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首猛夫を排除して尾崎凌駕が書く

 

    首猛夫を排除して尾崎凌駕が書く

    

 このように挿入した首猛夫による小説が仮に事件の真相だとしても、相変わらず密室トリックは何も解明されていない。

 なのでこの先は割愛する。

 やはり密室トリックは解明されないといけない。それで、喪に服していた尾崎凌駕が最後を引き継ぐ。

 確かに尾崎諒馬のファンだという藤沢さんはかなりの部分を執筆している。しかし、彼が殺し屋、首猛夫と判明した以上、彼に執筆を続けさせるわけには行かない。彼は排除しなければならない。

 殺人事件は確かに現実に起こった。殺し屋、首猛夫は殺人現場にいた。明らかに彼は読者以上の情報を持っている。この小説が本格ミステリーであるため――読者への挑戦状が正当であると認められるためには、作中の探偵役と読者が同じ情報を持っている必要がある。

 尾崎凌駕にとってあの別荘での事件はこのWeb小説――つまりテキスト上にある。その点で読者と同じ情報を持っている。であれば、やはり解決編は私が――

 尾崎凌駕が書かねばならないだろう。

 それが親友――尾崎諒馬=鹿野信吾に対する()()の誠意というものだ。

 尾崎諒馬の脳内を完全に学習したAIを尾崎諒馬=鹿野信吾と同じと認めるつもりはない。やはり彼は死んだのだ。だから喪に服したのだ。

 喪が明けた今、この解決編を書く――

 まずは、あの場面の続きから……

 


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