表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/72

第35話

「『Sleeping Beauty』面白カッタデス。」

「おのれ! 光秀裏切ったか!」

 サマノの「だから、英会話に、集中しなさい。」は、「おのれ! 光秀裏切ったか!」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某第六天魔王とも無関係に相違ない。

「やっぱり、『シンデレラ』よね。」

「ブルータス! お前もか!」

 サマノの「だから、君も英会話に、集中しなさい。」は、「ブルータス! お前もか!」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某ローマ皇帝とも無関係に相違ない。

「わらわにとっては、丁度良い暇つぶしぢゃ。」

「君の場合、問題ない。だが、難しいな。今1つ進まなかった。」

「後で、わらわが、個人レッスンしてやろう。『救世主』様。」

「だが断る。」

 サマノの「断る。」は、「だが断る。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某狂漫画家とも無関係に相違ない。

 全員、雨具を着用の上、防水加工つきの鞄に、荷物をまとめて、飛行機を降りる。彼等を、出迎えるのは、小雨と水たまりに満ちた空港だ。

「さっさと、中に入るのぢゃ。」

「同感デス。」

「そうしましょ。」

 空港施設内に入ると、入国審査官が待つ窓口へと向かう。ここで、パスポートのチェックなどの出入国手続きを、する為だ。

 そこに、背広姿の男達が、立ちはだかった。正面に立つ1名が白人である事を除き、サマノ達を、半円形に包囲するのは、全員東アジア系、中韓であろうと推測できた。

 つい、さっきまで、そこかしこのシートに、腰かけていた連中、モブだと思っていたが、サマノ達が、建屋に入るやいなや、立ち上がり、あっと言う間の出来事だった。

《ロートシルト女伯爵。》

 白人が、英語で発言しつつ、身分証を見せる。

 ちなみに、翻訳機には、イヤホンをつけて、起動させている。雨具が、イヤホンを隠してくれていた。

「怪我の功名とは、まさしくこの事だ。」

 翻訳機に音声を入れない様、気を付けるサマノだった。

「何、この失礼な連中。」

「FBIだ。あの身分証見覚えがある。洋ドラでな。」

《FBIの身分証を見せれば、如何なる失礼も許されると言うか。お若いの。》

 相手をするのは、ゾフィーだ。

《女伯爵、あなたが、違法な品物を持ち込んだ疑いが、あります。あなた方の身柄を拘束し、機内を捜査します。》

「アーデルハイド、僕の言葉を訳せ。」

 さりげなく、翻訳機のスピーカーを切って、日本語で話しかけるサマノ。

「うむ。」

「2つ疑問が、ある。1つ、FBIの身分証には、通し番号がある。それをよく見せろ。2つ、ジョン・スペンサー、君以外の者達の身分証を確認させなさい。」

 丁寧に、英訳するゾフィー。

「いやっかましい!」

 白人の合図と共に、テーザー銃を抜き、サマノ達に照準を合わせる男達だった。

 そこで、幼馴染にアイコンタクトをするサマノ。

《とっとと、大人しくしやがれぇっ!》

「かしこみもぉすぅ。」

 だが、白人の合図を受け、テーザー銃を使用する直前、水の壁が間に合った。

《なっ……ななな……なんじゃ、こりゃぁっ!》

「ご安心を。これは、『不純物』を、全て取り除いた『超純水』の壁。電気は、通しません。」

 更に、そこに屋外の水溜りが、蠢きうねり暴力を伴う形となって、雪崩れ込んだ。男達は、何処かへと、流された。例外は、水の『結界』内の面々だけだ。

「汚物は、水洗に限ります。」

 そして、跡形も亡くなった。もとい、死んではいないので、きれいになった。

「さ、参りましょう。『救世主』様。」

「ああ。」

「相変わらず、凄まじいのぉ。」

「雨天時ダケハ、無敵デス。」

 廊下を歩む4人だった。メイド達が、後に続く。


 * * * 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