第4話:『最強の冒険者パーティー、誕生』
エリスを仲間に加え、私たちの冒険はより一層加速した。彼女の案内で、私たちは人里離れた森の奥にある、巨大な洞窟へと向かっていた。道中、エリスは自らの過去について話してくれた。彼女の先祖は代々、伝説の武器を鍛える鍛冶師の一族だったが、その技術は時代の流れとともに失われ、今では彼女一人にしか残されていなかった。
「私はね、伝説の武器をこの手で再現したいの。でも、そのためにはとてつもない魔力と、最高級の素材が必要なのよ。だから、一人で危険なダンジョンをさまよってたの。」
彼女の言葉には、強い決意と、同時に孤独が滲んでいた。私は、かつて神殿で一人ぼっちだった自分と、彼女を重ね合わせた。
「大丈夫だよ、エリス。私たちのパーティには、最高のスキルを持つ聖女がいるから。それに、最強の剣士もいる。」
キルシュが自信満々にそう言って、私の肩を叩いた。私は、彼の言葉に少しだけ照れくさくなった。
洞窟の入り口にたどり着くと、エリスは表情を引き締めた。
「この洞窟の最深部には、伝説の鍛冶師が使っていたという素材が眠っている。でも、そこには凶暴なゴーレムが守っているの。」
キルシュが指差したのは、巨大な魔物の巣だった。それは岩でできた巨大なゴーレムで、体からは土の魔力が溢れ出ていた。
「キルシュ、あれは……?」
私は恐怖に震えながら尋ねた。
「ああ、このダンジョンのボスだ。あれを倒せば、この洞窟はクリアだ。」
キルシュはそう言って、不敵な笑みを浮かべた。
「でも、あんな大きな魔物、私たちだけで……」
「大丈夫だ。俺たちの力を合わせれば、必ず勝てる。」
キルシュの言葉に、私は少しだけ安心した。
「リリアン、頼む!」
キルシュが叫ぶ。私は、彼の言葉に頷き、自分のスキルを発動させた。
私の手から放たれた光が、ゴーレムの体へと取り込まれていく。その瞬間、私の体から、信じられないほどの力が湧き上がってきた。
私はその力を使って、キルシュとエリスに力を分け与えた。すると、二人の武器が輝きを増し、ゴーレムへと向かっていく。
キルシュの剣は、普段よりも鋭く、そして重くなった。エリスの武器は、まるで太陽のように輝き、魔物を焼き尽くしていく。
二人の攻撃によって、ゴーレムはあっという間に倒れた。
「すごい……こんな力、初めてだ……!」
キルシュは驚きを隠せないようだった。
「私の武器が、こんなにも……」
エリスもまた、信じられないという表情を浮かべていた。
「リリアンのスキルは、相手の力を奪い、それを仲間に分け与える力なんだ。」
キルシュが説明すると、エリスは私の手を取り、感謝の言葉を述べた。
「ありがとう、リリアン。あなたのおかげで、最強の武器を作れそうだわ。」
私は、初めて自分のスキルが誰かの役に立ったことを、心から嬉しく思った。
こうして、私たちはダンジョンをクリアした。




