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アイケン  作者: 霞川悠
37/43

女の子と女の子と女の子とやっぱり女の子

とりあえず、更新。


話はそれからでしょう。

夏の日差しが俺を照らし、とても清々しい気分にする。

今までじめじめした森の中を歩いていたからなおさらそう感じる。

俺、台場海斗は、この森を出るまでに30回近く殺されかけました。

ところでみなさん、実はこのお話、第35話なんですが、数えている人いるでしょうか。

いねえだろうなぁ。

あーいいお湯っすね。

そうね。

まさか混浴だと思いませんでしたよ。

ええ。


「……」


いつの間にか天然の露天風呂に入っている俺の横には、裸の女性が。

もちろん、露天風呂に浸かっているのだ。


「……何でアクアさんがここにいるんですか?」


「そろそろアイケンメンバーの出番が必要かな? と思ったからよ」


「だからってこういう形で強硬出演せんでもええがな!」


「海斗って昔と比べて随分と免疫が高くなったわよね」


「悔しいですが、もう慣れました」


アクアさんは他の人たちに比べて暴走度合いが低い。

ただ、一番頭が切れそうで怖い。


「そういえば私たちってキスをまだしてなかったわね」


「べ、別にする必要ないしっ!!」


俺はアクアさんから距離を取る。

ちなみに、右手の怪我はもう治っているので、俺は万全な状態だ。

準備完了、いつでもいけます。


「何が!?」


「はい?」


「いえ、何の準備が完了したものなのかと……」


「ま、まさか海斗……しょ、しょうがないわね……本当に発情期なんだからぁ」


「何で頬を赤らめる!? というか何かあなたは勘違いをしている! いいかね!?」


俺はアクアさんを指差し、大声で説明を始める。


「台場海斗という人間はですね、結構恥ずかしがりやで、純情な人間なんですよ! そんな人間がですね、そんなことばを言うわけがないじゃないですか!! さらに言うとですね、俺はうさぎ跳びで疲れているんですよ! そんなの知らねーよ、とか言われても仕方ないですがね、それくらいは察するぐらいの洞察眼を持ってですね、節度と誠意のある言葉を……」


「そんなの関係無いわ」


「ひどっ! 俺の長文を一言でブッタ斬られた!!」


「それにね、私は常に自分の欲望に忠実なだけだから。今までは美少年アイドル達がその欲望の餌食になっていたのよ。それがあなたに変わっただけ。何かおかしい?」


「お、おかしいな……メチャクチャおかしいはずなのに……アクアさんだと考えると、おかしいところが見当たらない……!!」


「さて」


アクアさんはすくっと立ち上がって俺の方へゆらりゆらりと接近してくる。

これは台場海斗至上最大のピンチ……でもないけど、ピンチだと思うんですが、みなさんどうでしょう!?


「だからみなさんって誰~~~~~~!!」


「変態奥義、ピンポイント湯煙消し!!」


「おわぁ!!」


何故か俺の下腹部だけ湯煙が無くなっていた。

というか、今自分で変態奥義って言ってたよね?



「変態奥義その2! 遠距離拘束!」


「何ぃ!?」


いつの間にかアクアさんは鎖を持っており、その鎖を俺に向かって放ってきた。

ちなみに、すごく……うまいです。


「この鎖は、対海斗用に作った念を込めた鎖よ」


「何!?」


「これで縛られた相手は、強制的に絶の状態になってしまうのよ」


「いや、俺は念能力ないんで……」


「これで縛られた相手は、強制的に絶頂の状態になってしまうのよ」


「言い直さなくていいですから!!」


ちなみに、アクアさんの鎖の腕前はプロ級であった。

鎖にプロ、アマがあるかどうかなんて知らないが。


「観念しなさい。今日は私、深夜テンションだから」


「今は真昼間!! 明日は終業式! 頼むから、そのテンションはもう下げてっ!!」


「おかしいわね。海斗の動きがいつもより鈍い……これは……うさぎ跳びによる筋肉痛!?」


「だからさっき長文で説明しただろ!! 結局あんまり聞いてなかったんですね!!」


「さて、そろそろ海斗を追い詰めるのも飽きたし、イっちゃおうか?」


「俺は……絶対に逃げ切ってやるんだ~~~~~~~!!」


俺は鎖を引きちぎり、全速力でその場から離れ、逃げ出した。

服はそこらへんにあるので、拾っていく。

↑(脱ぎ捨て状態だった)


「あ、そっちは」


俺が逃げている間に、アクアさんの声が聞こえた。


「はい?」


俺は目の前を見た。


「……崖」


俺は真下を見た。


「崖の下」


俺は足を見た。


「浮いてる」


「海斗!!」


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


俺は崖の下へとまっさかさまへ落ちていった。

俺の人生、短かったな……


ドボン


俺は崖下2メートル地点の温泉へと落ちていった。


「遅かったわ……!!」


アクアさんが崖の上で苦虫を潰したような顔をする。

どうしてそんな顔をするのだろうか。

まさか、本当は俺を殺したかったのでは!?


「海斗……自分の体をよく見なさい」


「はい?」


俺の胸はいつものように膨らんでおり、股間にあるはずのものもなかった。


「別にどこも……ってぇぇぇぇぇぇぇ!? いつものようにじゃねぇぇぇぇ!!」


「あなたは……女になってしまったのよ!?」


「これ何てかいと1/2!?」


何と言うスピーディな展開……君はこれに付いてこれるか!?

次回、かいと1/2熱湯編、方向音痴の子豚現る!!

次回も楽しみにしてくれよな!?


「楽しみじゃねえええええ!!!」







性転換……ですか。

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