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アイケン  作者: 霞川悠
33/43

アイケン外伝だいばけ 我が家への帰還

アイケンの好きなキャラクターを書いてくれると助かります。

目標とかを決められるので。


木々が生い茂る森の中……

耳をつんざくほどの蝉の声。

俺はそんな森、いや、ジャングルを歩いていた。


「そこかっ!!」


俺は飛んできた矢をサッとかわす。

俺の心臓を狙ってやがった、今の一撃。

やべえよ、本気で俺を殺るつもりらしい。この一家は……

だが、やっぱり顔を出さなきゃまずいよな……台場家には。


















「ヤッホー!」


「来たわよ」


「来ましたです~」


「折角来てやったんだ。歓迎しろ」


「何ですか。みなさんお揃いで」


テストが終わり、二学期が終了するまでの数少ない間、そう、いわゆるテスト休みだ。

それの到来と同時に、アイケンメンバーも俺の元に到来したのだ。

迷惑極まりないですよ、全く。


「遊びに来たに決まってるだろ。お前で」


「えーとその……すいませんがそれは無理です」


「は?」


俺の言葉にアイケンメンバーは目を丸くする。


「俺、今から実家に帰るんです」


「何だと!? 連れて行け!」


奈緒美先輩がそんなことを言う。

だが……彼女たちを巻き込むことは出来ない!


「駄目です!」


「どうしてかしら? そもそも実家帰りにそんな軽装だなんて……おかしくないかしら?」


「そうなんですけどね……この格好で無いといつ殺されるか分かりませんから」


「「「「はい?」」」」


「まあ詳しいことはナギサに言ってあります。彼女は事情に詳しいのでそっちに訊いてください。それでは……」


「「「「……」」」」


俺は足早に家を後にする。

時間をかければかけるほど、俺の身が危険になる……とにかく……急ごう!!

俺は振り返らずに走った。アイケンメンバーには悪いが、命の方が惜しい。






















と、言うわけで俺は今、実家への道のりを歩いているのだ。

今はその手前のジャングル舗道。トラップなんて当然だ。


「はぁ……俺は負けないぞ……!」


俺は半年ぶりにこのスリルを味わうこととなった……























―台場家―


「海斗はもうそこまで来てるそうよ」


海斗の母親、台場家経理担当、台場由紀だいばゆき、4●歳。


「お兄ちゃんが?」


海斗の弟、台場家期待の新星、台場陸斗だいばりくと、10歳。


「でも、ここまで来るのに生き残れるのかなぁ?」


海斗の従兄、台場家開発担当、台場北斗だいばほくと、25歳。


「何ですって……? 兄さんがやられるとでも?」


海斗の妹、台場家家事担当、台場亜紀だいばあき、14歳。


「例えの話じゃない。熱くならなくても、彼の強さは分かるでしょ?」


海斗の従姉、台場家医療担当、台場南未だいばみなみ、20歳。


「そんなの当然よ……」


「ま、最低でも俺のトラップはクリアしたようだぜ、あいつは」


海斗の叔父、台場家警備担当、台場哨空だいばしょうくう、48歳。


「一難去ってまた一難……フフ……」


海斗の従妹、台場家情報処理担当、台場西海だいばさみう、13歳。


「あなた、帰ったらどうするのです?」


「どうもこうもない……性根を叩きなおす」


海斗の父、台場家当主、台場正空だいばせいくう、50歳。


「こりゃ、帰ったら大変だな。兄さん、ほどほどにしなよ」


「分かっている」


これにて台場家の風景終了。























落とし穴、電気網、岩落とし、爆弾、数々のトラップを何とか避けて、俺はとうとうたどり着いた。

懐かしい我が家に。

門の両側にある獅子の銅像が俺を睨みつける。

帰って来てしまった……ここに。

出迎えは……


「兄さん!」


「お兄ちゃん!!」


「陸斗! 亜紀! 久しぶり……って亜紀はそれほどでもな」


「兄さんのバカぁ!!」


「ぐおっ!!」


帰って来たとたんに俺の首を締め上げる我が妹。

我ながらバイオレンスな妹を持ったものだ。


「お兄ちゃん、帰って来てくれたんですね!」


対照的に、純粋に俺を慕ってくる我が弟、陸斗。

全くもって嬉しい限りだ。どこかの妹もこれくらい優しくしてほしい。


「そ、そろそろ離してくれないか……」


「はっ! 何勝手に死にかけてんのよ兄さん!」


「お前が殺しかけたんだろうが!!」


「それよりお兄ちゃん……父さんがお待ちです」


「う」


何だか嫌な予感が漂うのだが。

俺、死ぬ?


「亜紀、陸斗、後は頼んだぞ」


「くだらないこと言ってないでさっさと行きなさい!!」


「お、おう」


俺は亜紀に背中を押され、台場家の屋敷の中に足を踏み入れた。

内装は半年前と変わっていないようだ。そりゃま、当然か。


「戻ったか」


「!?」


俺は声の聞こえた上を見る。

そこには、俺の父親が俺を見下ろして立っていた。


「と、父さん……」


「挨拶はどうした?」


「た、ただいま帰りました……」


「ふむ。一通り挨拶を済ませたら、道場へ来い」


「は、はい……」


俺はこれからどうなってしまうんだ!?

※アイケンはエロコメです。






アイケンはどこに終着するのか分かりませんね


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