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魔法と魔術と超能力者<サイコパス>  作者: 異世界の異邦人<ストレンジャー>
第1章 魔法と魔術と超能力<サイコパス> はじまりの刻
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第11話 優劣極める闘い(バトル)

グレースに導かれ、能力開発都市へとたどり着いたアレンは、ソフィアと共に、幾多の難を乗り越え、ついにグレースとララフィー先生のつてで、学園都市にまで入学してしまった!

そして、仲良しトリオの胡蝶秋黄鷹、真銀アレクシス、双葉青泉の仲間入りをしたアレンは、その日の放課後の、夜の街を歩いていた時に、偶然ソフィアを背負った守谷先生と、ララフィー先生に出会う。

守谷先生と男同士の約束を交わし、ララフィー先生に、学生寮(男女両道)に連れてきてもらい、寮官と話し合って、ソフィアと共に寮暮らしを始めたアレン。

そして、次の日に、学園に臨時召集されたアレン達は、アレンの能力解明を能力試験と(ヒョウ)して行われた。


審査員

「さーて、能力試験もいよいよ終盤を迎え、双葉青泉さんと、花森香さんの試験が始まります!」


なんと、能力試験の審査員は、CPTの生徒が進行させていた。

言い忘れていたが、CPTの生徒達は全員、腕に白の三本線とその二本目の間に銀の警察署のマークが入った腕章を付けているのだ。


「わりぃみんな!遅くなっちまった。」

「大丈夫やで!試験は順調に進んでる!」

「まぁ、俺はやられてしもうてんけどな。」

「それに、あなたはあなたにしか出来ない使命を果たした。」

「それを、影ながらも支えられたなら、光栄ですよ!」

「秋黄鷹!真銀!」


アレンは、無事に、夏姫を5(フィフス)クラスの生徒(クラスメート)達の集団に連れ戻した後で、控え室に居る秋黄鷹、真銀達の元へ戻って二人に謝罪をする。


そして、真銀は、アレンを支えられたなら、友として光栄だと告げた。


「アレン、なに泣きそうな顔してるんや?」

「そうですよ。僕達はただ、友である君のために気持ちを表した(ヒョウシタ)だけですよ!」

「いや、なんでもない!」

「それより、二人ともありがとな!」

「大した事はないですよ。」

「せやせや。アレンはなんも、気にせんでええんやで!」

「おぅ!」


アレンは、2人の暖かな優しさに包まれている気持ちでいっぱいになり、自然と涙が溢れてきたのだ。

それを気遣った2人は、どうしたのかと尋ねるが、アレンはなんでもないとごまかした。

秋黄鷹と真銀は、アレンが気にすることはなにもないと優しく告げた。

アレンは、そっと涙を拭き取り、元気いっぱいに応えた。

秋黄鷹と、真銀もアレンの言葉にふと笑顔になった。

場所は試験会場へと変わり、青泉と香との試験が開始された。


「あなたと闘う日が来るなんて思ってもなかったわ!」

「私もだよ~!青泉と闘えるなんて、ゾクゾクするわ~!」

「どうして、あんたの話し方いちいちいらだつのかしら?」

「さあね~?私も分かんな~い。」

「双葉青泉選手、花森香選手試験開始!!」


青泉と香は、普段は仲がいいのだが、衝突する際は、互いの性格の関係性が重なり、互いの衝突は激しさを増していく。

そして、いよいよ試験は開始され、試験をしている2人の辺りが、一瞬にして、青色の煙が立ち込めた。

そして、その煙は、ヒンヤリとした冷たさを肌で感じ取る度に心に恐怖心を植え付けていく。


「なに…これ…?!」

「冷たいだけじゃなく、体の震えが止まらないわ。」

「うふふ。だって、これは私の能力、フィーリング・スモーク[feeling smoke]によって、青い煙は恐怖心をあなたの心に植え付けていくのよ!」

「うそ…でしょ…。」

「でも…こんなの私には…効かないわよ!」


