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アイケン  作者: 霞川悠
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夜はお姉ちゃんにお任せです!

新キャラが登場します。

題名的に分かると思いますけど。

「やっほ〜」


俺は家で姉ちゃんからの電話に応対していた。ちなみに名前は台場だいば真紀まきである。

そしてこの姉ちゃんはかなりのブラコンで、俺や弟をかなり溺愛している。

ただ、この姉には…


「どうしたんだ?」


「これからカイくんちに行くからね〜」


ちなみにカイくんというのは姉ちゃんが俺を呼ぶときの呼称。

海斗だからカイくん。…まあ一応合っているような。


「え?いつ?」


ピンポーン♪


「まさか?!」


「もう家の前だよ〜」


「早すぎだろ!!」


俺はドタバタと玄関に向かう。

一応マンションだから下の人に迷惑かかるかもしれないけど、まあいいや。


「おはよう!」


「あ、ああ…随分早いね…」


まだ日曜日の早朝である。

今日はアイケンの活動が無いため、ゆっくり出来そうだったのに…


「そりゃそうだよ!始発を1時間も前に走らせたんだから!」


「何強制的に運転させてんだよ!」


「運転させたんじゃなくて、私が運転したんだよ!」


「うわぁ!さすがは姉ちゃん!考えることが逸脱してるぜ!」


この人にも常識は通用しないんだな。


「そう?嬉しいな〜。カイくんがいなくなってからもう夜が寂しくて寂しくて…」


「弟がいるだろ!」


「何言ってんの?陸斗はまだ精通が始まってない小学生だよ?射精してくれないじゃない」


「おわぁ!何言ってんだ姉ちゃん!」


すいません。うちの姉ちゃんは変態です。


「何って…射精について…」


「分かった分かった!それで姉ちゃんは何しに来たのかな?」


俺は息が絶え絶えになりながら言う。


「ちょっと〜。息切らすの早いよ〜。これから私と繋がるのに〜」


「また俺を犯しに来たのかアンタは〜〜〜〜!!」


ちなみに俺と姉ちゃんは血が繋がってるくせにいろいろヤバイ関係です。

何とか行為までは至っていないものの、毎日のようにセクハラを仕掛けてくる。

しかも両親は見てみぬフリ。


「当然でしょ!」


「自慢するな!」


ああ…俺の休日が…というか姉ちゃんを何故俺は家に入れてしまった…?

しばらく会っていないからすっかり気を抜いてしまったか…


「じゃあ…受験勉強のせいで夜な夜な一人エッチも出来なかったカイくんを、ヌかせてあげたのは誰?」


「う…」


去年は受験のストレスでつい…

うう…おかげで姉ちゃんに弱みを握られてしまった。

おかげで、実の姉を性欲の捌け口にする鬼畜弟というレッテルが貼られそうになったことが何度もあった。


「と、いうことで今日もよろしく〜。じゃあまずズボンを脱ぎ脱ぎして…」


ガチャッ


「おわっ!!」


そのとき、突然ウチのドアが開けられた。

こんなときに一体誰ですか?!


「警察だ」


「警察?!」


そして警察は姉ちゃんに手錠をかけた。


「勝手に電車を走らせた罪で逮捕する。台場真紀」


「あー。ばれちゃった〜」


姉ちゃんはテヘッといった感じで笑っていた。

何で笑えるんだ?!この状況で?!


「台場海斗…」


「あ、はい…」


ガチャッ


「ええ?!」


そして俺の手首にも手錠がかけられた。

何だこれは?!俺は何もしていないぞ?!


「姉に対する強制わいせつ罪で現行犯逮捕だ」


「何でだ〜〜〜〜〜〜!!」


俺と姉ちゃんはそのままパトカーで警察に連行された。


「俺は何もしてないんだ〜〜〜〜〜〜!」


拘置所内で俺の声が響き渡ったのだった…























「お兄ちゃんの鬼畜」


「妹よ…誤解である」


後日、妹からのお怒りの電話が俺に届いた。

あ、一応誤解が解けたので、俺は出所してますよ。



世の中の人間ってみんなエロイです…


そんな風に感じてくれたら嬉しいです。

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