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第8話:『故郷の悲劇と、再会の誓い』

魔導師メルクを打ち破り、魔境の山脈を救った私たちは、王都へと帰還した。私たちの功績はすぐに国中に知れ渡り、私たちは一躍、英雄となった。王宮に招かれ、国王から直々に感謝の言葉を賜り、莫大な報酬と、騎士の称号を授けられた。国王の言葉に、私はただ静かに頭を垂れた。王宮での華やかな生活も、私たちの冒険心を抑えることはできなかった。私たちは、新たな旅に出ることを決意した。今度は、国境を越え、未だ見ぬ大陸を目指す。

「次はどこへ行くんだ、リリアン?」

キルシュが、ワクワクした顔で私に尋ねた。

「そうね……。南の大陸に行ってみましょう。そこには、まだ誰も足を踏み入れたことのない、古代遺跡があるそうよ。」

私がそう言うと、エリスも目を輝かせた。

「古代遺跡!素敵だわ!きっと、珍しい素材がたくさんあるはずよ!」

私たちは、再び旅の準備を始めた。王都のギルドで、新たな依頼を探していると、見慣れた顔が私たちに近づいてきた。

「キルシュじゃないか!久しぶりだな!」

それは、キルシュの幼馴染で、かつて冒険者として共に旅をしていた、ライアンだった。ライアンは、私たちに笑顔で話しかけてきた。しかし、彼の笑顔の裏には、どこか寂しさが隠されているように感じられた。

「ライアン……!どうしたんだ?元気がないみたいだけど。」

キルシュが、ライアンの様子を心配そうに尋ねた。

「ああ、実は……。俺の故郷が、魔物に襲われていて……。ギルドに救援を求めてきたんだが、どの冒険者も、危険すぎるからと引き受けてくれないんだ。」

ライアンは、悔しそうな表情でそう言った。

「そうか……。わかった。俺たちが引き受けよう。ライアンの故郷を、俺たちが救ってやる。」

キルシュが、迷うことなくそう言った。私は、キルシュの言葉に驚きを隠せないようだった。しかし、彼の瞳に宿る強い決意を見て、私も迷いを捨てた。「ええ。私たちも、手伝うわ。」私がそう言うと、エリスも頷いた。「ありがとう……!リリアン、エリス……!」ライアンは、涙を流して私たちに感謝した。

こうして、私たちは、ライアンの故郷を救うため、再び旅に出ることになった。私たちは、ライアンの故郷があるという東の国へと向かった。その道中、ライアンは、故郷の村が、黒い魔物によって滅ぼされつつあることを語った。

「村の守護神だった大樹が、魔物に呪いをかけられてしまって……。そのせいで、村の結界が弱まって、魔物が侵入してきたんだ。」

ライアンは、辛そうにそう言った。私は、彼の悲しみに胸を痛めた。私は、彼を助けたいと心から願った。

「大丈夫よ、ライアン。私たちは、きっとあなたの故郷を救ってみせる。」

私がそう言うと、ライアンは、少しだけ笑顔を見せた。

数日後、私たちはライアンの故郷の村へとたどり着いた。しかし、私たちが目にしたのは、変わり果てた故郷の姿だった。村の家々は破壊され、畑は荒れ果て、村人たちの姿はどこにも見当たらなかった。そして、村の中心にそびえ立つはずの大樹は、黒い瘴気を放ち、枯れ果てていた。

「ああ……!なんてことだ……!」

ライアンは、絶望の声を上げた。彼の悲しみが、まるで私のことのように感じられ、私は涙が止まらなかった。

「ライアン、まだ諦めないで!きっと、村人たちはどこかで隠れているはずよ!」

キルシュが、ライアンを励ますようにそう言った。

「そうだ!村人たちは、地下にある避難所へと逃げたはずだ!まだ、間に合うかもしれない……!」

ライアンは、そう言って、私たちを地下へと続く階段へと案内した。

私たちは、慎重に地下へと進んでいった。地下の通路は、魔物たちの巣窟となっていた。私たちは、次々と襲いかかってくる魔物たちを倒しながら、奥へと進んでいった。

「くっ……!こんなに魔物がいるなんて……!」

キルシュが、汗を流しながらそう言った。

「大丈夫よ、キルシュ。私が、みんなを回復させるから。」

私は、キルシュとエリスの傷を癒しながら、そう言った。

しかし、奥へ進むにつれて、魔物の数は増え、強さも増していった。私たちは、次第に疲弊していった。

「リリアン、もう、限界だ……!」

エリスが、悲痛な声を上げた。その時、通路の奥から、巨大な魔物が現れた。その魔物は、全身が黒い瘴気に覆われており、私たちを一瞥すると、巨大な腕を振りかざしてきた。

「リリアン!逃げろ!」

キルシュが叫んだ。

しかし、私は、逃げることはしなかった。私は、この悲劇を、この絶望を、繰り返したくなかった。私は、自分のスキルを発動させた。

「『聖なる浄化』!」

私の体から、眩い光が放たれた。その光は、通路の奥へと進んでいき、魔物たちの体を浄化していった。魔物たちは、光に包まれると、悲鳴を上げながら消えていった。

そして、光は、巨大な魔物へと向かっていった。魔物は、光に包まれると、苦しそうに体をよじらせた。しかし、魔物の体から放たれる黒い瘴気は、光を弾き返した。

「な……!?」

私は、驚きを隠せないようだった。

「ふはははは!馬鹿な女め!俺の体を流れる瘴気は、お前の聖なる力では、浄化できない!」

巨大な魔物は、そう言って、私を嘲笑した。

その時、キルシュが、叫んだ。

「リリアン!俺の力を、使え!」

キルシュは、そう言って、自分の体から、光を放った。その光は、私の杖へと吸い込まれていった。

「キルシュ……!」

私は、キルシュの言葉に、涙が止まらなかった。私は、キルシュの力を借りて、再び、自分のスキルを発動させた。

「『聖なる浄化』!」

私の体から、再び、眩い光が放たれた。その光は、キルシュの力を借りて、より強力なものとなっていた。

そして、光は、巨大な魔物へと向かっていった。魔物は、光に包まれると、悲鳴を上げながら、消えていった。

こうして、私たちは、ライアンの故郷を救うことができた。

「ありがとう……!みんな……!」

ライアンは、涙を流して私たちに感謝した。

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