第9話 仲良しトリオに仲間入り
グレースに導かれ、能力開発都市へたどり着いたアレンは、科学技術の目覚ましい発展を遂げた街や、犬の少年メリー·ポリットとの出逢いに驚き、この世界観について大きく信憑性を持たされたところで、謎の美少女ソフィアが何者かに襲われ、道端で行き倒れになっていた。
そして、なんとその美少女ソフィアを追ってきていたのは、秘密結社からの命令を受けた炎属性の魔術師、別名、地獄の追っ手、ヘルチェイサーだった。
アレンとソフィアは、その魔術師を返り討ちにした後で、グレースとの電話通信で、死の宣告と、その宣告を避けるためアレン能力解明と、ソフィア保護のために学園都市へ向かえばアレンの能力が分かると伝えられ、ソフィアを連れ、学園都市へ向かうアレン達。
その途中に寄った喫茶店で、ソフィアの親友アマンダに出逢う。
ソフィアと、ソフィアの親友アマンダの過去の秘密を、喫茶店の店主に明かされ、ソフィアの事をより理解したところで、学園都市行きだと思って乗った飛行バスが、実は敵の罠により、荒野の果てへと向かわされる。
だが、その荒野の果てから、学園都市行きのバスがあると言う。
そして、そこへ向かう途中に、学園生徒達と土砂属性のナギとはち合わす。
ナギは、強力な技をいくつも使ってくるが、その攻撃を次々と粉砕し、ナギを打ち倒したアレン。
そして、闘いを終え、目覚めた場所は、ソフィアとSSGの結月紗江や、CPTの朱紫陽花、雪白冬菜達の見守る病室の中だった。
そして、咲夜と、ヘルチェイサーがアガパンサスの暗部の部下達を倒し、屋敷へと突入し、最深部の部屋まで、たどり着くが、そこに幹部の萩野柊一の姿はなかった。
そして、その屋敷ごと大爆破され、ヘルチェイサーと、咲夜の姿は消えた。
果たして、2人はどうなったのか?!
そして、夏姫達に学園都市の現況を伝えられ、遂に学園都市へたどり着いたアレンとソフィア達。
先生と出逢ったアレンとソフィアの2人は無事に学園生活を送れるのか?!
担任
「ようこそ!学園都市へ!!」
アレン
「あ、あの~、先生って、俺の担任なんですか?」
担任
「Yes!そうですよ~!!」
「アレンちゃんと、ソフィアちゃんのお守りを任された担任のララフィー先生で~す!!」
ソフィア
「先生~、ララフィーって呼んでもいい?」
ララフィー先生
「はぃ!いいですよぉ~!!」
「アレンちゃんも、どんっどんフレンドリーに、呼んじゃってください!」
アレン
「はぁ~…不幸だ…。」
ララフィー先生
「はいっ!そこっ、ため息つかないデス!」
アレン
「げっ?!」
「……んっ?!で、デス?!」
ララフィー先生
「はぃ!先生は、日本とアメリカのハーフなのデス!アーンド、そんなに、ため息ついたら、幸せが逃げていっちゃいますよぉ?!」
アレン
「は、はぁ。」
なんと、アレンの担任で、ソフィアのお守りまでしくれるというララフィーは、普段はド天然な性格なのだが、生徒達への思いやりは、この学園の先生の誰よりも優しいのだ。
だが、ララフィーは、先生と言うよりも、生徒と呼んだ方が正しいくらいの他の先生と比べて、かなりの低身長だった。
そして、たまに口調に外国人の様なまりのあるしゃべり方をしていた。
なんと、ララフィーは、アメリカと日本のハーフ人だったのだ。
ならば、身長は高いはずなのでは?という疑問が残るだろう。
しかし、その疑問は、次のソフィアとララフィーの会話によって、解決される。
ソフィア
「ねぇ、ララフィー!?」
ララフィー先生
「どうしたんデスかぁ~?」
ララフィー
「どうして、ララフィーのは、こんなにも柔らかくて、ゆさゆさしてるの?!」
「はっ!まさか、この大きな女の武器で、生徒達を誘惑してるんじゃないんだよね?!」
ララフィー先生
「oh…ソフィア…そんな事は一切ありませんよぉ~!!」
「というよりも、これのせいで、身長が伸びなくて、困ってるんデス!」
ソフィア
「えっ?!そうだったの?!」
「だから、私と同じ身長だったんだね!ごめんね。ララフィー!」
そう。ララフィーは、なんと自身についている超のつくほど実ってしまった果実に栄養が全て行き渡り、身長が伸びなくなってしまい、困り果てていたのだ。
ソフィアは、その大きさに嫉妬し、ララフィーを責め立て、疑念を訴えたが、事情を理解したところで、似通った部分で、仲間意識が働き、深く謝罪をしたのだった。
