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『「キースよ。口頭でしか伝えられぬ、重大な報告があると聞いた。それに、街が一つ魔物に乗っ取られていたとか。ジョブを調べるだけではなかったのか?」

「は。まずは、お祝い申し上げます。第一王子殿下は勇者様。第二王子殿下は勇者導く占い師様、第三王子殿下は王になる運命を持つもの。それぞれ、祝福を得ましたこと、誠にめでたいことでございます」

「は?」

「恐れながら、第一王子殿下と第二王子殿下は揃って神に徴兵されております。第一王子殿下が覚醒すれば、魔王と戦うにふさわしい能力を得ると。第二王子殿下は、勇者達を導く為の修行の旅に出られました」

「は?」

「おとぎ話の再現でございます、陛下。魔王が復活するのです。覚醒方法は勇者によって違いますが、殿下の覚醒方法は伺っております」

「お前は何を言っているのだ」

「まあまあ、父上。その覚醒方法とやらを試してみればいいではないですか」

「いえ、覚醒方法はピンチになった時にのみ行なうようにとの殿下の伝言です。でなくば国ごと魔王に狙われるであろうと。それと、第三王子の教育をするようにと」

「無礼な!」


 王は立ち上がる。


「落ち着いて下さい、父上。証拠がないことにはどうにも出来ないね。私は王位を譲るつもりはない。とにかく試してみようではないか」


 殿下は王をなだめ、口止めが出来るようにと神殿で儀式をする。

 ガランガランと半透明の鈴が鳴り響き、天から光降り注ぎ、殿下は光り輝いた。

 口止めの意味がなかった。


「これは……はははっ なんという力だ! 気分がいい!!」


 殿下は叫び、力を開放される。余波だけで周囲が吹き飛んだ。


「これほどの力とは!」

「おお! 凄い! 勇者王の誕生じゃ! 早速隣国に攻め込むぞ!!」』









「という夢を見たから、止まれキースぅ!!」


 早朝、騒がしいので見に行ったら、手紙を持って出たキースを悪夢を見た殿下が止めたらしい。


「流石にその程度は予知に頼らず自力で予想してほしいです。本当に魔王とウォーボード出来るんですか?」

「見苦しいところを見せた。しばし考えるから待って欲しい。手紙は書き直す」


 机に向かった殿下は、深く悩んだ様子でゲンドウポーズをしていた。

 どうしたらよいか考えている様子ではない。

 ただ、覚悟を決める勇気がないだけだ。


「私は……初めて、兄上に嘘を付く」


 お兄ちゃん子だね!?? 悩んでたのそれか!!


「私は今日より、家族ではない。臣下でもない。世界の守り手なのだ」


 そうして、筆を執った。

 殿下の思い、確かに受け取りましたぞ……!!


 そうして、手紙を持ったキースが出発するのと同時、私達も旅に出た。

 サバイバルを教えながらの旅である。

 出来るだけその場にいた痕跡を消せるようになる訓練も。

 二週間ほどの旅をして、ダンジョン都市に着いた。

 小さな屋敷を借りて、占い師達の講習を行う。

 昼はダンジョン攻略、夜は生産と占い。

 カードを提供して、王子にはサクサク占いに慣れてもらうこととした。

 スパルタで教育し、半年が過ぎた。


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