AIの力は不要だ
AIの力は不要だ
うーん、AIに質問するのは首猛夫の方が一枚上手か……
良美ちゃんが良美に殺意を抱く――しかし、ミステリーが好きということで殺人犯にされたらたまらないな。
二つのAIどちらが優れた探偵かはわからぬが――
Q.姉が尾崎諒馬と結婚すれば尾崎諒馬は義理の兄になるのにそうならなくて残念という感じですかね?
という問いをこっちのAIにしてみると、
いいえ、そうではないと思います。義理の妹の良美(妹良美)が残念に思っているのは、尾崎諒馬が義理の兄にならなかったこと ではなく、姉である佐藤良美(姉良美)が尾崎諒馬を「捨てた」こと に対してです。
テキストを注意深く読み返すと、妹良美は姉良美に対して、尾崎諒馬と結婚しなかったことを明確に非難しています。
妹良美のセリフ:
「でも、尾崎諒馬は姉さんのために殺人事件のない本格ミステリーを書いたんでしょ? 三冊も――。殺人事件の嫌いな姉さんのことを思って!」
「姉さんが少し憎い」
「なぜ?」
「私の初恋の人、尾崎諒馬を捨てたから」
ここからわかるように、妹良美が問題にしているのは、姉良美が尾崎諒馬の気持ちを踏みにじって一方的に別れを告げた、という行為そのものです。 もし姉良美が尾崎諒馬と結婚していれば、尾崎諒馬は義理の兄になっていたかもしれませんが、妹良美の発言からは、そのような関係性を望んでいたようには読み取れません。
むしろ、妹良美は尾崎諒馬への強い思い入れと、姉良美への反感を抱いています。 姉良美が尾崎諒馬と結婚していれば、尾崎諒馬が「姉のもの」になってしまう、という潜在的な嫉妬心すら感じられます。
妹良美の感情を整理すると:
(以下略)
いや、これ以上はやめておこう。
それより、これはアンチ・ミステリーだったが、最後ミステリーにならないといけない。
つまりトリックの解明!
密室トリックもだが、やはりどこかに叙述トリックがあるはずだ。
AIの活用はこれで終わりとして「どこかに叙述トリックがないか」注意しながら読み返してみる。




