風の現代魔法の一存の憂鬱。つまり、カオス。
連続投稿だずぇ!!
深夜テンションに入りました。
俺の家がいつもより賑やかだった。
理由はただ一つ。俺のほかに大量の人間が家にいる。
というか全員女の子なので逆にヤバイ。
「さて、どういうことなのか、説明しよう」
「誰に言ってるのよ」
アクアさんが俺に向けて変な目線を送った。
俺は一応無視することにする。
「…そういえばこの質問は愚問だったわね」
しかし、アクアさんはすぐにうんうんと頷いて納得した。
なんで?
ま、まあとにかく、俺の家にアイケンメンバーが勢ぞろいしているには理由がある。
目的は、俺の家で割烹着を着ながらいそいそと家事に勤しむ彼女のことだろう。
というか、それしか目的が思い当たらないのだが…
「あ、海斗様、どうかなさいましたか? まさか…私に欲情…」
「違う!! というかみんなもういいだろ?!」
「幽霊メイドか。フムフム、中々に興味深い存在だな」
奈緒美先輩がじっくりとナギサを観察する。
ちなみに目つきはすごくエロい。この人はバイか?
「すごいすごい! 触りたくても触れない!!」
聖子先輩は一人ナギサの胸や下半身などに手を伸ばして、透けていることを実感していた。
というかどこに手を突っ込んでんだ。
「ていうかアクアさんとかは幽霊とか非科学的なものは信じなさそうですけど…」
「だって小説の世界だもの」
「は?」
「今のを聞き流すとイイ男ポイントがアップよ」
「意味不明な設定はいらないです」
歩ちゃんはすでに見知っているのでいいとして、他三人は予想外に冷静だ。
何というか逆に俺が驚いている。
「というかみなさん冷静っすね」
「そりゃあ海斗のハーレムの一人だからな」
奈緒美先輩が意味深で意味不明というその言葉自体が意味分からないけど、そんな発言をした。
「ハーレムって何?!」
「あれ? ハーレム王に俺はなる! って言ってなかった?」
「意味分かんないし! しかもそんなことは絶対言ってない!!」
アクアさんの海賊的な発言は聞き流してください。
ってまた俺は誰としゃべってんだよ?!
「しょうがない。これから海斗はハーレムエンドを狙う主人公という設定で」
「そうね! そして名前をアイケンの一存に変えて…」
「うわぁ!! 何を言っているんですか!」
聖子先輩が突然著作権的にまずい発言をし始めた。
「大丈夫です~。私が冬役を演じますから」
「そういう問題じゃない!!」
歩ちゃんも便乗を始めた。
「じゃあ海斗が会長役で」
「性別すら変わってる?!」
アクアさんも悪ノリをする。
というか意味分からない人多いからこの話はここまでにしよう!
「は、話を変えましょう!!」
「蒼穹に澄んだ瞳はコントラク…」
「うわぁ!! 富○見ファン○ジア文庫さん本当にごめんなさい!!」
「あの~。今回は私が主役じゃないんでしょうか…?」
そんなとき、恐る恐るナギサが会話に入ってきた。
「何その勘違い」
アクアさんがバッサリと切り捨てた。
「ええ?! 私の私による私のための世界を作る物語は?!」
「ノートもギアスも持ってないあなたには無理ね」
「ガーン!!」
アクアさんがまた切り捨て御免をする。
というかナギサも自重して欲しい。
「ていうかもう用事は終わりましたよね? なら帰ってくれますか?」
「ああ! 弟君はナギサちゃんと二人っきりになってエロエロなことをするんだ~!! うわ~ん!! ひどいよ! ひどすぎるよ!!」
「しないし、もう突っ込むのも面倒くさい!!」
「ええ?! 弟君ってまさか不能?!」
「ひでぇ勘違いするんじゃねぇ!!!」
「…」
「そしてそこのその他大勢!! 憐みの視線を俺に向けるな!!」
ツッコミが追いつかない。
もう一人じゃ限界なのでは?
「弟君…もう普通の人には興味ないんですね…」
「今日ラノベネタ多いな!! そして角○スニ○カー文庫さんごめんなさい!!」
何というかもういろいろカオスな状況。
しかも話的に中身も何もない…駄目だ、駄作過ぎる。
「お、俺は思う!! ちょっといくらなんでもこの小説はひどい!」
「そうだね! よくわかるアイケンにしないとね!!」
「またラノベネタかよ!! そしてスーパー○ッシュ文庫さんごめんなさい!!」
俺は何回謝れば済むのだろうか。
「で、遊ぼうか?」
「は?」
奈緒美先輩が今まですべての会話をなかったことにして、会話の再スタートを切らせようとしていた。
いくらなんでも展開が急すぎるんじゃないか?
まるでどっかの種運命みたいだ。
「あ、勘違いするんじゃないぞ! お前と遊ぶんじゃなくて、お前で遊ぶんだ!!」
「うわぁ!! 勘違いした方がいいという罠!!」
「次回は旦那様の本気です~」
「ええ?! 終わり?! 終わりですか?!」
歩ちゃんによって俺の意識と視界がブラックアウトした。
…ちなみに、俺のその後については訊かないでください。
ジョズエ……知ってたらメッセージください。
あなたは結構なマニアです。