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自宅にて(藤沢) エラリー・クイーンについてAIに訊く

※実際に藤沢になり切って作者がAIと会話した内容がほぼそのまま書かれています。

 AIはフリーのChatGPTです。

 長いですがミステリーに関することなのでできればそのまま読んでください。


 うーん、するとこの小説――ミステリーはどうなってしまうのだろう?

 それに現実の事件とリンクしているが、読者への挑戦状は解決編の前に挿入されるのだろうか?

 尾崎諒馬の過去の三作には挿入されていたはずだ。

 いや、しかしあれは――

 やはり読者への挑戦状と言えばエラリー・クイーンか……

 エジプト十字架とシャム双生児は読んだ記憶があるが……

 これもAIに訊いてみよう!

 

 藤沢:エラリー・クイーンが書いた本格ミステリーについて訊いていいですか?

 AI:もちろんです!エラリー・クイーン(Ellery Queen)は、多くの本格ミステリーを書いたことで知られるペンネームであり、フレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの二人が共著として執筆していました。彼らの作品や特定のテーマについて質問があれば、お聞かせください。どの本や内容について知りたいですか?


 藤沢:登場人物として作家と同名のエラリー・クイーンがでてきますよね? 名探偵として。

 AI:はい、エラリー・クイーンの作品には、作者名と同名の名探偵エラリー・クイーンが登場します。エラリー・クイーンは、ニューヨーク市の作家であり探偵でもあります。彼は理知的で論理的な推理を駆使して、数々の謎解きを行います。


 エラリー・クイーンが登場する作品の中でも特に有名なものには、以下のようなものがあります:


『Xの悲劇』 (The Tragedy of X, 1932年)

『Yの悲劇』 (The Tragedy of Y, 1932年)

『Zの悲劇』 (The Tragedy of Z, 1933年)

『チャイナ橙の謎』 (The Chinese Orange Mystery, 1934年)


(中略)


 おいおい、凄い嘘の答えが!

 

 

 私:X Y Zの悲劇にはエラリー・クイーンは出てこないでしょ? 探偵役はドルリー・レーンでは?

 AI:おっしゃる通りです。申し訳ありません。『Xの悲劇』、『Yの悲劇』、『Zの悲劇』にはエラリー・クイーンではなく、ドルリー・レーンという探偵が登場します。


 エラリー・クイーンが登場するシリーズとドルリー・レーンが登場するシリーズは別のものです。エラリー・クイーンの作品の中でも特に有名なものには、以下のようなものがあります:


『ローマ帽子の謎』 (The Roman Hat Mystery, 1929年)

『フランス白粉の謎』 (The French Powder Mystery, 1930年)


(中略)


 ご指摘ありがとうございました。その他、エラリー・クイーンや彼の作品に関して知りたいことがあればお知らせください。


 私:作中の名探偵エラリー・クイーンは作家でもあるのですが、自分が扱った事件をミステリーとして書いているのでしょうか?

 AI:はい、作中の名探偵エラリー・クイーンは作家でもあり、自身が扱った事件を基にしてミステリー小説を書いています。これは彼の作品の中でも一貫して描かれている設定です。エラリーは、事件を解決した後、その事件を小説の形で発表するというスタイルを取っています。この設定は、物語にメタフィクション的な要素を加え、読者に対してエラリーの探偵としての活動と作家としての活動を結びつける面白い要素となっています。


 この設定により、エラリー・クイーンの作品は以下のような特性を持つことがあります。


 自己言及的な要素:エラリーが自分の経験を基に小説を書くことで、作品内で自身の探偵活動に言及することがあります。

 リアリズムの強調:エラリーが実際に体験した事件を小説として発表するという設定により、物語がより現実的に感じられるようになっています。

 二重の楽しみ:読者は、エラリーが事件を解決する過程と、その事件が小説として発表される過程の両方を楽しむことができます。

 このようにして、エラリー・クイーンの作品は読者に多層的な楽しみを提供しています。


 藤沢:すると、作中の「読者への挑戦」は名探偵が読者に挑戦しているのでしょうか? それとも作者が挑戦しているのでしょうか?

