食いつきすぎ!大きくするな!
何か連日更新はもう限界と言う感じですな。
夏休み終わったし、ストックもほとんど無い。
眠いなぁ…
俺は欠伸をした。
昨夜、たまたま見つけたオンラインゲームにはまってしまい、夜遅くまでやってしまったのだ。
これについては自業自得としか言いようがない。
やっぱりゲームは人間をダメにするのかね〜…
「おーい、海斗」
「ん?」
そんなとき、クラスメイトの一人が俺を呼んだ。
名前は…梁瀬くんだったか?
その梁瀬くんが雑誌を持って俺のところにやって来た。
「何かさ、ハイジャック犯、台場真紀容疑者って書いてあるんだけど…」
「ブッ!」
俺は咽そうになった。
「でさ…ってやっぱりこの人ってお前の親戚か?!」
「いやいや違うって!苗字が同じだからビックリしただけだよ」
俺は何とか誤魔化す。
絶対姉さんの弟だということはばらしたくない。恥ずかしすぎる。
「そっか。悪かったな。それにしてもこの人美人だよな〜」
…でも変態です。
「じゃ、それだけだから」
そう言って梁瀬くんは俺の近くから立ち去った。
迷惑極まりない話だ。
「やぁ台場君」
そんな嫌な気分に浸っているときに、さらに嫌な奴に遭遇した。
まあメンドイから紹介は省くぜ。
「もうすぐ中間テストだよ」
「?!」
「なのにそんなに眠いなんて…キミのことだから遊んでいたんだろ?」
く…図星なだけに言い返せない…。
だが、認めるのも癪だ。
「いや、昨日家でラップ音がしててさ」
「はい?君の家は幽霊屋敷か何かなのかい?」
こいつ…話に乗ってきやがった。
俺はこの話題を出したことに後悔した。
「いや、そうじゃないと思ったんだけどね…」
「ふーん。今度僕にもその音を聞かせてよ」
いいいいいいい?!
しまったぜ…どうすればいいんだ…?!
「僕の知的好奇心が君の家に向けられたんだ。光栄だろう?」
「は、はぁ…」
嘘なんてつくものじゃないな、うん。
人間は正直が一番だな、うん。
「さて、早速今夜だけど…」
「あああ!あのさ、実は家に親戚が泊まるんだよ」
「へえ。ラップ音の家に?」
「ま、まあな…」
「丁度いい!僕もお邪魔するよ!でもすぐに帰るから安心したまえ!親戚との交流に水を差す無粋な真似はしないよ」
あなたが家に来る時点で無粋なんですよ。気づいてくれませんか?
「え、えーと…」
「じゃあ今夜9時ごろにお邪魔するからね!」
「お、おい…」
そう言って堀井は去っていった…
やばい…やばすぎる…
「と、いうことがありまして…」
俺はアイケンの部室で部員達に相談をした。
「ウソはよくないぞ。ウソは」
奈緒美先輩が俺に責める視線を送ってくる。
全く以ってその通りなのでございますが。
「仕方ないよね?弟君?」
聖子先輩は俺の頭を撫でながら慰めてくれている。
この人って変態じゃなければいい人なんだけどな…
「旦那様の家に行くなんて羨ましいです〜」
歩ちゃんは少しずれた発言をしている。
この娘は当てにならないな。
「それで、具体的に私達にどうして欲しいの?」
アクアさんが真面目に俺の話を聞く。
何だかんだいってもこの人が一番真面目…変態だけどな。
「その堀井って奴を諦めさせたいんです」
「消せ」
「奈緒美先輩怖いです」
「ならば殺せ」
「何か第一話を思い出すよ?!」
聖子先輩が俺に耳打ちする。
「追い返したらご褒美に童貞を捧げてくれる?」
「あなたは不純な動機がないとダメなんすか!」
「え〜。やる気の問題だもん」
「そう言って服を脱いで四つんばいになるのはやめてください」
聖子先輩のいつもの行動は一応放っておこう。
「追い返すっていっても…あ!力ずくは?!」
歩ちゃんが外見とは合わないことを言う。
歩ちゃんが力ずく発言…?
「どうやって?」
「いつも私を押し倒しているみたいに…」
「海斗!私に黙って何てことを!!」
アクアさんが歩ちゃんの発言によって俺に噛み付いた。
「違う!歩ちゃんの冗談だよ!」
「あのときの旦那様はもう…ん…あん!」
「ほほう。海斗、お前もやるな」
奈緒美先輩が興奮気味に言う。
何故興奮?
「え〜〜〜!!弟君!貞操は?!まさか…うわ〜〜〜〜〜〜ん!!!」
聖子先輩がマジ泣きしてしまった。
こんなことで思いっきり泣かなくても…う、罪悪感が。
「…という夢を見たんですよ〜。エヘヘ〜」
「早く言え!!」
歩ちゃんはそう言って再び俺に寄り添う。
あ、そういえば歩ちゃんは怒られ願望を持っていたっけ…
「それで…」
アクアさんが多少冷たい目で俺を見る。
どうして…?
「力ずくにするの?」
「いや、それは難しいと思う」
あいつのことだ。諦めないだろう。
そしてさらに俺にねちっこく絡んできそうだ。
「はぁ…こうなったら創世のアクアリオンと言われた私の出番ね」
「初めて聞いたよ!!」
アクアさんがため息を吐きながら呟いた。
「あのね、逆の発想をしない?」
「ギャグの発想?」
「海斗、アンタがボケたら罰則よ」
「ひどっ!俺ってボケ禁止かよ!」
アクアさんにボケ禁止令を出された。
これって俺はずっとツッコミをしてろっていうことか?
「私達でラップ音を出したりして、存分に堀井という奴を怖がらせばいいのよ」
「そ、その手があったのか!!」
「さすがはアクアたん。私の嫁なだけあるな」
「残念。私は海斗の嫁よ」
あの、俺ってアクアさんの婿?
「でもアクア先輩は天才です〜。今度私を調教してください!」
「そうね。それはいつか」
アクアさんはそう言って俺の方を見て、体全体をやらしい目つきで眺めた。
「な、なんですか…」
俺は少し体が震える。
「さ、「いつものプレイ」やろうね?」
「何の話だ〜〜〜〜!!」
俺はその後、アイケンメンバーに美味しくいただかれましたとさ。
…ウソです。何とか逃げました。
「後編へ続く!!」
「続き物?!」
2話完結ものは初めてです。