なんと、花森香の能力は、煙の色に応じて、心情を変化させ、赤い色なら、身体燃焼を、青い色なら、恐怖心をという様に、相手の心情を狂わせていく恐ろしい能力なのだ。

その煙の中から、身体全身を水浸しに濡らした青泉が、現れた。

そして、普通の人間なら、一瞬で気絶するのだが、青泉はなんと、一切攻撃を受けていないかの様に、震えどころか、鳥肌すら立っていなかった。


「嘘でしょ…どうして…どうして私の攻撃を受けて立っていられるのよ!」

「フフ。あなたも私の能力を知らないでしょ?」

「いったい、なんの能力なの!」

「そんなに、知りたいなら教えてあげるわよ!」

「私の能力は、聖水を使った攻防一体の能力、ホーリーウォーターチェンジ[聖水変化]よ!」

「この聖水を浴びれば、相手の能力変化や、状態異常なんかの能力は、全て無効化されるのよ!」

「くっそ~!くやしぃ~!」


なんと、青泉も一瞬にして、香の能力に適応させるために、自らの能力を使い、防御の技を繰り出したのである。

それは、なんと、聖水を使った攻防一体の

の能力、聖水変化を使い、自らの身体を水浸しにさせ、香の能力を無効化させたのだった。

香は、その防御を上回る能力を、持ち合わせていなかったために、じだんだを踏んで、悔しがった。


「どう?私の能力!あなたの攻撃は一切通用しないわよ!」

「ん~、どうしよっかなぁ。」

「私の攻撃は、一切通用しないみたいだし~。」

「迷ってる時間なんか、与えないわよ!」

「ホーリーバブリング[聖水の水弾]!」

「きゃぁぁあ~~!」


香が、青泉の能力を上回る攻撃が思い当たらず、なにを繰り出そうかと迷い悩んでる内に、青泉の聖水を使った水の弾丸が無数に香を撃ち続け、香に絶大なダメージが炸裂(サクレツ)した。


ピッピー[ホイッスルの音]!!


「試験終了~!」

「よしっ!私の勝ちね!」

「もぉ~。青泉強い~!」

「たまたま、私の能力が、あなたの能力を上回ってただけよ!」

「さすが~。」


試験終了の合図と共に、青泉はすかさずガッツポーズをした。

これは、青泉が男子っぽい性格をしていたためなのだろう。

そして、青泉と香も、試験終了と共に、また仲のいい二人の関係性に戻っていた。

香は、青泉の勝利をたたえたが、青泉は、香にたまたま偶然だと言い張った。

そして、香は青泉には、かなわないと観念し、さすがだとほめたたえた。


そして、その試合が行われている最中の能力開発都市では……。


「ふーん。どうやら、彼はここ最近かなりの事件を起こして、目立っているようだね。」

「えぇ。児童連続誘拐に、能力開発都市の研究所の爆破、さらに、暗部のスパイの虐殺とあらゆる事件を起こしているらしい。」


そぅ。萩野柊一のここ最近起こしてきた事件の報告書を咲夜から手渡され、その報告書を一通り読んだ男、ヘルチェイサーが怒り心頭させ、それを表情に表しながら、呟いた。


そして、咲夜も、その報告書を剣術術式 乱舞曲[ロンド]から、情報を渡してもらい、幼なじみであるヘルチェイサーに報告書の詳細を説明した。

さらに、明らかになったのは、咲夜達は、昔、いくつかの暗部の撃破をしていたために、狙われたという事実が明らかになっったのだ。


「まったく、どこまでもふざけた奴だ!」

「早く、あの男の所在を突き止めなくては。」

「そうだね。これ以上の事件を起こすのならば、僕達は彼を見つけ次第、始末する!」

「えぇ。だからこそ、私達はここまで自身の能力を鍛え上げてきました。」

「あぁ。奴だけは、絶対に許さない!」

「私達の仲間達にも、手をかけ、殺人未遂にまで陥れたあの男は私が斬る!」

「その想いを彼らから、受け継いで来ました。」


ヘルチェイサーと、咲夜は、萩野柊一を絶対に許さないと心に誓い、互いの道は違えど、ここまで立派な魔術師になると仲間達と誓って、自身の能力を抜群に鍛え上げてきたのだ。

