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アイケン  作者: 霞川悠
43/43

二人で舐めちゃいました

とりあえずここまで更新です。

嵐のような日々が過ぎ去って行った。

俺は身も心も男のままでいられている。

本当に良かった。


「で、何で俺はこんなふうに縛られてるんですか!!」


「気が付いてしまったのか…」


「意識ある中で、縛られているのに気が付かない奴なんているか!!」


「仕方ない。お前を昏倒させたところから話を回想させようではないか」


「ちょ、昏倒って…」


18年前。


「ちょい待て! 何でそんな古いんだよ!!」


我が日本に謎の生物が襲来した。


「ええええ!! 俺関係あるの!?」


口癖として、~でありますを使っていた。


「ねえそれ軍曹だよね!? 緑のあの軍曹だよね!?」


「何言ってるんだカイト。ル○ージは謎の生物では無いぞ」


「誰も永遠の2番手の話してないよね!? つか真面目な回想してくれよ!」


数分前、海斗を昏倒させた歩は部室へと入って行った。

渋谷奈緒美の命令で。

この後海斗は普通に縛られて…


「省略かよ」


「ええ、何も面白くないしね」


「あれ、アクアさんも縛られてるんですか」


「オシオキだそうよ。勝手に海斗を男に戻した」


「私も縛られてるよー」


俺だけでなく、アクアさんと聖子先輩も縛られていた。


「あ、ちなみに私は自分から縛られたよー」


聖子先輩が俺に会釈する。


「分かっていたので敢えて訊かなかったことを察してください」


「さて」


奈緒美先輩が俺とアクアさんに近づいた。


「咥えろ」


「え?」


奈緒美先輩は俺に左手の中指を差し出した。


「さっさと咥えろ」


「で、でも……」


「じゃないとア*ルにぶち込むぞ」


「ぐうっ…! わ、解りました…」


俺は奈緒美先輩の中指を丹念に舐め始めた。

何でこんなことを……

そんな様子を、アイケンメンバーとナギサが凝視している。

……恥ずかしすぎるだろ。


「おお。中々上手いな。特訓したか?」


「しないです!」


「声に出すな! 首振りで答えろ」


俺は首を縦に振った。


「アクアたんは右手だ」


「わ、私も……?」


「当然だろう? 海斗と同じことをすればいい」


「わ、分かったわ……ちゅっ」


アクアさんも俺と同じことをした。

何て言うか……すごく……エロいです……


「わ、私も舐めたいな……」


歩ちゃんから不穏な言葉が漏れるが、俺の耳には入らなかった。






















「さて、疲れたな」


奈緒美先輩が俺とアクアさんに言う。


「はぁはぁ……」


「はぁはぁ……」


俺とアクアさんの息が荒いのは興奮したからではない。

最低でも俺はそうだ……と思いたい。


「結局最後までしてしまったな?」


「してないっ! 勝手に話を捏造しないでくれ!!」


「で、アクアたんはどうやってその薬を手に入れたんだ?」


「話せば長くなるのだけれど、知り合いにアマチュアの小説家の人がいて、その人がくれたの」


「短っ!! 長くねぇし!!」


つかうさんくさいな、そのアマチュア小説家って誰のことだよ。


「これから先どうするか考えていたのだけれど、どうも上手い展開が思いつかなくなってしまったの」


「訳が分からんわ…てか医者の人が関わって無いと心配すぎるわ!」


「というかお医者さんごっこしよっか?」


「意味分からんよ!? このタイミングでボケるなよ!!」


「ふざけるなよ、聖子」


珍しく奈緒美先輩が真面目に、聖子先輩に怒った。


「ご、ごめんね奈緒美ちゃん」


聖子先輩は軽く落ち込んでいる。


「私も混ぜろ」


「そうだよね。医者と看護師の両方が必要だよね!」


「そっち!? 奈緒美先輩が珍しく真面目に怒ったな~と思ったのに!!」


「ついでに私も患者さん役やります!!」


歩ちゃんが自ら立候補する。


「乗るな!! この流れには逆らってくれよぉ!!」


「あんもう! 旦那様のいけずぅ~♡」


「何とかしてくれ」


俺は考えることを放棄した。

何だか、このままどうして超展開だったのかが、無かったことにされてしまいそうだ。


「じゃじゃ~ん!!」


「どわぁ!!」


そんなとき、アイケンの部室に下着姿の痴女が乱入してきた。

ちなみに、俺の姉です。


「真紀☆参上☆」


「☆が凄くむかつくんですけどっ!! つうか何しに来たんだ!!」


「ひど~い!! 貴方達に頼みがあってやって来たのよ~」


「頼みとな?」


アイケンメンバー全員で疑問の声を上げる。


「サツに追われてるから、手短に話すよ? かくまってくれる?」


「いやです」


「あ~ん、カイ君返答出すの早い~~~!! 早漏~~~!!」


「突然変なこと言うんじゃねー!!」


俺は姉さんの頭にチョップを食らわせた。


「あぁん♡ で、本題なんだけれど」


「「「「「へ?」」」」」


あえぎ声はスルーされたようだ。よかったよかった。


「この人を探して欲しいのよ」


姉さんが俺に写真を見せる。

どうやら男の写真だ。


「誰?」


「台場家専属護衛隊の一人、春日かすがトゥース」


「わ、笑ったらだめですよね?」


アイケンメンバー全員が口元を抑えていた。


「絶対に笑ってはいけないアイケン部部室」


「うわああ!! 俺何回アウトになるんだ!?」


「と、いうわけで、次回からは探偵編だな」


「うわぁ……安請け合いだー……」


……夏休みも俺はアイケンで日々を過ごすみたいだ。

でも……悪くはないと思える自分がいる。

…つか家庭事情を学校に持ち込むなよ。





まるで富○先生…

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