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コロナ1 バイオハザード

ということでみなさんよろしくお願いします


一話目ということで専門的な話などはあまり載せずに掴みから入っています。

具体的な情報の入った二話目も同時に投稿しておくので、そちらも読んで雰囲気をつかんでください。

『バイオハザード』


 『バイオハザード』というのは、少し前なら一般の人がほとんど聞いたことのない言葉だったはずのものだ。


 しかしながら、とあるゲームの超大ヒットとそのゲームを元ネタにした映画のこれまた超大ヒットによって世間一般の人々にも聞き覚えのある言葉へと変化した。

 そしてそのゲームと映画によって『バイオハザードマーク』もまた、それまで大学関係者や企業の研究職および病院関係者しか知らなかったマークから、一般の人でもどこかで見たようなマークへと変わった。

 ひとつの円から三つのヒゲが生えたような、あのマークである。

 それまでなにか危険なものを表すのは放射能マークと毒物マーク(骸骨のマーク)くらいだったのが、それと同じくらい注意すべきものと認識されるようになったのではないだろうか?

 ちなみに放射能マークは以前から核兵器反対や原発反対のデモを行う人がよく掲げていたので見覚えが有るだろうし、レントゲンに使われるX線も放射線として扱われるので一般の人でも病院でレントゲンを撮る時などに目にすることができる。


 こうして一般の人にも認知されるようになった『バイオハザード』であるが、ゲームと映画で広まったゆえにひとつの誤解もまたそれについて回る。


 それは、『バイオハザード』=ゾンビという認識だ。


 昔からゾンビはホラー映画の中でよく使われていたが、ゾンビに噛まれたり殺されりした人間もゾンビになるという設定がウィルスによって引き起こされるという解釈と結びついてバイオハザードというゲームによって定着してきたと言っていいだろう。

 ゾンビが増えていくという設定の根拠としてとても都合が良かったために今では多くのゾンビもののなかでウィルスによって引き起こされる災害だと扱われている。

 確かにゾンビになった人々が集団で襲いかかってきて襲われて死んだ人もゾンビとなって数を増やしてさらに人々に襲いかかっていくというのはホラーとしては恐ろしいものだ。




 しかしながら、今の新型コロナウィルスの状況を知っている人々は気付き始めているだろうが、()()()『バイオハザード』はゲームや映画よりも遥かに恐ろしい。




 新型コロナウィルスそのものはもちろん、新型コロナウィルスに感染した人も無症状や軽症のうちは全く見分けが付かない。

 どこにウィルスが付着して、どのくらい空気中にウィルスが漂っていて、その場所がどのくらいウィルス感染の危険性があって、どの人がウィルスに感染しているのかが全く見えない。

 また同時に、本当にそこにウィルスは付着していないのか、周りの空気にウィルスは漂っていないのか、目の前の健康そうに見える人が本当にウィルスに感染していないのか、そして今自分が本当に安全なのかもまた目で見て確認することができない。

 この目に見えない脅威こそが本当の『バイオハザード』であり、見えない生物的な危険物を扱っている保管庫や研究室や廃棄物を見えるように警告するためのものが『バイオハザードマーク』である。

 ゾンビのように外見から感染していることがはっきりと分かり、噛み付いてきたり掴みかかってきたりと襲って来る手段が目で確認でき、銃や金属バットなどで倒すことができたらどんなに楽だろうか?



