手を繋いで、デートして、キスをして、それから…
主人公がハーレムすぎる…
「アイケン活動第3回、多数派と少数派」
まーた何かまともそうな題名をつけてるんですけどー。
俺はアイケン部室の黒板の文字を見てそんなことを思った。
「さて、海斗にいきなり問題だ」
奈緒美先輩が俺を見て言った。
「多数派と少数派、強いのはどっち?」
「えー…」
これは下ネタでは無いのか…?
「適当に…多数派…いや、徳川家康的に少数派ですかね…」
「まあ答えはどちらでもない。ただ、私も少数派の方が強いと思う」
「え?」
俺は奈緒美先輩と真面目な会話…というかチョイ哲学チックな会話をしているのに驚いた。
「かの有名な哲学者、ミッシェル・フーコーがそう言っていたからな!」
「何でそれだけで少数派支持?!」
「だって凄い人じゃん」
「だからってそれだけで自分の答えを決めるのは…」
「ラ○アーゲームでも少数決ゲームでは少数派の方が強かったぞ」
「それはそういうゲームだからじゃないですか!この作品とはなんら関係ありません!」
「むむむ。私に反論するなんて万死に値するような行為だな」
「…」
この人は単に自分の意見を人に受け入れさせたいだけじゃん。
「弟君」
「なんですか。聖子先輩」
俺はもう弟君と呼ばれることにした。
だっていくら言ってもこの人たちは聞く耳持たないし。
「奈緒美ちゃんの言いたいことが分からないの?」
「はい?」
奈緒美先輩の言いたいこと…?
「さすがの鈍さね。それがラブコメ主人公の特徴よ。まあ誇りを持ちなさい」
「あんまり持てないんですが」
「そうかしら?モテてはいるわよ」
「?」
アクアさんの妙な物言いが俺には分からない。
「それで奈緒美先輩の言いたいことって…」
「旦那様は多数派ですか?少数派ですか?そういうことです」
「え…話が読めない…けど、この流れからすると、少数派ですかね…」
「ほれ見ろ聖子!やっぱり少数派じゃないか!」
「う〜ん…だから私っていつも男に逃げられちゃうのかな〜」
聖子先輩は服を脱ぎながらそんなことを言った。
「って脱ぐな!」
「それで、海斗の言いたいことをまとめるとこうなる。俺は女4人同時に性交渉するよりは1対1の性交渉を求めている、だな」
「うわぁ!すっげぇ勘違いだよ!しかも結局下ネタかよ!」
「あれ?勘違いということは、複数の女生徒同時に性交渉をしたいと…」
「うわぁ!何かもう嫌だ!俺がしゃべると揚げ足取られる〜〜〜!」
「足だけでなく、ベルトも取ってあげるわ」
「いや、いいです。…って言った傍からベルトを切るな!しかも一瞬で切るな!」
アクアさんの神業により、俺のベルトは真っ二つになる。
「私の前ではベルトなど無意味よ」
「変態技ばかり鍛えてるんじゃない!」
「さて、次は何の技がいい?」
「いや、もう技とかいらないから!」
どうせ変態技しか無さそうだし。
「そうね元○玉とかどうかしら?」
「ひどい!今あなた、「たま」の前に「ん」を言いましたね?!某バトル漫画の必殺技を汚さないでくださいよ!」
「じゃああなたの下半身は元気かしら?」
「俺は用事を思い出しました」
「旦那様、用事は今無くなりましたよ」
「何でだよ?!早いぞ無くなるの!!しかも無くなってねぇだろ!」
「ですが新しい用事はありますよ、旦那様。私との子作りです。あなた、何人子供欲しい?」
「うわぁ!最後のセリフに若干ときめいちまった俺!!すんげぇ自分が男だということを感じましたよ!!」
「じゃあ何で私達との性交渉を断るの〜?」
聖子先輩が下着姿で俺に迫ってきた。
「いや、そのですね…そういうことは、まず手を繋いで、デートして、キスをして、それから…」
「うっわ…今どき珍しいプラトニックな男…」
何か奈緒美先輩が俺の発言に若干引いている。
「悪いですか!!俺はとっても純な子なんです!」
「いや、純なら自分で純って言わないですよ、旦那様」
「そ、そんなことはどうでもいいんだ〜〜〜〜!!」
俺は大声で喚きたてた。
「フフフ。ならば、手を繋いで、デートをして、キスをすれば良い訳ね?」
「ぐあっ!また揚げ足を取られた!!」
アクアさんが怪しく微笑んでくる。
「じゃあ早速だけど…海斗、明日デートしましょ」
「あ!アクアさんだけズルイです!私もお願いします〜〜〜!!旦那様〜〜〜!!」
「そうだよ!弟君!ズルイズルイ!」
「じゃあこの5人で明日はデートだな!」
最後に奈緒美先輩が止めを刺したようにそんなことを言った。
「お、俺は…にげる!」
「にげられない!」
「何?!相手のほうが「すばやさ」が高かったのか?!」
「じゃあ今日は…」
みんなが俺のことを見る。
「性交渉がダメならヌードだな」
「うわ〜ん!!」
結局俺がこの日、裸にされたかどうかは…神のみぞ知るということで。
「海斗って結構なサイズだったな」
「うわぁ!何しゃべってるんですか!!」
削除されませんように…