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118 スキル無効化のダンジョン②

誤字報告ありがとうございます。

確認はしているのですが、「」。のミスが多いようです、目が滑るのだと思います。

スキルが無効化されるダンジョンの中は狭く、多種多様な魔物が出現した。

中でもおおく出現したのはメイルウオーカー、動く鎧であった。

中には誰もおらず、頭部を破壊すると動きが止まる、それがメイルウオーカーである。


「コイツ中々剣の腕が立つわね!」

そう言いながらヴィーシャは喉元に剣を突き立てて攻撃している。

フィスはと言うと跳躍を駆使して頭部を蹴り飛ばしたり、踵で叩き潰したりして行動不能にしている。


(さすがだな・・・ヴィーシャの太刀筋は確かだけど、剣の威力で頭部に叩き込めさえすれば自壊していく、フィスはあの身体でドラゴンだから格闘で鎧をボコボコにしている、ヘルムがこっちにも飛んでくるぞ、おっかないなぁ・・・)


ヤヒスもそう考えながら敵を捌くだけの余裕があった、訓練の成果である。

ダンジョンはどんどん下って行き、フロアも開けていった。


「これはボスがいる感じがする」

パムが天井を見ながら言った。

しばらく進むと、ひときわ大きなフロアに出た。


そこには青く巨大なカニの魔物がおり、余裕のある態度でヤヒス達を迎えた。

「スキルが無効の中で良くここまで来れたな、歓迎するぞ」


「スキル無効でもそもそもの強さがあれば知れたことよ」

フィスは脚を真一文字に顔まで上げてニヤニヤしている。


「格闘家か、だがこの甲羅にはどうかな?」

巨大なカニは爪で自分の甲羅をつついた


「試してみようかしら」ヴィーシャは剣をカニの脚部に向けて振り下ろした。


シンッ!と言う音とともに足が寸断され、カニの身体が大きく傾いた。

「がぁあああ!!なんだと!?俺の装甲は耐久値2000以上だぞ、そんなショートソードで!」

「この剣はインテリジェンスソード、攻撃力は4000よ」

ヴィーシャは笑みを浮かべた。


「なんだ2000程度か、ほいっと!」

フィスは跳躍して、カニの関節に踵を叩き込み断裂させた、そのまま跳躍を続けカニの胴体以外は全て切断された状態になってしまった。


「さて、どうせ殺すけどなぜこんなダンジョンを築いたか話しなさい」

「・・・人間どもに如何にスキルだよりか、魔物の本当の強さを教えてやるためよ」

「そんなこと教えてどうするの」

「さてな・・・やれよ」


そう言われてヴィーシャは剣を掲げて巨大カニを寸断した。


「アイツの言っていた意味は何だと思う?」

「思うに・・・魔王軍が侵攻してくるにあたり、スキル無効化のフィールドを展開してくる、魔物は自分たちがスキルを使えなくても強く、人間はスキルが使えないと脆弱で、その差を利用した作戦を考えているのでは」

ミードリは眼鏡をずらして話した。


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