表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刀とチートと時々魔法  作者: sitis
17/32

ピンホール騒動

 ブックマークも感想もえらく少ないです……。もっと色々評価してくれて構わないんですよ?

「す、すいやせん。急だったもんで、こんな家しか用意できなかったんですが……」

「いや、十分だ。ありがとう」

「も、もったいないお言葉でさあっ!」


 強ければなんでもあり、という土地柄、やはり強いものには絶対服従なのだろう。……いや、下克上もあるのか。

 大人しく子分Aに紹介された家に入る。


「ヒカルって意外と極悪人だよね」

「外道なの」

「うるさい。ちょっと掃除がてら見て回ってくる」


 二人を残し、家の中を見る。ついでに仕掛けとかが無いかどうかも。こんな世界だ、何かがあるかもしれない。それこそ子分Aとかが何かやっているかも。

 リビングに何もないことを確認して、風呂場に向かう。広くていい風呂場だ……ん?

 なにやら見慣れない物体。日本で言うところのカメラに似ているが、しかしカメラなんかこの世界にあるはずが……


「おお、いいお風呂だね……うわっ!何持ってるのさ、ヒカル!それどこにあったの!?」

「ん?いや、ここに置いてあったんだが……なんだこれ?」

「それはピンホールって言って、それに写したものが対になってるもう片方に見える道具、覗き専用の道具だよ!早く捨ててきて!」

「ピンホール、ねえ……」


 カメラとはちょっと違うけど、カメラみたいな名前なんだな。

 というか……。

 俺はピンホールの向こうで見ているであろう子分Aに笑顔で言った。


「ちょっと来い」




「すいやせんっ!出来心だったんでさあっ!」

「まあ、俺はいいんだが……。フィレス、シャール。お前ら的にはどうだ?」

「もうこんなことが無いように奴隷契約結ぼうか」

「縛り首なの」

「そ、それだけはご勘弁をっ!」


 大の男の土下座というのはそう見れるものじゃない。そう考えると、こっちに来てからいろんな経験をしているな、と思う。

 というか、フィレスから気になる単語が出てきた。


「フィレス。この国には奴隷制度があるのか?」

「あるよ。まあ、奴隷落ちしてるのは罪人とか借金にまみれて食べられるものが無くなった人と……あとまあ、言いたくないけど、人拐いに遭った子供かな。奴隷になったらどんなことされても何も言えない……。って言っても、殺したら罪になるんだけどね。まあ、ちょっと前までは殺してもお咎め無しだったんだけど」

「人拐いねえ……。ん?つーことは、相手の承諾無しに契約が出来るのか?」

「いや、流石にそんなことないよ。承諾されないとエラーを起こして契約はできないらしい。けど……。ボクも一回さらわれかけたんだけど、その時はなんか男の人がいっぱい居て、子供を殴ってた。意識が無くなると出来るようになるらしいね」

「な……」


 あまりに惨い話だ。特に、もしフィレスが、と思うとゾッとする。


「そのとき、フィレスは大丈夫だったのか?」

「え?あの時は……タイタンあたりで殲滅したと思う」

「……」


 本当にゾッとする。


「……ともかく、なんだ。奴隷くんA」

「兄貴、名前が変わってます」

「うるさい。国の偉い人に突き出してや……」


 しまった。国がないんだったか。せっかく警察って名前もぼやけさせたのに。


「……俺に私刑を執行されたくなければ、受信機も渡せ」

「は、はいっ!」


 素直に差し出してくる奴隷くんA。俺はその受信機を覗きこんだ。


「……おお、確かに映るな。これはいいものだ」

「で、ですよね!じゃあ、そろそろーーー」

「ああ、そろそろリンチしてやろう」

「え?ちょ、待……」


 ガスッ!

 俺の固い、硬い靴で頭を蹴られ、奴隷くんAは意識を失った。


「……ったく。これは俺が責任もって預かっとく」


 よし、どさくさに紛れてピンホールゲット!風呂に設置……。


「ヒカル」

「……ごめんなさい」


 余裕で読まれていたらしい。


「まったく、油断も隙も無いの。これは私が預かっておくの」

「あ、ずるい!ボクも欲しい!」

「じゃあ一緒に使うの」

「お前らも大して変わらんじゃないか!」


 油断も隙も無いのはお前らだ!

 協議の末、(当然とも言えるが)ピンホールは壊すことになった。


「い、嫌だっ!こんな夢の機械を壊すなんてっ!」

「ボクだって嫌だよ!これがあれば毎晩困らないのにっ!」

「フィ、フィレス!黙った方がいいの!」

「え……、ふぎゃっ!」


 フィレスが赤くなって倒れた。やはりあれは失言だったらしい。びっくりした。こっちは隠さないものなのかと思ったじゃないか。

 ちなみに、フィレスは駄目だが、シャールとは割とそういう話もする。お互いに頭でっかちだが、俺は14、シャールも13(らしい)から焦ることもないだろう。


「……サイテーなの」

「は?何が……うぎゃっ!」

「そ、そんなもの見せないでよっ!」


 気づくと、フィレスの話に反応してしまっている。俺だって男なのだ。14といえど。


 こうして、俺たちは夢のマイホームを手に入れたのだった。

不思議な、そして夢の道具ピンホール。私もひとつ欲しいですね(ゲス顔)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