第3話:『伝説の鍛冶師、そして最強への道』
ダンジョンをクリアした私たちは、冒険者ギルドで報酬を受け取った後、再びキルシュの行きつけの酒場へと戻った。
「リリアン、すごかったな!お前の力は、俺たちの想像を遥かに超えていた!」
キルシュは興奮した様子でそう言った。私は照れくさそうに笑った。誰かに自分の力を認められるのは、初めての経験だったからだ。
「でも、リリアン。お前の力は、まだ完璧じゃない。」
その時、一人の女性が私たちのテーブルに近づいてきた。彼女は、伝説の鍛冶師の末裔、名をエリスといった。
「あなたたち、ここで何をしているの?」
エリスは警戒しながら私たちに尋ねた。
「新しい冒険者だよ。あんたこそ、こんな場所で何をしてるんだ?」
キルシュが答えると、エリスは、私を見て少し驚いた顔をした。
「聖女?こんな場所で?」
「ああ、そうだ。こいつは落ちこぼれの聖女だ。」
キルシュの言葉に、私は少し傷ついた。しかし、彼はすぐに言葉を続けた。
「だが、彼女の『浄化』スキルは、ただの浄化じゃない。毒や呪いを生命の力に変える、最強の力だ。」
キルシュの言葉に、エリスは目を丸くした。
「それは……すごい。私の武器と、あなたのスキルがあれば、最強の冒険者パーティになれるかもしれない。」
エリスはそう言って、私たちに協力を申し出てくれた。
こうして、私たちは三人でダンジョンを進んでいくことになった。
最初の敵は、強力な毒を持つ巨大な蜘蛛だった。
「リリアン、頼む!」
キルシュが叫ぶ。私は、彼の言葉に頷き、自分のスキルを発動させた。
私の手から放たれた光が、蜘蛛の毒を吸い取り、私の体へと取り込まれていく。
その瞬間、私の体から、信じられないほどの力が湧き上がってきた。
私はその力を使って、エリスに力を分け与えた。すると、彼女の武器が輝きを増し、蜘蛛を一撃で倒した。
「すごい……私の武器の力が、こんなにも……!」
エリスは驚きを隠せないようだった。
「リリアンのスキルは、相手の力を奪い、それを仲間に分け与える力なんだ。」
キルシュが説明すると、エリスは私の手を取り、感謝の言葉を述べた。
「ありがとう、リリアン。あなたのおかげで、最強の武器を作れそうだわ。」
私は、初めて自分のスキルが誰かの役に立ったことを、心から嬉しく思った。
こうして、私たちはダンジョンをクリアした。




