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魔法と魔術と超能力者<サイコパス>  作者: 異世界の異邦人<ストレンジャー>
第1章 魔法と魔術と超能力<サイコパス> はじまりの刻
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魔法と魔術と超能力<サイコパス> OVA

これは、一連の作品とは、少し違った風味の作品にしあがっております。

なるべく楽しんで頂ければ嬉しいです。

時と、場所は真夜中の、街中の人達や、街までが寝静まった様な車一台も走ってない真夜中、星が大空一面に、輝きを散りばめている星空、肌寒い風が、吹き抜ける川原では……。


秋黄鷹

「あ~、キレイな星空やなぁ~!」

「こんな日は、だいたい何かが起こるんやできっと。」


その時、目の前の川原の側の茂みが、風も吹いていないのに、激しく音を立てて一瞬揺れ動いた。


「ちょい、タイミング良すぎんで!アハッ…ハハッ。」

「ど、どうせ、風か猫やろ。」


すると、再びその草原の茂みが、音を立て揺れ動き、なにやら光る2つの物体が一瞬、こちらをじっとにらみ付けている様だった。

どうせ猫だろうと思い、その茂みに、うかつに近づいていった自分を悔いるのは、誰もが共感してくれるだろう。


「もぅ、なんやねん。」

「肝試しの夏までには、まだまだ遠いで?」

「それより、ここは勇気や!」

「猫やーい!出ておいでー?」


それを、風か野良猫だと、とっさに判断して、揺れている川原の側の茂みのほんのわずかな所まで近づいた、その瞬間だった。

草原から、なにか黒い物体が飛び出てきて、秋黄鷹にしがみついたのだ。


「ギャーーー!」


俺は、その得たいの知れない正体に飛びつかれた途端に、恐怖のあまりに、気絶してしまったんや。


学園生徒男女

「おはようございま~す。」

学園生徒女子A

「おっは~、昨日の書き込み見た?」

学園生徒女子B

「おはおは。見た見た!」

学園生徒女子C

「けど、それってただの噂でしょー。」

学園生徒A

「そう、都市伝説らしいよ。」


翌日の朝、登校時刻になり、学園生徒達が、次々に元気に挨拶をして、学園の門を通って登校している。

相変わらず、学園都市にも幾つか存在する都市伝説の話題で女子達は盛り上がっている。

今年の夏は、去年と比べて、さほど暑さや照りつけるような熱気などは感じない程度に、少しだけ涼しい風が、身体の汗などもぬぐいとってくれるように吹いてくる。


アレン

「よぉ。真銀!」

真銀

「アレンくん。おはようございます。」

青泉

「二人ともおはよ~。」

アレン

「おぅ!青泉おはよ!」

真銀

「おはようございます。青泉さん!」

青泉

「あれ?あんた達、秋黄鷹は?」

「今日は、一緒じゃないの?」

アレン

「あぁ、今日は俺達、1人で来たんだ。」

真銀

「彼は、朝から見てませんよ?」

青泉

「変ね。」

「私、秋黄鷹を学校に来るとちゅう見かけたわよ?」

「なんか、すごく暗そうな表情で、手も猫のポーズみたいなカッコしてたけど。」


アレンと、真銀、青泉達まで登校してきたが、青泉は、アレンと真銀に、秋黄鷹は、見てないのかと問いかける。

今日は、二人とも秋黄鷹を見かけていなかっため、不思議な顔をするが、青泉が秋黄鷹を学園に来る途中で、なんと見かけていたのだ。

さらに、青泉は、その時の場面を思いだし、詳しくアレン達に語った。


アレン

「それって……。」

真銀

「完全にオカルト話ですね。」

青泉

「変ね。私の見間違いだったのかしら?」

アレン

「それしかねぇだろ!」

真銀

「もしくは……。」

アレン

「なんだよ、真銀。まさか、思い当たる節があるって言うんじゃ……。」

真銀

「えぇ。そのまさかですよ!」


青泉の目撃情報から、完全にオカルト話だと言いきるアレン達。

だが、真銀が、なにかを考えこんだ後、意味深な話し方をして、思い当たる事があると言った。

そして、学園生活の1日が終わって、放課後になり、秋黄鷹を捜索しに行こうとするアレン達。


青泉

「さて、いよいよ秋黄鷹を探しに行きますか!」

アレン

「真銀、それより、本当に知ってるんだよな?」

真銀

「はぃ。大丈夫ですよ。」

アレン

「なら、行くか。」

「ちょっと、待ってください!」

アレン

「ん?なんだよ?」

「やれやれ、僕達をそんな風な扱いをするなんて信じられませんね。」

「ここで、一発しとめときますか?」

「だーめっ!」

青泉

「香、それにあんた達まで、どうしたのよ?」

「いや~、なんか楽しそうだなぁって思ってさ!」

「僕たちも一緒に連れてってもらえませんか?」

「やれやれ、少しめんどくさいですけど、力を貸しますよ。」

