読者への挑戦状
読者への挑戦状
1 首猛夫はいかにして殺しの任務を遂行したか?
2 密室の謎はまだ解けていない。
如何にして密室は構成されたか?
神の視点を持つ殺し屋、首猛夫
読者への挑戦状を挿入するのは誰が相応しいのか?
作者であれば、そのミステリーはメタ・ミステリーということになる。つまり、実際に事件は起きておらず、単なるフィクションとなってしまう。
その事件が実際に起こったのなら、エラリー・クイーンに倣って探偵役が挿入するのが相応しいかもしれないが、その探偵の推理が絶対に正しいとは言い切れないだろう。
それに、そもそもそのミステリーに何らかのトリックがあれば――
そうであるならば、読者に挑戦するのは……
しかもその人物は神の視点を持っている――即ち、真相を――真実をその眼で見ているのだ!
そういう人物こそ、読者に挑戦するに相応しい!
反論は自由だが、反論は受け付けない。受け付けるのは挑戦の回答のみ!
Good Luck いや Lie Luck
このミステリーは嘘に塗れているかもしれない。
それでも「読者への挑戦」は挿入される。
挿入しているのは殺し屋で――
しかもカメラの映像を見ているのだ!




