第9話:『新たな仲間と深まる謎』
ライアンの故郷を救った私たちは、再び旅を続けていた。東の国を越え、私たちは新たな大陸の入り口に位置する港町へとたどり着いた。活気に満ちたこの町は、私たちを温かく迎え入れてくれた。
「すごい!見たことのない食材や素材がたくさんあるわ!」
エリスは、町の市場を見て目を輝かせた。
「ああ、ここは色々な国から商人が集まってくるからな。珍しいものが手に入るんだ。」
キルシュが、エリスの隣で嬉しそうに言った。
私は、二人の楽しそうな顔を見て、自然と笑みがこぼれた。
私たちは、次の目的地である「古代遺跡」への手がかりを探すため、町のギルドへと向かった。ギルドの中は、多くの冒険者で賑わっていた。その中で、一人の少女が、私たちに近づいてきた。
「あなたたちが、魔導師メルクを倒した冒険者の方ですか?」
少女は、緊張した面持ちでそう尋ねた。
「ええ。そうだけど、あなたは?」
キルシュが、警戒した面持ちで少女に尋ねた。
「私は、リーナ。父が、古代遺跡の調査中に、行方不明になってしまって……。あなたたちに、父を探す手伝いをしてもらいたくて、ここまで来ました。」
少女は、そう言って、深々と頭を下げた。
「わかった。その依頼、引き受けよう。」
キルシュが、即座にそう答えた。
「ちょっと待って、キルシュ!この子の依頼は、危険すぎるわ!古代遺跡は、まだ誰も足を踏み入れたことのない場所よ!私たちだけでは、危険すぎるわ!」
エリスが、心配そうに言った。
「エリスの言う通りだ。それに、この子の依頼は、ギルドの依頼ではない。個人的な依頼だ。危険すぎる。」
私は、エリスの意見に賛同した。
「わかってる。でも、俺は、この子を助けてやりたいんだ。ライアンの故郷を救った時と同じように、俺たちの力で、この子を助けてやりたいんだ。」
キルシュは、強い決意を瞳に宿して、そう言った。
私は、キルシュの言葉に、何も言えなかった。私は、キルシュの優しさと、強さに、心を打たれた。
「わかったわ。私たちも、手伝うわ。」
私がそう言うと、エリスも頷いた。
「ありがとう……!本当に、ありがとう!」
リーナは、涙を流して私たちに感謝した。
こうして、私たちは、新たな仲間リーナと共に、古代遺跡へと旅立つことになった。しかし、その旅は、私たちが想像していたよりも、遥かに危険なものだった。古代遺跡には、私たちの想像を遥かに超える、恐ろしい罠と魔物が待ち受けていた。
「リリアン、この罠は、一体……!」
キルシュが、驚きの声を上げた。
「くっ……!この魔物、以前の魔物よりも、遥かに強力だわ……!」
エリスが、悲痛な声を上げた。
私は、二人の様子を見て、冷や汗が止まらなかった。私たちは、想像を絶する困難に直面していた。しかし、私たちは、諦めることはしなかった。私たちは、互いに助け合い、困難を乗り越えようと、決意を新たにした。