そして、萩野柊一暗殺の誓いを、仲間達から、託してもらっていたのだ。


「ここで、臨時NEWSを放送します。先程、能力開発都市にある、とある教会を襲撃し、教師達を……。」

「臨時NEWS?襲撃?」

「なっ……クッ!あれを見ろ!」

「おぃおぃ。嘘だろ!なんだあれは!」

「あの男は、間違いない!」

2人「萩野柊一!!」


なんと、臨時NEWSで空中浮遊船(エアーフローティングシップ)の帆の巨大スクリーンに、とある教会を襲撃し、神父や女神達を誘拐したというNEWSが流れた。

そして、ふと咲夜がその巨大スクリーンを見つめた瞬間、目を見開き、歯をくいしばって、ヘルチェイサーに叫んだ。

そして、ヘルチェイサーもまた、同じ様な反応をして、咲夜と共に、襲撃犯である今まで二人が話していた男の名を叫んだ。


「……フッ。それより、学園都市か。私の故郷に、現れるとはな!」

「学園都市か、なるほど……僕も行くよ。咲夜だけに、そんな危険にさらせられない。」

「それはありがたいがヘル!あまり目立つような行動はしないでくれ。」

「それは、重々承知の上だよ!」

「よし!ならば、早速向かおう。」

「そして、奴を始末する!」


なんと、萩野柊一が次に現れた場所は、なんと天下の学園都市にある教会だった。

なぜ、そんな所に現れたのかは謎であったが、ヘルだけは、思い付く節があったために、急いで向かおうと言った。

咲夜も、早く柊一を始末するために、ヘルと共に、決意を固める。


「さてっと、ねぇ?君達はフル・キャストすなわち、完全詠唱を知ってるかい?」

「知ってたら、教えてほしいんだけどなぁ。」

「フン。貴様の様な教会を襲撃してくる罰当たりもんなんぞに、教える事などなにもないわ!」

「ふーん。なら、君から始末してあげようか?」

「僕は、割りと短気なんだ。」


ガチャリ[拳銃を引く音]


「きゃぁぁあ~。」

「わっ、分かった。教えよう。だが、私はそんなものの居場所は知らんのだ!」

「あくまでも、仲間は売らないと言うわけか。」

「な、なんの事だ?!」

「とぼけるなよ。ソフィアがこの学園都市で生まれ育ち、さらに、またこの学園都市に戻ってきた事実は、確認済みなんだよ。」

「なにっ…そうか。フッ、やはり貴様に売る情報などなにもないわ!」

「あくまでも売らないと言うのなら!」

「好きにしろ。」

「あぁ、そうするとしよう。」


ズドーン!![拳銃発射音]


「きゃぁぁあ~~!」

「くそっ!この罰当たり者め!」

「あなたほど、卑劣な人間なんか、見たことないわ!」

「なに考えてるのよ!」


ズドーン!![拳銃発射音]


「うーん。さて、どうするかな。」

「ここに居る奴ら、全員皆殺しにするのは、簡単なんだけど。」


なんと、教会で神父や女神を誘拐し、脅迫している、話し方は優しいが、言動は到底、普通の人間とは思えない程の卑劣な男、萩野柊一だった。

柊一は、金髪の長めのストレートで、英国紳士の様な白マントを羽織り、えり元には、黒薔薇の紋章を付けている、長身の少年の様な顔つきをしていた。

そして、ソフィアを求めて、襲撃しに来たのだ。

だが、ソフィアとは言わず、完全詠唱や、フルキャストと言った名前で追求し始め、ここに居る修道士達は、誰もが分かっているのだが、ソフィアに危害が及ばないように、かくまっているのを、あらかじめ分かっていながらも、卑劣にどんどん追い詰めていく。