ララフィー先生
「大丈夫デスよぉ~!それより、ソフィアちゃんとは、と~っても仲良しなお友達になれそうな予感なのですぅ!」
ソフィア
「ほんと!?私もそう思うんだよ!」
「ララフィーとは、すっごく仲良くなれそう!」
夏姫
「あ、あの~。ララフィー先生?」
ララフィー先生
「はっ、はぃ!どうかしました?!夏姫さん!?」
ララフィーは、そんな事気にするなと言わんばかりの対応をした上に、ソフィアとは、仲のいい友達になれると言い張った。
ソフィアも、まんざらではない様子で、ララフィーと仲良しなお友達になれると宣言した。
すると、今まで電話通信をしていた夏姫が、ふとララフィーに呼びかける。
それに、少し驚いたララフィーは、キョドった様子で、夏姫に返答した。
夏姫が、CPTや、SSGに顔が広いため、事件かなにかあったのかと、一瞬、表情を硬くしたが、それはただの意思表示であった。
夏姫
「そろそろ、自分のクラスに戻ってもいいですか?」
ララフィー先生
「あっ、はっ、はぃ!もちろんな~のデス」
夏姫
「良かったぁ~!学級委員の青泉さんがいつまで待たせるのよっ!てしびれをきらせてたので。」
ララフィー先生
「えっ?!あーーっ!!もうこんな時間なのですぅ。」
「急いで、体育館へ行っててください!」
「みんなには、すぐに行くように伝えてください!」
アレン
「んっ?!待てよ…って事は…。」
なんと、新入学園式の始まる時間をとっくに過ぎてしまっていたのだ。
それに対して、皆はいつまで待たせるんだと、痺れを切らして、ずっと体育館で、待ち続けていた。
そこには、なんと先生方や、SSGの結月紗江、CPTのメンバー達、それどころか、12クラス分の生徒達が勢揃いしていた。
そして、そのクラスの半数は、今回だけ特別に、招待されていた大学生達だったのだ。
そして、新入生であるアレンを、世四季 正学園長が、大々的に発表し、新入学園生式が無事に終わり、アレンは、ララフィーに自分のクラスの教室まで案内された。
ララフィー先生
「ここが、これからあなたのクラスメートになる5(フィフス)クラスの生徒さん達なのでーす!!」
「みなさ~ん!これから、新しくあなた達のクラスメートになる月弥音アレンちゃんデス!!」
「仲良くしてあげてくださ~い!」
アレン
「…はぁ~…やっぱりか。」
ララフィー先生
「だから、アレンちゃん、大きなため息を吐くのは……。」
夏姫
「あーーーっ!!」
男子生徒達
「んっ?」
女子生徒達
「えっ?!」
ララフィー先生
「どうしたんですか、夏姫さん!?そんなに、大きな声だして。」
夏姫
「あっ…あの、その…なんでもないです。」
ララフィーは、アレンを連れてきた教室で、生徒達をアレンに、アレンを生徒達に紹介した後で、アレンは、大きなため息を吐き、夏姫は、とっさに大声をあげた。
なんと、二人は同い年であり、同じ学年のクラになったのだ。
ララフィー先生
「さっ、アレンちゃん、空いてる席に座ってください!」
アレン
「はーぃ。」
ララフィー先生
「夏姫さんも、アレンちゃんの後ろの席なんですから、色々と教えてあげてくださいねっ♡」
夏姫
「はっ、はぃ!」
「(うわーっ。しまった。つい、先生の能力で、吊られてしまったぁ~。)」
ララフィーに、空いてる席に座って欲しいと指示され、アレンは、すかして空いてる席に座るが、夏姫は、戸惑いを隠せずに居た。
しかし、夏姫は、ララフィーの最高of笑顔に魅せられ、思わず照れ隠しに、返事をしてしまうのだった。
だが、内心でしまったと強く思い込んでいた。
そして、新入生歓迎会で、昔ながらのフルーツバスケットや、一人一人のメッセージを贈る新入生歓迎会を終えた5(フィフス)クラスの一同。
アレン
「はぁ~。やっと終わったか!」
学級委員の少女
「ねぇ?アレン君。ちょっといいかしら?」
アレン
「君は、確か学級委員の双葉 青泉さん……じゃなかったっけ?」
双葉 青泉
「えぇ。そうよ!覚えててくれて、嬉しいわ!」
アレン
「どういたしまして。それより、何か用事かな?」
青泉
「ぶっちゃけ聞くけど、あなたの新入学園生の目的は?」
アレン
「目的…それは…実は俺がこの世界で目覚めたとき、俺自身の能力が分からなかったんだ。」
「だけど、ある1人の女性と出逢って、俺はこの学園都市なら、俺の能力も分かるんじゃないかと思い、その人が俺をこの学園に入学できるように、手続きしてくれたらしいんだ。」
