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第69話

 ポケットに入れたアラームで、目を覚ましたサマノ。

「Won。」

「よしよし。」

 『子犬』……もとい、ポロポの頭を撫でてやる。

「お目覚めでしょうか。『救世主』様。」

「僕、ポロポは、問題ない。タイミングを間違うなよ。」

「では、お先に。『救世主』様。」

「よし。『Open!』」

 運転手に向けて叫ぶサマノ。ややあって、後部ハッチが、開く。

 眼下は漆黒の闇だ。もう少し進めば、街の明かりが、見えるだろうが、今は未だだ。

「今だ!」

 『子犬』……もとい、ポロポを抱きしめ、迷い無く飛び降りるサマノ。

「おっと。」

 空中で、軽く身をひねって、目標地点……先行していた『水泡』に着地した。

 すぐに、『水泡』内部に招かれるサマノとポロポ。後は、減速しつつ落下するだけだ。

「よし、予定通り、クレムリンの屋根の上に辿り着いた。」

「当然ぢゃ。『救世主』様。」

「Won。」

「当たり前ですわ。私の『水の加護』をもってすれば、『重力軽減』くらい『楽勝』です。『救世主』様。」

「シッ……オ静カニ。皆サン。」

 既に、『黒豹』に変じたポロポだった。

 突然、窓が開き、バルコニーへと出て来る人物がいた。

「予定通りぢゃ。『救世主』様。」

「ああ、ロートシルト家の『内通者』か。……全員、バルコニーに降りなさい。」

 こうして、『内通者』の案内で、クレムリン内部を進む。そして……

「おや、会議中でしたか。奥にいるのが、大統領に見えるが、間違いないな。」

《あれが、大統領、間違いなかろうな。》

 ドイツ語に、切り替えるゾフィー。それに諾の応えをかえした『内通者』。

「間違い無しぢゃ。『救世主』様。」

「よし、後は手はず通りにやりなさい。アーデルハイド。」

《無駄ぢゃ。電話線は、切ってある。ちなみに、室内は、電波遮断物質で、コーティング済みぢゃ。大統領。》

 露大統領の母国語に、切り替えるゾフィー。更に、室内の警備が、銃を構える前に、自動小銃を構えていた。

「電話線切ったの私。『水』で覆ったのも私よ。」

《貴国には、『能力研究所』が、あるそうぢゃのぉ。そいつらの『機密情報』を譲渡した上で、閉鎖してもらいたい。大統領。》

 あっさり降参した警備を、無視して話を進めるゾフィーだった。

《『能力研究所』? ああ、あの金食い虫か。あんなもの、冷戦時代の妄想兵器だ。とっくに、閉鎖した。被検体共は、実験中に事故死したので、全部廃棄処分した。そう報告を受けた。》

《では、『ヘレン・ミレン』と言う名に心当たりは、無いのかや。大統領。》

《さぁな。だが、当時噂はあったな。実験の副産物や、限定的な成功を、横流しした者達がいたと言う噂だ。それもあって、閉鎖した。》

《ならば、是非に及ばず。『機密情報』を渡すがよい。》

 大統領のご指名で、雑用を押し付けられたのは、その場にいた幹部の1人だ。

 この後、知能を0歳児まで退行され、その場に放置されたのは、露大統領と『内通者』と『雑用係』を除いた幹部全員だった。そして、部屋を退出する一行だった。


 * * * 



真『預言者』派編は、これにて終了です。

次回から、「まとめ編」開始です。

明日00:00公開

70話~72話


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