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アイケン  作者: 霞川悠
36/43

アイケン外伝だいばけ 海斗は誰の手に堕ちる!?

またしばらくお休みです。


最後の外伝です。


というか8部、13部、25部人気過ぎ(笑)

万人の万人に対する闘争。

台場家の台場家に対する闘争。

……ちょっと言ってみたかっただけ。

とりあえず、同じことが繰り返されると思われるので、詳しいことは省く。

あれから5日経ったのだ。そう、俺が来てから。

なのに俺がピンピンしている理由は、まだ俺は捕まっていないからだ。

この場に安息の地が無い俺は、睡眠時間も、食事も満足にとれない。

睡眠に至っては、まだまともにベッドで寝たことが無い。大抵は物置か、木の上だ。

中々にクレイジーでエキサイティングでヴァイオレンスな生活をしているものだと、我ながら感心する。

しかし、何だかあまりいつもと変わらないと思うのは何故だろう?

それだけアイケンメンバーとの生活もクレイジーでエキサイティングでエロティックだからだろう。

ん? さっきと一部違うって? 細かいことは気にすんな♪


「待てぇぇぇぇぇ!!」


「今日こそ捕まえるわ!!」


「お兄ちゃん覚悟!!」


「兄さんは私のペットよ!!」


「絶対負けない」


上から、北斗従兄、南未従姉、陸斗、亜紀、さみゅである。

どうやら個人ではダメかと思ったか、最近では集団で俺を追い詰めることにしたらしい。

だが、俺はやられなかった。

まあこんなところで負けるわけにはいかないから。何せ命が掛かっている。


「よしみんな! 例の作戦だっ!!」


「黙って無能兄」


「ぐうっ……」


北斗従兄さん脱落。


「さみゅ! 下にバナナの皮!」


「え」


さみゅ脱落。


「私は絶対に諦め……」


「南未!! いつまで大学さぼってるの!!」


「うう」


母さんに連れて行かれる南未従姉さん。脱落。


「くっ……あっという間に二人に……陸斗! ジェットストリーム……」


「亜紀姉さん! 人数が足りません!」


「そ、そんな……!!」


亜紀、脱落。


「で、残ったのがお前だけって言うのがなんかな~……」


ちなみに、この5人の中で一番手ごわいのが陸斗だったりする。

ハッキリ言ってかなり強い。


「お兄ちゃん……僕は手を抜きませんよ!」


「アンタも小学校あるでしょ!」


「ああ!!」


しかし、いいところで母さんに連れて行かれる陸斗。

……全員脱落。はぁ……

というのがしばらく続いているおかげで俺は何とか生き延びている。

正直、叔父さんと母さんが参加していなくて良かったと思う。

彼らが参加していたら、地球が割られるかもしれない。


「あら海斗、言い忘れてたのだけど」


「俺の存在に今気がついたのかよ!」


母さんは俺の存在に気がつかなかったらしい。

そんなに俺って影薄いかな?


「カイく~ん!!」


「ね、姉さん!?」


そんなとき、姉さんが窓ガラスを割って侵入してきた。

そして、問答無用で俺に抱きついてきた。


「真紀がもうすぐ来るわよ」


「遅いよ母さん!!」


姉さんは俺に頬ずりをしまくっている。

ん?

何か嫌な予感が……


「海斗」


「と、父さん!?」


そしていつの間にか帰って来た父さんが俺のもとに現れた。


「海斗。お前には失望した。まさか1週間も耐えきれんとは」


「はっ! そういえば!!」


俺はこの家に来た日のことを思い出す。


『一週間、人に触れることを禁止する』


「ああ!!」


今、俺は姉さんに抱きつかれている。


「ん~? カイ君、何のお話?」


「……無自覚って怖い」


「罰としてお前は帰るまで常にうさぎ跳びで移動してもらう」


「何ぃぃぃぃぃ!?」


この叫びは、予想外に父がお茶目な罰を与えたことに対してだ。

まさか俺の父がそんな命令を出すとは……


「本当は紐なしのバンジーだったが、妻が止めたのでな」


「いや、それ普通に俺死にます、はい」


「そして、勝者には褒美を与えることになるのだが……」


「え?」


父さんが姉さんを見る。


「褒美? 私に? 私はカ」


「褒美なしだ」


「ええええええええええええええええ!?」


姉さんが大声で叫んだ。その声には残念な感情が多分に含まれていた。


「お前に褒美を与えると、モラルとかそんなこと関係のないものを要求されそうだからな」


「さ、さすがはお父さん。よく分かってらっしゃいます」


「合ってるのかよ!!」


「具体的にはカイ君のピーを私のピーに……」


「言わんでいい!!」


「あと……もし次に補習にかかったら、独房にぶち込むから覚悟するんだな」


「1学期のことばれてる!?」


父さんはそう言って俺の前から立ち去った。

そして姉さんはその場に崩れ落ちた。


「うう……私は自分の欲望に忠実なだけなのに……」


「その発言、聞かなかったことにします」


いんたーるーどあうと。

さようなら。





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