5(フィフス)クラスの新入生歓迎会が終わり、アレンに質問を投げかけた学級委員の双葉 青泉は、髪は腰辺りまであるストレートヘアで空色の様な色をしており、瞳は紫色の様な色をした、少し大人びた、だけど、どこか男子の様ないでたちの少女だった。
その青泉が、アレンに対して、自身の能力はなにかと問いかけた。
その質問に対して、下手な事は言えないと、柔らかく詳細に説明したのだ。
青泉
「へぇー。そうだったの!」
関西弁男子
「俺も、その事は聞いてるんやで!」
紳士的王子
「えぇ。僕たちが、アレン君とトイレで会ったとき、少しだけお話したんです。」
「その時も、彼は僕達に、自分の能力名は分からない。そう、教えてくれたんです。」
関西弁男子
「そうやんな?アレン!」
アレン
「あっ、あぁ。」
なんと、その質問が終えた後、1人の関西弁で話す男子生徒が、アレンを肯定する口ぶりをした。
さらに、それを付け足す様に、1人の紳士的に話す男子生徒が、その話は本当だと告げた。
なんと、その2人は、アレンのクラスメート達で、ララフィーとここの教室に連れて来られる途中に寄ったトイレで、同じ質問をしていたのだ。
その1人の関西弁の少年は、胡蝶 秋黄鷹という名で、髪の毛は金髪、瞳は茶色で、身長はアレンとほぼ同じくらいの、左耳には蝶のイヤリング、肌の色は少し黒く褐色がかっている少年だった。
もう1人の紳士的な少年は、真銀・アレクシスという、ロシア人と日本人のハーフで、髪の色は銀髪、瞳は青く輝くどこから誰が見ても、王子さまの様な姿、顔立ちで、アレンよりは少し低身長、胸元には、金のヒマワリの紋章が入ったバッジを付けていた。
不良生徒
「ハンッ!なんだ?!てめーは、自分の能力もわからねぇで、この学園に入学してきやがったのか?」
「笑わせんじゃねーよ!!」
秋黄鷹
「なんやて?銀亜!もっぺん言ってみぃ!」
真銀
「そうだよ。それ以上なにか言うなら、僕は君をただでは済まさないよ!」
夏姫
「ちょっと、あんた達やめなさいょ。先生が居ないと、そうやって、すぐにいがみあうの!」
「そんなんだから、ララちゃん困ってるんじゃない!」
アレン
「ララ...ちゃん...?!」
青泉
「あっ!ララフィー先生だから、ララちゃんねっ!」
アレン
「(もはや、ちゃん付け扱いかよ。)」
すると、突然、謎の銀髪の全体がかなりイガイガしい尖った髪型で、瞳の色は黄色、身長は、アレン達より、やや高めのかなり荒々しい姿をしている不良が、アレンに、自身の能力も分からないまま、この能力者や、魔術師達だらけの学園に、のこのこと入学してきたのかと言う口ぶりで叫んだ。
それを止めに入った秋黄鷹と、真銀だったが、夏姫が、その雰囲気を一刀両断し、先生が困っている原因を述べた。
だが、女子生徒は、ララフィーをちゃん付け扱いしているきょうがくの事実に、アレンは、戸惑いを隠せずにいた。
そんな時、ソフィアは、ララフィー先生の教室の副担任の守谷 道行先生と、小さな遊園地で、ジェットコースターに乗ったり、マグカップの超回転コースターに乗ったり、写真を撮ったりと遊び回っていた。
守谷先生
「どうだ?ソフィアちゃん、楽しいか?」
ソフィア
「うん。すごく楽しくて、どれもこれもぜーんぶ乗りたいんだよぉ!」
守谷先生
「ハハッ!そんなに楽しいなら、先生も凄くうれしいよ!」
ソフィア
「うん!守谷先生、ありがとぉ!!」
それは、守谷先生が、茶髪のロングヘアーに、黒い瞳、身長はかなり高めの175㌢くらいある女子生徒がかなり好むタイプの体格のいい男性だったからなのだ。
ソフィアも、その守谷先生を、かなりのお気に入りベスト5に入れた人で、遊園地という小さくてもある程度のものは置いてあるために、かなり浮かれていたからだった。
銀亜
「ハッ!そんなお気楽な事ばかり言ってやがるから、最近物騒になってきてんじゃねーのか?!」
場所は移り、ここはアレンの居る教室。
またしても、銀亜は、生徒達全員に最近の学園都市の物騒さを言葉と態度で教えた。
そう。なんと、今月だけでも、学園都市で149件を越える事件が、解決されたり、未解決のまま終わっているという事態だった。
なかには、物がこわされるという軽いものや、生徒が巻き込まれ重症を負うという重大な事件まで様々だった。
だが、ここは天下の学園都市!
