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アイケン  作者: 霞川悠
12/43

ローアングルから見てみよう!

連日更新は疲労します。

もう疲れたよ。


学校がこんなに厭らしいところだとは思わなかった。

学校がこんなに疲れるところだとは思わなかった。

学校にこんなに変態がいるとは思わなかった。

学校にこんなに変人がいるとは思わなかった。

そして俺は今、モーレツに後悔している!!



















アイケン存続から1ヶ月経った。

俺は毎日のようにセクハラを受けている。

女の子に囲まれるのは嬉しいのだが、全員が変態だと意味合いが変わってくる。

というか全員変態はさすがに耐え切れない。

部室は常にアウェーであり、彼女たちにとってはホームである。

部活辞めようとか、部活出たくないとか行動すると、後が怖い。

何故か知らないが、生徒会から強引に部費を徴収し、教師達を黙らせるこの部活。

だから今日はアイケンの秘密を俺は突き止めてみようと思う。

この部活にはきっと何かがあるに違いない。


「よし、やるぞ!」


「こんなところで私と交わろうだなんて、ケダモノね」


「うおおおい!!アクアさん!いつからそこにいやがりましたか?!」


俺の隣にはいつの間にか、俺の下半身をジッと見ているアクアさんがいた。

つうかアンタはドコを見てんだよ。


「ずっといたわ。あなたがアイケンの秘密を突き止めよう、って考えているあたりから」


「全然ずっとじゃないじゃん!というか何で心を読んでるんですか!」


「貴方の考えていることは分かるわ。長年連れ添った仲でしょ?」


「俺達は熟年夫婦じゃねえよ!ていうかあなたと連れ添った経験なんてありませんよ!」


「あの夜のことを忘れてしまっただなんてひどい人…」


「事実を曲げる方がひどいです!」


「ならばこれから事実にすれば問題ないわ」


「何するんですか!」


「具体的に早速ここで交わって、その後に私はあなたにお持ち帰り。そして私は強制的に結婚させられ…」


「何か俺が悪者になってねえか?!おい!!」


「それはともかく、あなたは何を考えているの?」


「ともかくって…」


何故か知らないが流されてしまった。


「アイケンの秘密を探ろうだなんて…ハッキリ言って頭がおかしいわ」


「おかしでもあやしでもぞなむやか連体こそ已然でも何でも言ってくれ。俺は何とかその秘密を突き止めて、部活内の立場を…」


「それを私に白状するあなたの愚かさ」


「うわあ!日本一!」


「ともかく、面白そうだから私も協力してあげる」


アクアさんがニッコリと笑いながらそんなことを言った。


「な、なんで?」


「報酬は体で。主に下半身」


「せめて上半身で」


「仕方ないわね…」


ていうか俺は今、上半身を捧げるって言ったのか?

どっちにしろダメじゃねえか!!


「じゃあまずどうするわけ?何を知りたいの?スリーサイズ?上から…」


「いや、それはいいです」


「せっかく読者のために…」


「読者?」


「いえ、それで何が知りたいの?」


「アイケンは何で廃部にされないのか、とか」


「その一つがかなり重要ね」


「はい?」


アクアさんが微妙に困っていた。


「それは中々難しいわね…顧問の先生にでも訊いてみる?」


「結構です」


あの顧問は俺のファーストキスを奪いやがった。

俺はあの人にはあまり会いたくない。


「じゃあこうなったら生徒会に隠しカメラでも仕掛けてみようかしら」


「おいおい…」


アクアさんなら本当にやりかねない。


「じゃあ一晩でやり遂げるわ」


「あなたはジョ○ンニですか」


アクアさんはそう言って本当に一晩で隠しカメラを仕掛けたらしい。


















翌日、俺はアクアさんと一緒にビデオを見ていた。

もちろん生徒会室に仕掛けたカメラの映像だ。


「…すいません。一ついいですか?」


「何?」


「どうしてカメラがローアングルに設置されてるんですか?!」


「どうせなら見たいでしょ?」


「あなたの頭の中が親父過ぎます!!」


「全国の親父に失礼よ。手始めに山田さんに謝りなさい」


「誰だよ!山田って誰だよ?!」


「ほらほら、パンツが見えるわよ」


「うっ…」


俺はついモニターを凝視してしまう。

何で俺はこうも男なんだ…やはりこれが俺の性なのか?!


「大きくなってきたわね」


さわさわ


「ってドコ触ってるんですか!!」


「固くなってきたわ」


「さ、触らないでくださいよ!!」


ジー…


「開けないでくださいよ!!」


さわさわ


「や、やめてください!」


「ごめんなさい。一度だけ」


「はい?!一度でも良くないですよ!!」


「…じゃあいきましょう」


「それは二重の意味ですか?!」


この計画自体がアクアさんの罠だと気づいた俺であった。


























「随分と溜まっていたわね」


「もうお嫁にいけない…」


翌朝、落ち込む俺の姿が部室で発見されたそうな…



疲れたよ(*´ο`*)=3

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