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金丸耕平の休日--伊勢老舗旅館編--  作者: 佐々木より道
23/39

23話

月梨「先生、遅いわね。」月梨は呟いた。バックミラー越しに金丸が真っ赤な顔をして立っている。月梨「なんで金丸さんがいるの!?」すると次の瞬間、仁村は持っているナイフで金丸に切りかかった。月梨「ひゃっ!なにっ!?なんなのこれ!?」


金丸の右肩から血が出ている。金丸「っつ…くそ切られた。」仁村「フッフッフッ、先生深追いしすぎですよ。安心しなさい、次は外しませんから。」金丸の右肩は服が破けて切れている。傷からは血が出ている。間一髪の所でかわした。(クッ…まずいな…どうしよう。)金丸は次の一手を考えていた。

ガチャッ助手席のドアが開き月梨が青ざめた顔でこちらを見ている。金丸は月梨の方へ走り出した。金丸「月梨さん、こっちだ!!」金丸は月梨の手首を引っ張りながら走り出した。月梨「どうなってるの!?仁村先生ナイフ…」金丸「今は逃げる事だけを考えて!!」全速力で走る金丸だが月梨のスピードと、2人を追いかける仁村のスピードが上回りそうなくらいだ。

林の中を無我夢中で走る金丸と月梨、その後ろに血のついたナイフを持って追いかける仁村。金丸「ハァハァハァッまずい追いつかれる。」すると前方に神社が見えてきた。金丸(神社だっ!)金丸は叫んだ!「ミコちゃーーーん!ミコちゃーーーん!」月梨「ハァハァハァどっ!どうしたの金丸さん!?」突然叫び出した金丸に驚く月梨。金丸「知り合いがいるんだ。」月梨「知り合いですって!?こんな山奥に!」狐顔の仁村は少し笑いながら追いかけて来ている。まるで獲物にありついたかのように。


金丸がミコちゃーーーんと叫んだその時、裏の世界にいるミコは爺や婆、兄に田村麻呂と団欒をしていた。ミコ「来たよ。おじさん。」イザナギ「おぉ、来るのか?」田村麻呂「おじさん?」タケル「金丸さんの事かな。」皆はにこやかに笑っていた。ミコはおもむろに歩きだして、子狐をあやしている親狐の背中にポンッと触れた。


2人は神社の入口に近づいて行く、その後ろには仁村がいる。神社の入口にある鳥居の上に白い親狐が居るのが見えた。親狐「連いておいで。」金丸「え!喋れるの!?」今はそれどころではないと思い金丸は会話を続けた。金丸「早くミコちゃんの所へ連れてって!!」月梨「えっ!白い狐?今話した!」金丸「月梨さんにも見えるのか。」仁村「んっ!なんだあの狐は!」鳥居から飛び降りた親狐はいつものように神社の林の中に走り出した。2人が走っているといつの間にかまた、あの神格な井戸に辿りついた。金丸「ハァハァハァまっ!まずいっあいつまだ追いかけてくる。」月梨「どこ!?ここ!」仁村「なんだここは!」走りながら急に景色が変わる光景に2人は驚いた。金丸「狐さん!彼女を連れてミコちゃんの所へ行ってくれないか!?」親狐「おまかせあれ」月梨「いやっ、金丸さんをおいていけないわ!」金丸「大丈夫!僕は死なないよ。」金丸は雨に濡れて泥のついた顔で笑って見せた。その右肩には血が流れている。月梨「でもっ!」金丸「いいから行くんだ!早く!」金丸は叫んだ。月梨は涙を拭いながら親狐の方へ走り出した。金丸はその場に止まり、仁村を待ち構え始めた。


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