魔術や、超能力という異能力を使って、なんとか事件を乗り越えてきたのである。
夏姫
「言われてみればそうね。事件の発生率は、ここ1ヶ月だけでかなりの数よ。」
青泉
「そうね!こんなにも多いのには、なにかしらの理由と根拠があるはず!」
秋黄鷹
「せやかて、アレンにはなんも関係あらへんやろ。」
真銀
「そうですね。今、入学してきたばかりの彼には、なんの関係もありませんね。」
夏姫
「そうね!まっ、アレン、あんたも気を付けなさいよ!」
アレン
「あぁ。みんなありがとな!」
なんと、銀亜の前フリした事件の関連性は、アレンにはなにも関係ないと、秋黄鷹、真銀、夏姫はアレンをかばい、気を付ける様に励ました。
アレンは、皆の優しさに、感謝しお礼の言葉を述べた。
真銀
「いぇいぇ。大した事はしていませんよ。」
秋黄鷹
「そうやで!アレンは、普通にしとったらええんや!」
アレン
「ありがとなっ!」
夏姫
「そぅそぅ。あんなヤツ、気にしない方が身のためよ。」
アレン
「ふーん。」
青泉
「まぁ、学級委員の私も居るから、大丈夫よ!」
アレン
「あぁっ!頼もしいよ。」
夏姫
「ちょっと、その差はなんなのよ!」
アレン
「別に、なんでもねーよ。」
アレンとすっかり仲良くなった、秋黄鷹、真銀、青泉の3人は、アレンに普通に学園生活を送ってもらえるように、励ましや、皆がついてるというエールを送った。
そして、夏姫の時だけ、反応が薄かったために、夏姫はその扱いの差はなんなんだという口ぶりでツッコミを入れたのだ。
そのツッコミに対して、アレンは、ややすかして見せた。
そして、その日の放課後、アレンは、泊まるホテルと、ソフィアの行方が分からないために、学園都市を歩き回っていた。
アレン
「へぇ。色んなお店があるもんだな。」
「それに、バス停もあちこちにあるし、交通の便も良さそうだ。」
「綺麗なライトアップもしてあって、能力開発都市とは、また異次元な世界だな。」
「それにしても、ソフィアは、どこに行ったんだ?」
女性
「おーぃ。アレンちゃーん!」
アレン
「おぃおぃ。誰だよ?こんな時間に、こんな場所で!」
なんと、アレンが、夜の道をあちこち眺めながら、学園都市の街に、感銘を受けて歩いていると、遠くの方で誰かがアレンの名を叫んだ。
アレンがこんな時間に誰だと思い、いや、この呼び方は絶対にあの人しか居ないと思っていた。
女性
「アレンちゃーん!」
アレン
「はぁ......やっぱり。」
ララフィー先生
「どうして、私を見るなり、そんなにため息を吐くんですか!」
「ララフィー先生は、先生は...グスン...。」
アレン
「あっ、あぁ、あの先生?なにも、嫌いとか嫌とかそういうんじゃないんですよ?」
ララフィー先生
「だったら、なんなんですか。」
アレン
「えーと、その、先生に見つめられると、恥ずかしくて照れ隠しをせずには、居られないというか......。」
アレンが、必死にごまかそうとして、照れ隠しだという全くの嘘をついた事により、この後、どんな反応が返ってくるのか、少しヒヤヒヤしていた。
ララフィー先生
「先生に見つめられると、そんなに照れ隠ししたくなるんですか?もう、アレンちゃんは恥ずかしがりやさんですね!」
アレン
「えっ?あぁ、まあ...アッハハハハ...。」
ララフィー先生
「でも、アレンちゃん、1つ先生と約束してください!」
「照れ隠しなら、笑顔になってくださいね♡!」
アレン
「あっ、はぃ!以後気を付けます!」
だが、そんな心配は要らなかったと思わされる様に、ララフィーは素で真に受けたのだ。
さらに、ララフィーは、照れ隠しならもっと別の方法、そう、笑顔になって欲しいとアレンに伝えたのだった。
そして、最高of笑顔で、アレンもまた、とっさにそうする事を約束させられたのだった。
ララフィー先生
「さっ!アレンちゃん、ソフィアちゃんを、守谷先生から受け取ってください。」
アレン
「えっ?この人も先生?」
守谷先生
