第30話
「本日は、お集まり頂き、誠にありがとうございます。」
教頭の自己紹介、タ……もとい、校長先生も紹介する。
「本日は、我が校で、イジメが存在する事が、分かりました。」
カメラのシャッター音が、断続的に鳴り響く。
「事実関係を、確認し間違いない。そう結論付けられました。本事案を受け、厳正に対処していく所存です。」
カメラのシャッター音が、以下略……
「加害者の処分、被害者の救済、やらねばならない事は、山積です。しかし、関係者が、未成年である事に鑑み、実名での発表は、控えさせて頂きます。ですから……」
カメラの、以下略……
「この様な事態を招いた事、教育者としえ誠に残念でありません。」
* * *
この時点で、動画を止めるサマノだった。
「この後は、質疑応答か。あくまでも、学校側の責任では無く、今しがたイジメを見つけたから、これから対応する。そう言う論調の記者会見だな。」
「どうなさいます。『救世主』様。」
「して、如何にする。『救世主』様。」
「オ聞カセ下サイ。『救世主』様。」
「予想通りだ。むしろ、予想より早く事態が、動いている。あの学校の事件なのだから、あの学校の人間だけで、解決すべき。静観しなさい。」
「分かりました。『救世主』様。」
「相分かった。『救世主』様。」
「ハイ。『救世主』様。」
「それより、僕に説明すべき事が、あるだろう。」
3人娘は、そっぽを向いた。
「今日の事だ。『あれ』の説明をしなさい。」
* * *
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