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第14話:『真の戦いと、勇者の覚醒』

俺たちは、「最後の鍵」を手に、世界の終わりを司る「終焉の塔」へと向かった。塔の入り口は、巨大な岩で塞がれていたが、「最後の鍵」が光を放つと、岩は轟音を立てて砕け散り、俺たちに道を開いた。

塔の中は、生気が感じられない、不気味な場所だった。空気は凍えるように冷たく、呼吸をするたびに白い息がこぼれた。壁には、苦悶の表情を浮かべる顔のような模様が浮かび上がり、不気味な声が俺たちの耳元で囁くようだった。

最上階へと続く階段を上るたび、俺の心臓は激しく鼓動を打った。

エリスは、静かに祈りを捧げ、リーナは、父から託された希望の光を握りしめていた。

ついに、最上階に辿り着いた。そこには、禍々しいオーラを放つ一人の男が立っていた。男の周りには、闇のオーラが渦を巻き、空間を歪ませていた。

「よく来たな……。未来の勇者たちよ……」

男は、嘲笑うようにそう言った。男こそ、かつて世界を滅ぼそうとした「古の魔王」だった。

魔王は、俺たちに語りかけた。

「愚かな人間たちよ……。世界の終わりを救うだと?それは、この私が決めることだ!」

魔王は、そう叫んで、俺たちに巨大な火の玉を放った。火の玉は、空気すらも焼き尽くし、灼熱の熱波が俺たちに迫ってきた。

「みんな、伏せろ!」

俺は、とっさに叫び、エリスとリーナを庇った。

その瞬間、俺の体から、信じられないほどの力が湧き上がってきた。両親を失った悲しみ、リリアンたちを失うかもしれない恐怖……。これまでの旅で感じてきた全ての感情が、俺の体の中で光となり、溢れ出した。

俺の体から放たれた光は、火の玉を包み込み、音もなく消し去った。

「これは……!『聖なる浄化』……!?」

俺は、自分のスキルに驚きを隠せなかった。

魔王は、俺の力に驚き、不気味な笑みを浮かべた。

「面白い……。まさか、聖女の力を引き継いだ人間がいたとはな……。だが、お前ごときが、この私に勝てると思うな!」

魔王は、そう言って、巨大な雷を放った。

俺たちの、最後の戦いが、今、始まった。

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