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喪は明けて……
喪は明けて……
Web小説「殺人事件ライラック~」の最後の原稿をUPする際、完結設定をする。
確か、尾崎凌駕はそう書いたが……
物語は完結設定されなかった。
少なくとも今しばらくは喪に服する……
そうも書いたが、割とすぐに喪は明けてしまった……
人間としての尾崎諒馬=鹿野信吾=佐藤稔が亡くなって、喪に服する間「殺人事件ライラック~」はアンチ・ミステリーとして幕を閉じた。
しかし、喪が明けた今――
ちなみに喪に服する期間は、調べたところ――
親族以外:自分の判断で決める
とのことなので、短いかもしれないが、これで問題はないと思われる。
とにかく、物語は終わっていない……
謎はまだまだ残っている……
これはやはりミステリーではないのか?
いつまでも喪に服してはいられない。喪をこじ開けてでも物語は再開させねばならない!
短い間だったが、喪に服している間も尾崎凌駕と首猛夫はテキストのやり取りを続けていた。
なので、まずは――