「申し遅れました。私は、ララフィー先生の副担任の守谷と言います。」
アレン
「いぇ!こちらこそ、ソフィアが大変お世話になりました。」
守谷先生
「ソフィアちゃんの満面の笑み、アレン君にも、見せてあげたかったよ。」
アレン「はっ、はぁ......。」
私達が、すでに知っている遊園地で、楽しそうにソフィアのお守りをしていた男性教師だった。
アレンは、ソフィアが、久しぶりに、遊び疲れて眠ってしまったために、この男性教師がここまで、ララフィーと遭遇してアレンの元へおぶって、連れてきてくれた事に、深々とお礼を言った。
だが、守谷先生は、ソフィアは、凄く楽しんでいたよと耳元で伝えたがために、アレンは、ソフィアのそんな顔をずっと見てなかったために、気まずそうに返答した。
アレンは、守谷先生から、ソフィアをおぶって受け取ろうとしたが、ソフィアは、もっと遊びたいと守谷先生の背中で、笑顔の寝顔を見せた。
その時、アレンは、この学園都市に来る途中に寄ったアマンダと出逢った時の笑顔を思い出した。
そして、俺も、もっとソフィアを笑顔にしてあげたいと心から強く思ったアレンだった。
守谷先生
「さーてと、僕もだいぶ疲れたので、そろそろ帰って寝るとするよ。」
アレン
「あっ、あの!」
守谷先生
「ん?どうしたんだい?」
アレン
「俺も、守谷先生みたいに、ソフィアを笑顔にしてみせます!」
守谷先生
「ハハッ、そうかい。なら、その思いを忘れないようにする事だね。」
アレン
「はぃっ!」
アレンと守谷先生は、1人の少女でもあるソフィアを笑顔にしてみせると男同士の固い絆を結んだのだった。
ララフィー先生
「それでこそ、学園都市の英雄です!」
アレン
「ララフィー先生。」
ララフィー先生
「What's?!あっ、それより、あなた達に朗報があるのですよ!」
アレン
「朗報?」
なんと、ララフィーは、アレンの事を立派な生徒、そして、学園都市にやって来た英雄だと認識し、誉め称えたのだ。
そして、ララフィーは、アレン達に朗報があると言って、ある場所へ連れていった。
ララフィー先生
「ジャジャーン!」
アレン
「えっ…えっ、えぇっ!?嘘だろ…なんだここはぁ~!!」
ララフィー先生
「ちょっと、アレンちゃん、声がとってもビッグなのですよ!」
「そんなに大声あげたら、ソフィアちゃんが、ウェイクアップしちゃうのデス!」
アレン
「おっ、おぉっ、そうだった。」
ソフィア
「ムニャムニャ……。」
二人(アレン、ララフィー先生)
「セーーフ!!」
ララフィーが、連れてきたのは、なんと学園都市に多数ある中の1つの学生寮だった。
さらに、その学生寮の入り口には、「男女両道」という立て札がしてあり、男女混合の学生寮だったのだ。
驚いたのは、それだけではなく、学生寮の中に、大食堂、スーパー温泉、カラオケルーム、ネイルサロンという様な設備が施されていたのだ!
まさに、学園都市様さまという状態だった。
だが、そんなに大声をあげると、寝ているソフィアが起きてしまうとアレンを注意するララフィー。
アレンも、それはまずいと思い、ララフィーと共にソフィアを見つめるが、起きていなかったので、二人でタイミングよく言葉を発したのだった。
ララフィー先生
「さて、アレンちゃん、ここで先生と、1つだけ約束して欲しいのです!」
アレン
「えっ?なんですか?」
ララフィー先生
「分からないんですか!いくら男女混合とは言え、同じルームに男女が居るのは、とっても、アウトな事なんです!」
ララフィー先生
「ですから、誰にもバレない様に、ソフィアちゃんを、かくまってください!」
「いいですね?!」
アレン
「あっ、あぁ、勿論だよ。先生!」
ララフィーは、ここでアレンと1つ約束をした。
いくら、男女両堂とは言っても、同じ部屋に、男女が居るのは厳禁だと言い、絶対に他の者には、見つからないように、ソフィアをかくまうように指示した。
アレンも、ソフィアの事を絶対に保護してみせると心に誓った。




