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アイケン  作者: 霞川悠
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ええ?!これって脱ぎたてなんですか?!

サブタイトルで釣ってみます。

でも脱ぎたてですよ。

入学式といえば桜!桜といえばいろいろ思い浮かぶけど…(CC、DC、FS、CB、NM…)どちらにせよ、華やかで明るく、楽しいイメージだ。(ちなみに具体例の中には例外が複数存在)

いやぁワクワクしますなぁというこの感じが良いのだよワトソン君みたいな感じになるのだよ。

その心地好い気分を味わうために入学式に来ているといっても過言ではない。そうさ、人間は入学式に己の存在意義を懸けている人がいるといっても過言ではない。

だから俺はリングよりも入学式にかけたいと思う。

いや、長々語ってしまって申し訳ない。つまり、何が言いたいのかと言うと、俺は初日から気分は憂鬱だということだ。


「やあ。台場君。中学ぶりだね〜」


「あ、ああ。堀井君」


そんな憂鬱な俺に話しかけてきた男は堀井ほりいといって、中学の同級生である。

別にあんまり仲良くなどない。


「僕は滑り止めでここに「特待」で入ったんだけど…君は大変そうだったじゃないか〜」


「そ、そうですね…」


この堀井とか言う男は自分の才能に酔っているらしい。

ことあるごとに人に自分の頭のよさを見せ付けるのが好きだ。まあこういう奴だから中学では結構嫌がられてた。

まさかよりにもよって俺と同じクラスとは…


「ま、留年だけは気をつけるんだよ」


「そうですね」


俺は適当に返事をした。


「何だよその生返事は。まあ、成績面での心配事には事欠かなそうだからね、君は」


「…」


そう言うと堀井はさっさと自分の席に戻っていった。

俺はそんなことを気にせず、別のことを考えていた。もちろん今朝のこと。


「愛研究部とは…」


「愛研究部とは…?」


「次回説明しよう!!」


って今が次回だから説明してもらわないと困るよ!!

俺は帰りのHRが終わった後、先生に部室の場所を聞いて、部室に入った。

その際、先生方が妙に俺を怪訝そうな目で見ていたのだが、どうしてだ?





















「1年の台場です。失礼します」


俺は軽いノックの後、部室の中に入っていった。


「あら?あなたは今朝の新入部員」


「え?新入?」


何か俺ってもうこの部活の部員扱い?

俺の目の前でパソコンを弄っている少女がそんなことを言った。


「ちょっと待ってね。副部長は今仕事をしてるから」


「?」


俺は首をかしげる。しかし、本当に仕事ってしてるんだな。何してるかわからない部活だけど…


「あ、自己紹介するわね。私は幕張まくはりアクア。あなたの一つ上の高校2年生よ。アクアさんと呼んで。アクアでもいいわ」


「あ、どうも。台場海斗です」


どうやらまともそうな人だ。真面目そうだしな…俺は胸を撫で下ろした。


「副部長が来るまで暇でしょ?ゲームをしましょう?」


「はい?ゲーム?」


俺は真剣な目のアクアさんを見る。さすがに呼び捨てはまずい。


「そ。負けたら勝った人のいうことを何でも聞かなくちゃいけないというルールで」


「え…」


それってよくあるゲームだけど…


「ぼ、僕は遠慮しようかな…?」


「じゃあじゃあ始めるわね」


「聞けよ?!」


しかし、彼女は紙に何かを書き始めた。


「ゲーム名は耐久しりとり。言葉は10文字以上。制限時間は10秒。しりとりの「り」から。ヨーイスタート」


「ぼ、僕から?!」


「そうよ」


「り、陸軍本部長」


「やるわね。海は広いな大きいな。はい」


「ええ?!それアリなのかよ!!」


海は広いな大きいなって歌詞じゃないか?!


「な、ながされて○○島!」


「へえ。また「う」で来るとは…中々のサドね。「失われた小銭への怒り(ベートーベン)」」


「な、なんだそれは!」


「ピアノ曲よ。ほら。急がないと」


「り、り、り…」


「はい。終了」


「うわああ!!」


何だよこの変則しりとり!しかも結構ずるいの言わなかったか?


「じゃあ何を命令しようかしら…そうね、あなたは今日一日これを着なさい」


「はい?」


そう言って俺に見せてきたものはスクール水着(女性用)


「せ、せめて別のものに変えてくれませんか!?」


「…しょうがないわね。じゃあこれ」


今度は女子用の制服を渡してきた。


「え。え。えええええ?!」


「早く着なさいよ」


「いや、でも…」


俺は少しためらう。が…


「そう。じゃあ例の写真をばら撒いてもいいのよ」


「着ます!」


俺は仕方なしに制服を着ることにする…はぁ…


「何してるの?あなた男子の制服の上から着る気?邪道よ。ちゃんと脱ぎなさい」


「エェェェェエエェ?!」


「早く」


何かすごく視線と声が怖かった。俺は言われるがままに制服を脱いで…


「あの…何で見てるんですか?」


「興奮するから」


「普通に言わないでくださいよ!!!」


俺は隠しながらズボンを脱いでスカートを穿いた。…言っておくが女装癖なんか全然ないぞ。


「ねえ。さすがにトランクスを脱げとは言わないけれど…ブラジャーぐらい着けなさい」


「ほわぁい?!」


「何でも命令聞くんでしょ?」


「ひぃぃぃ!!」


何か今この人殺気みたいなの発したような気がしたんですけど!!

俺は震えながらも頷いてしまった。


「…そうね…ブラジャーは準備していないから…」


そう言って彼女は自分の胸元に手を突っ込み…


「はい。私の脱ぎたて貸してあげる」


「な、何やってるんですか!!」


「着なさい」


「うぐ…」


俺はそのブラジャーを持つ。

それはかすかにぬくもりがあり…

って俺は何変態みたいなことをやっているんだ!!これは仕方なくだ仕方なく!!

俺は無心になってブラジャーを装着し…


カシャッ


「え?」


突如フラッシュが焚かれた。


「ま、こんなものね」


「何写真撮ってるんですか?!」


「いいじゃない。減るもんじゃないし」


「減ります!」


そうして彼女にブラジャーを返す。


カシャッ


「うわぁ!!変なシーン撮られた!!」


ガラガラ


「いいい?!」


そして突如開けられた扉。そこにはニヤニヤした顔で残りの二人の部員がたっていた。

ちなみに、後ろでアクアさんはVサインを出していましたとさ。


「何がとさだぁぁぁ!!」


俺の絶叫が部室内に響き渡ったのであった。







登場人物紹介



幕張まくはりアクア


偽名。この名前は小説家になろうで使っているペンネーム。

身長は160センチ。スリーサイズは…要望があったら書きます。

ヘアバンドと後ろの大きいリボンがチャームポイント。

言うまでもなく、変態。そして美少年好きで、アイドルオタク。

性知識が豊富すぎる。が、あまり表に出さない。

性格はクール系であるが、本人曰くデレもありますとのこと。だが、たまにヤンもあるらしいです。


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