 AI:エラリー・クイーンの作品における「読者への挑戦」は、主に作者が読者に挑戦しているものです。ただし、作中の名探偵エラリー・クイーンが直接読者に対して挑戦する形で描かれることもあります。


 エラリー・クイーンの作品には、物語のクライマックス付近で「読者への挑戦」として以下のような宣言が登場することがあります:


「ここまでに提供された情報をもとに、あなたも事件の解決に挑戦してください」


 この宣言は、読者がエラリーと同じ情報を持っていることを強調し、読者自身が推理を行うことを促します。この時点で、作中の名探偵エラリーが読者に挑戦しているようにも見えますが、実際には作者であるエラリー・クイーン(フレデリック・ダネイとマンフレッド・リー)が読者に対して謎解きの挑戦を行っているのです。


 この「読者への挑戦」の要素は、本格ミステリーの一つの特徴であり、読者に対して公正なプレイを約束するものです。読者がエラリーと同じ情報を持っていることで、フェアな推理ゲームが成立し、読者も探偵の一員として物語を楽しむことができます。


 したがって、「読者への挑戦」は作中の名探偵エラリー・クイーンが表面的には読者に挑戦しているように見える一方で、実際には作者が読者に対して挑戦を仕掛けているものです。


 藤沢:すみません、作品を読めばいいのでしょうが、長編を読むのは時間もかかりますのでいろいろ教えていただけると助かります。そういう「読者への挑戦状」の入ったエラリー・クイーンの作品において、視点は誰なのでしょうか? 名探偵エラリークイーンだけの視点だけで書かれているのでしょうか? 仮に他の登場人物の視点が入ったとして、その内容を名探偵エラリー・クイーンが知ることは不可能だと思うのですが。

 AI:エラリー・クイーンの作品において、「読者への挑戦状」が含まれている場合、視点は主に以下のように構成されています。


 視点の使用

 エラリー・クイーンの視点:

 多くの作品では、エラリー・クイーンの視点が中心となります。彼が事件を調査し、推理していく過程が描かれます。この視点を通じて、読者はエラリーと同じ情報を得て、同じタイミングで謎解きに挑戦することができます。


 第三者の視点:

 一部の作品では、第三者の視点が使用されることもあります。この場合、第三者の視点から事件が描かれることで、エラリー・クイーンの視点では得られない情報や背景が提供されます。しかし、これらの情報はエラリーが最終的に推理を行う上で必要な手がかりとして、物語の中でエラリー自身が直接または間接的に入手できる形で提供されます。


 視点の制約と公正さ

「読者への挑戦状」が含まれる作品では、フェアプレイの精神が重視されます。これにより、以下のような制約が守られます。


 読者がエラリーと同じ情報を持つ:

 エラリーが持つ情報は読者にも提供されます。これにより、読者がエラリーと同じ立場で謎解きを楽しむことができます。


 視点の制約:

 たとえば、他の登場人物の視点が挿入される場合でも、その視点で描かれる情報はエラリーが推理を行うための手がかりとして後にエラリーに伝わるか、読者自身がエラリーと共に推理できる形で提示されます。この方法により、エラリーが知ることが不可能な情報が謎解きの核心に影響を与えることは避けられます。


 具体例

『ギリシャ棺の謎』 (The Greek Coffin Mystery):

この作品では、エラリー・クイーンが探偵役として事件を調査する過程が描かれています。エラリーの視点が中心ですが、必要に応じて他の視点からの情報も提供されます。しかし、読者がエラリーと同じ情報を持ち、公正に謎解きに挑戦できるように配慮されています。


『ローマ帽子の謎』 (The Roman Hat Mystery):

エラリー・クイーンが事件を解決するために集めた証拠や証言が、読者にも同様に提供されます。エラリーの視点が中心ですが、事件の解決に必要な手がかりが読者に公平に提示されるようになっています。


 このように、エラリー・クイーンの作品はフェアプレイの原則に基づいており、読者が探偵役としてエラリーと共に事件を解決する楽しさを提供しています。視点の使い方も工夫されており、エラリーが持つ情報を読者が共有できるように配慮されています。


 藤沢:後にエラリーに伝わる際に「悪意を持って嘘の情報を誰か(たぶん犯人)が伝えた」という可能性は否定できないのではないでしょうか? そうであれば読者への挑戦は名探偵エラリー・クイーンが読者に挑戦するのはおかしく、作者エラリー・クイーンしか挑戦できないのでは? つまり、すべて作り物です、とメタミステリにするしかないと思うのですが……

 フェアのミステリはメタミステリしかありえないのでは?