アレン

「お前ら。」

「僕の借りを返してくれたアレン君と青泉ちゃんになら、協力しますよ!」


そこへ、見たことのある面子(メンツ)が集まってきた。

それは、大天使(ダイテンシ) (ツバサ)花森(ハナモリ) (カオル)静瀧(セイリュウ) (ハク)の仲良しトリオだった。

3人は、秋黄鷹が心配というよりも、捜索自体に興味があったらしく、アレン達と共に秋黄鷹の捜索に力を貸すと頼もしく加わってくれたのだ。

捜索に興味津々なのはいいけど、ちゃんと秋黄鷹の心配をしてくれとアレンは心の中で呟いた。


「よし!6人も集まった事だし、さっそく捜索に行こーよ!」

青泉

「そうね。さっさと秋黄鷹見つけましょ!」

真銀

「彼の無事は、おそらく半々の割合にかけられます。」

アレン

「真銀、どういう事だ?!」

「そうよ!どうして、そんな事が分かるの?」

「見つける前に諦めちゃだめよ!」

真銀

「いえ、青泉ちゃんの証言によると、表情が暗く、猫の様なポーズをしていたらしいんです。」


青泉

「そうね。確かにそう言ったわ。」

真銀

「おそらくそれは、ウイルスキャットの仕業です!」

アレン

「なんだそれ?」

「それって、まさか……。」

「やれやれ。あの黒い化け物に襲われたというならば、時間が経つに連れ、生存確率は大幅に下がりますね。」

「でも、とりあえず、早く見つけ出せばその分、助かる確率はあがるんですよね?」

真銀

「はぃ。その通りです。」


なんと、集まった6人で、秋黄鷹を捜索に行こうとした途端、真銀が、秋黄鷹の生死の確率は半々で、珀が付け足すように、時間が経つに連れ、どんどん秋黄鷹の命が削られていくと話した。

それは、なんと、ウイルスキャットという存在により、秋黄鷹の生存確率が脅かされているという話だった。


アレン

「お前ら、一体なんの話をしてんだ?」

「ウイルスキャット?それって、なんなんだよ。」

青泉

「私も知らないわ。真銀、説明して。」

真銀

「ウイルスキャット、それは、今世間体の噂になっている黒猫の呪術葬祭です!」

「つまり、その黒猫と接触、あるいは、目と目が合うだけで、その呪術にかかるという魔術キャットですよ。」

「でも、黒猫って言っても、かなり数が多いわよ!」

真銀

「いえ、その黒猫は生き物の方ではなく、置物!」

「やれやれ、それも、耳が一本欠けているという代物。」

アレン

「なるほどな。それが置物なら、その魔術をかけた張本人が居るって事か!」

真銀

「そういう事です!」

青泉

「なら、私達がやることは2つね!」

「秋黄鷹救出と、ウイルスキャットの術者を倒すこと!」

アレン達

「あぁ!

うん!

そうですね。」


そんな話が信じられないという様に、顔つきを曇らせ、焦るアレンに対して、真銀と、珀がアレン達にさらに、詳しい説明をした。

なんと、ウイルスキャットと言うのは、耳の部分が半分くらい欠けている黒猫の置物にかけられた魔術葬祭というものだった。

魔術葬祭とは、つまり、術者がある特定のものに呪文を唱え、その物質に呪いがかけられ、人々を呪いで死に追いつめるという恐ろしい凶悪な魔術の1つなのだ。

さらに、相手に狙いを定めて、直接魔術をかけることができるため、かけられた者は、敵の思いのままに操られてしまうというものでもある。

そこで、秋黄鷹捜索隊と、その術者を倒すための二組に分けられた。


「やれやれ。どうして僕が女子のお守りをさせられなければならないのですか。」

「しょうがないでしょ!術者は私達にも呪いを直接かけてくるかもしれないんだから。」

真銀

「それは幾つか対処法を知っている僕の方が、戦闘を有利に行えると思うので。」

青泉

「そうよ。それに秋黄鷹を探すなら、私が見かけた場所の付近を捜索してみた方が早いと思うわ。」

アレン

「まっ、ともかくさっさとこの事件、片付けちまおうぜ!」

「そうですね。」

青泉

「じゃっ!健闘を祈ってるわ。」

アレン

「おぅ!」


その二組は、秋黄鷹捜索隊が、珀、青泉、香の3人、術者を倒すために向かうのは、アレン、真銀、翼の3人と分けられた。

それに、少し不甲斐ない思いをする珀だったが、皆に丸め込まれ、有無を問わずそのまま、向かう事になった。

さて、これで第1期の方、本当に書き終わりました。

まだまだ至らない点など、様々あると思いますが、これからもどんどん書き続けていきたいと思っておりますので、御愛読してくれれば、それ程最高の喜びはありません。


それより、もうすぐ四月ですね。

エイプリルフールは、皆さんどんな日を過ごされるのかと妄想して居ましたら、笑顔と勇気が自然に溢れてきます。

誰もが、楽しく素晴らしい日を過ごせますように……。

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