ついに、白髪の短髪の宗道服を着たひげのよく似合う神父を撃ち殺したのだ。

その出来事を目の当たりにした、他の神父や、女神達は、反抗心をぶつけてくるが、黙れと言わんばかりに、天井に拳銃を発射し、一瞬にして、沈黙させたのだった。


「さて、この学園都市に居ることは、分かっているのだから、僕は彼女を追うよ。」

「君達は、そこで彼女が僕に始末されるのを怯えながら待っているがいい。」

「さて、ん?」

「おゃおゃ。これは、お呼びでないお客さんがご到着の様だ。」


なにか、柊一は危険を察知したのか、顔つきを少し曇らせ、その場から退こうとしたが、それは既に遅かった。


「おぃっ!なんだぁこれは?」

「さてっと、まずい事になったねぇ。」

「てめぇが、これの元凶か?」

「ふーむ。だと言ったら?」

「俺と闘え!」

「おゃおゃ。急にそんなぶっつけ様になにを言ってるんだい?」

「そんなに、僕と闘いたいなら、先約が済んでからにしてくれ。」

「あぁっ?お前ふざけてんのか?」

「今すぐに、決まってんだろーが!」


なんと、そこに一人の青年が現れ、萩野柊一を始末しに来たのだ。

目的は、なにかというよりも、ただ単に暴れまわってる奴等を暴れまわってる奴等を、片っ端から片付けていくというスタイルの様な言い回しと、言動をする少年は、髪は茶髪のロングで、瞳は黒色をした日本人のイケメンと言うような顔つきの、白い服に、黒いジャージ、服の上から、銀色の羽織ものをしていた。


「さて、この場合闘って、君を倒せれば僕はまた、さらに強くなれそうだ!」

「ごたくは良いから、かかってききやがれ!」

「さて、行くよ!」


柊一は、こうなったら闘うしかないと、気持ちを変え、一瞬にして駆け出し、目にも止まらぬスピードで蹴りをいれようとしたその時、その瞬間に青年に避けられ、その青年の姿が見えなくなった。

と思った瞬間、柊一の体が、吹き飛んだ。

そのまま、壁に衝突し、辺り一面、煙を立てて周りが見えなくなった。


「なんだぁ?しまいか?」

「君とは、また別の機会に決着を着けようじゃないか!」

「さて、まずは、先約が決まってるんで、そちらが終わってからにしよう。」

「チッ。逃げやがったな。あのカス!」


その青年は、一撃で、柊一を殴り飛ばしたのだ。

だが、柊一のオーラを感じ取れなくなったために、これくらいでやられるのか、と話すが、実際は、このままではまずいと察した柊一が、全速力で、逃げゼリフを吐いて消えてしまった。

そして、柊一に逃げられた少年は、さらに怒りを増して、文句を呟いた。


「おぃ?」

「は、はぃ?なんでしょうか?」

「あいつの狙ってるやつって、一体誰なんだぁ?」

「どうしよう。」

「ここは、この人を信じてみようではないか。」

「そうですね。」

「私達と、共にこの教会で育てられた少女、名はソフィアと言います。」

「その者は、完全詠唱(フルキャスト)を覚えている者なんだが。そこの君、なんとかその、彼女を護ってはいただけないだろうか?」

「お願いします!」

「あぁ?なんで俺がそんな事しなきゃいけねぇんだ?」

「その気があんなら、お前らが護ってやればいいんじゃねーのか?」

「はっ!そうよ!」

「どうやら、わしらは1番肝心な事を忘れていたようじゃの。」

「えぇ。私たちもソフィアを援護にいきましょう!」

「おぉーっ!!」


なんと、その少年は、助けられた神父や女神達に、ソフィアを助けてやってほしいと頼まれるが、そんなに護りたいなら、自分達で護ればいいと告げた。

そして、教会の囚われ人達は、自分達でソフィアを護ろうと決意して立ち上がる。


「……たくっ!んで?どこに居るんだ?そのソフィアってやつは?」

「おそらく、学園都市に。学園内で、最後の探知が観測されたんですけど。」

「では、学園内にソフィアを助けに行こうではないか!」

「あぁ、わりぃが俺は、他にもやる事あんだよ。」

「だから、先に行ってろ!」

「分かりました。我々をお救いしてくださった貴方様に、神の御加護を!!」

「ふんっ。んじゃぁな!」


その少年は、ソフィアの居場所はどこなんだと聞くが、シスターが最後にソフィアの逆探知魔術を使い、探知できた場所は、学園都市の学園内だと言う。

そして、副神父長が、その教会の修道士達全員の意気込みを一気にまとめた。

だが、その青年は、名も名乗らず、自分には他にもやるべき事があると言い別れを告げたが、ある1人のクリーム色の髪を、黒い修道帽に隠したキレイな顔立ちのシスターが、その青年に神の御加護をと言いつつ、白い光に包まれたまま、祈りを捧げた。

