りかかるなり、ソファーに寄りかかるなりして疲れをいやしていた。


「あんな異形がいるなんてね・・・まるで歯が立たなかった」

ヴィーシャは額に手の甲をのせてつぶやいている。


「斬っても戻る、火炎もまるで効果が無い・・・酸で溶かしても何のこともない様子だった」

ヤヒスは椅子に腰かけて、背もたれに背をあずけていた。


「マスターがおらなんだら全員死んでいたな、ドラゴン状態では狭すぎたから」

フィスはいつになく真面目な様子でダイニングテーブルに肘をついていた。


「書籍にあった通りのことかもしれません、様々な書籍の記載を総合すると今の文明よりも発展をしていた時代があったと考えられるのです」

「それはコスタカンのことを考えても説得力があるね」

ミードリとパムは何かの書籍を見つめながら話をしている。


「まだまだ他にも遺跡があると言うことになるのか、面白いな」

リャヒは前向きに考えているようだが、この先また同じような異形が現れないとも限らない。


「とにかくしばらくは遺跡探訪ってことになるわね、この調子だと、今まで地味なダンジョンだと思っていたところが、まだ下の階層があって、何か大きな発見があるかもしれないわ、今まで無視していた下級ダンジョンも調査してみましょう」

ヴィーシャはそう言って棚から菓子を取りだして食べ始めた。


「私は様々なダンジョンと、その周辺地域の歴史や文化を照らし合わせてみます」

ミードリは本を閉じて地図に何か書き込み始めた。


「うーん、今回はひどく苦労した戦闘だったししばらくはミードリの調査に合わせて自由行動にしてみるかい?」

ヤヒスがそう言うとフィスはそれに賛成し、しばらく沈黙があった後全員が手を上げた。


ヤヒスはボロ市に出かけ「なるべくうさん臭くて良くわからない物」

を探しに出かけた、現代ではわからないが、過去に発展していた文明の遺物があるかもしれないからだ。


ボロ市は毎日違うものが入って来る、じっくり探せば何か見つかるだろうか。

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