 AI:ご指摘の通り、エラリー・クイーンの作品における「読者への挑戦状」の設定は非常に興味深いものです。以下のように考えることができます。


 嘘の情報とフェアプレイ

 エラリー・クイーンの作品は、読者に対してフェアな推理の機会を提供することを重視しています。しかし、作中で犯人や他の登場人物が嘘の情報を伝える可能性は確かに存在します。これに関しては、以下のように処理されます。


 嘘の情報の扱い:

 犯人が嘘の証言をすることはミステリー小説ではよくあることですが、エラリー・クイーンの作品では、最終的にその嘘が暴かれるように構成されています。嘘の情報が重要な手がかりになる場合、エラリーがその嘘を見破るための追加の手がかりや論理的な推論が読者に提示されます。


 全情報の提供:

 エラリー・クイーンの作品では、読者がエラリーと同じ情報を持ち、同じ論理的推論を行えるように構成されています。嘘の情報が提供される場合でも、それを補完する正確な情報や矛盾を示す手がかりが必ず含まれているため、読者はフェアに謎解きに挑戦することができます。


 メタミステリーとしての解釈

 エラリー・クイーンの作品は、一種のメタミステリーとも言えます。読者は以下のような複数のレベルで作品を楽しむことができます:


 物語のレベル:

 エラリーが探偵として事件を解決する過程を楽しむ。ここでは、読者はエラリーと同じ情報を持ち、同じ推理を行うことが求められます。


 作家のレベル:

 作家エラリー・クイーンが読者に対して謎解きの挑戦を仕掛ける。ここでは、エラリー・クイーン(フレデリック・ダネイとマンフレッド・リー)が、どのようにしてフェアプレイを維持しつつ読者を驚かせるかという技術を楽しむことができます。


 フェアミステリとメタミステリの融合

 エラリー・クイーンの作品は、フェアミステリとメタミステリの要素を融合させています。これは以下のように解釈できます。


 フェアミステリ:

 物語内での探偵エラリーが読者と同じ情報を持ち、同じ推理を行うことを前提としています。嘘の情報や誤導があっても、それを解き明かすための手がかりが読者に提供されます。


 メタミステリ:

 作者エラリー・クイーン(フレデリック・ダネイとマンフレッド・リー)が、物語を通じて読者に挑戦状を叩きつける形になっています。これにより、読者は作品の構造や作家の意図を理解しつつ、メタ的な視点で楽しむことができます。


 まとめ

 エラリー・クイーンの作品における「読者への挑戦」は、名探偵エラリー・クイーンの視点を通じて行われる一方で、実際には作家エラリー・クイーンが読者に挑戦しているものです。このフェアプレイの原則を守りつつも、メタ的な要素を取り入れることで、エラリー・クイーンの作品は複層的な楽しみを提供しています。読者は物語の中で探偵と共に謎解きを楽しむと同時に、作家が仕掛ける巧妙な挑戦にも応えようとする楽しみを味わうことができます。


 藤沢:エラリー・クイーンの作品は、一種のメタミステリーとも言えます、との回答に安心しました。AIが全知全能ではないと思いますが、エラリー・クイーンの作品はメタミステリの側面は一切ない、と言われると「おかしいな」と思うので……

 ありがとう。楽しかったです。またいろいろ話させてください。

 AI:こちらこそ、楽しいお話をありがとうございました。エラリー・クイーンの作品や他のミステリーについて、また何か疑問があればいつでもお知らせください。これからも楽しいお話ができるのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします!


 うーん、いきなり「Yの悲劇」にエラリー・クイーンが探偵として出てくるとか大嘘をかましてきてびっくりしたが、概ね思ったとおりの回答が得られた気がする。

 


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