それに、少し驚いた青年は、一瞬、目を閉じた後、なにかを納得した表情で、また会えるかの様な挨拶をした。

修道士達が、全員ソフィアの援護に向かった後で、学園都市の事件ファイルを見て、こう呟いた。


「こいつは、おもしれぇ事になりそうだな。」


不適な笑みを浮かべて、そう呟くと、ゆっくりと、学園都市へと歩いていった。


時と場所は移り、能力試験会場へ!


「さーて、次の選手は大天使翼選手と、鷲蹄(ワシヅメ) 銀亜選手の試験だぁ~!」

「では、両選手中央へとお進みください!」

「おぃ!試験前に一言言っとくぞ!」

「これは、ガキの遊びじゃねーんだ!」

「辞退すんなら、今の内だぞ!?」

「それを、大天使である僕に言うんですか?」

「なかなか面白い人ですね。」

「フン、バカが!」

「それでは、試験開始で~す!」


銀亜は、翼にこれは遊びじゃなく、辞退するなら、今のうちだと勧めるが、翼は、相手からのプレッシャーには負けずに、挑戦意思を見せつけた。

さらに、銀亜のボルテージが上がっていく。

そして、試験開始の合図と共に、翼は天使の翼で大空へ羽ばたき、宙を優雅に舞った。

銀亜は、それを見て、自分の体についている小さなダイヤルを右に回した。


「ほら、宙を飛んでいればあなたの攻撃は届かない。」

「さらに、この僕の体の周りに舞っている羽根を鋼鉄に変えて、こんな、ハガネの(ツルギ)まで作れるんだよ。」

「ハンッ!だからなんだっつうんだ?!」

「俺のダイヤルは熱。さっさと降りてこい!」


先程から、宙を飛び回ってちっとも降りてこようとしない翼に、挑発の言葉を投げかける。


「そんな挑発に乗るわけないないじゃないですか!」

「チッ。めんどくせー。俺のダイヤルは速度!音波の咆哮(ノイズシンドローム)

「なんだ?なにかがおかしい。」

「体のバランスが取れない!?」

「フラフラしてきた……。」

「やっとか!天使なだけはある。だが、俺のダイヤルは硬!」

「くそっ!エンジェルナイトブレード!」


翼も、さすがに、そんな軽い挑発に乗るはずもなく、宙を飛び回って、攻撃のタイミングを見計らっている。

それに、対して銀亜のボルテージは、先程よりかなり上昇し、翼に向かって攻撃を繰り出した!

翼は、目にも止まらぬ速さの音波攻撃を、身体全身に浴びて、体のバランスどころか、起きていることすら困難になったため、一気に銀亜に向かって、攻撃を繰り出す翼だったが。


「ハンッ!そんなよろめいた攻撃が通用すると思ってんのか?」

鋼鉄(アイアン)ドロッパー!」


ドッコーン!!


「ぐはぁぁあっ!」

「あーあー、だから言ったじゃねぇか。」

「全身複雑骨折決定だな。」

「おーっと!ここで試験終了だ~!」

「なんと、勝ったのは銀亜選手!」

「翼選手は、担架に乗せられ、運ばれていきます。大丈夫なのか?翼選手!」


やはり、起きることすら困難になったために、翼の攻撃も外れ、銀亜の攻撃が翼にクリーンヒットした。

そして、銀亜は、翼の事を思ってなのか、気遣う発言をした。

そして、一瞬の内に、翼と銀亜の試験は終了した。

翼が担架で運ばれていく際に、香と、珀も必死に励ましながら、よく頑張ったと無事を祈るようなエールを贈りながら、退場していった。

さて、いよいよ残るは、アレン、青泉、真銀、銀亜の四人だけとなった。

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