 そして、見えない脅威であるがゆえに『バイオハザード』は人々に『恐怖』を感染させる。



 ウィルスはゾンビが歩いて移動するよりも早く感染が広がるが、ウィルスの『恐怖』はそのウィルスよりも遥かに早く人々に感染し広がっていく。

 新型コロナウィルス発生初期の頃は、あくまで中国の話だし日本とは医療の水準が違うしと高をくくっていて武漢が封鎖された時点でもごく当たり前のように中国人観光客を受け入れてきた。

 そして当然のように入国してから発症した中国人観光客が現れ、そこから感染した日本人が現れ、ダイアモンドプリンセス号の集団感染が起きてもまだ多くの人々にとっては制御できているものに見えていただろうし対岸の火事だったろう。


 ところが、志村けんさんが新型コロナで死亡したことによって世の中の潮目が変わったと私は思っている。


 それまで死亡する人が居るのは中国の医療体制が不十分だとか持病のある老人がきちんとした治療が受けられなかったがゆえに死んでいたと思っていたのが、誰でも死亡する可能性があるんじゃないか?と世の中の多くの人が気付き始めた。

 志村さんは70歳と高齢であったし昔はヘビースモーカーだったし過去に肺炎に罹っているし1月に胃のポリープ切除をしているしと「高齢で基礎疾患がある」というそれまでも新型コロナで死亡する可能性があるとされてきた条件にしっかりと当てはまっていたのだが、そんなことは関係なしに現役バリバリの有名人でお金も持っているはずの人が助けられなかったことのショックのほうが人々に強く伝わった。

 それまでもマスクや消毒液が不足して手に入らない状況が続いていたが、一部のパニックになった人々や転売屋による買い占めのせいと少し引いて見られていたのが、一気に皆がマスクをしなければと加速していったのではないだろうか?

 それまでも新型コロナウィルスの恐怖はじわじわと広がっていたが、様々な自粛要請や休業要請、緊急事態宣言に自粛警察と一気に『恐怖』の感染爆発が起こったように思う。

 その広がり方はウィルス感染の広がり方によく似ていて、それでいてウィルスそのものよりも感染の広がりが早くて広範囲で強烈だ。

 この『恐怖』の感染は人々がより真摯に予防に取り組むようになってウィルスの感染を遅らせるというメリットもあるが、過剰な自粛警察のような多くのデメリットを引き起こし今しばらくは社会に混乱をもたらしていくだろう。


 では今後この『恐怖』の感染はどうなっていくかといえば、ウィルスに対する免疫そのものと同じように『新型コロナウィルスに対する恐怖』に対する免疫が作られていくと思われる。

 言い方を変えれば、「新型コロナの恐怖に慣れていく」

 これを書いている時点では恐怖への免疫が出来ているのはほんの一部の人たちだけで、多くは恐怖感染のピークに近い状態であると思う。

 この『恐怖への免疫』であるが、そのメリットデメリットは『恐怖』のメリットデメリットの裏返しのようなものになるだろう。

 経済活動の再開や社会の安定化には恐怖への免疫が必要であるが、新型コロナの収束よりも早く恐怖への免疫が広まってしまえばまた感染者数が増えていくことになる。

 最近また感染者数が増えてきたのは新型コロナウィルスがなんらかの変異をしたのではなく、恐怖への免疫を獲得してしまった一部の人によるものではないだろうか?

 社会を正常に戻していくために『恐怖への免疫』を獲得していくことは必要なことであるが、周囲の状況や諸外国の状況などをしっかり見極めたうえで、『恐怖』と『恐怖への免疫』のバランスをしっかりと取ってもらいたいものである…。




 さて、話を少し戻すが、映画の『バイオハザード』(一作目)を見たことはあるだろうか?


 大ヒット映画であるし、続編が劇場公開されるたびにTVで再放送されたりしていたから少しでもホラー映画に耐性のある人ならば目にした人は多いだろう。(ただし、このご時世であるのでしばらくはテレビでの再放送は行われないと思われる。)

 その序盤で、とある悪人によってTウィルスが研究施設内にばら撒かれ、それを検知した施設を管理する人工知能のレッドクィーンによって施設が封鎖され、中の研究員が皆殺しにされる。

 その際の残酷な描写はちょっとどうかと思うが、その後のTウィルスによる被害を考えればこれは必要な処置だったとも言える。



 危険なウィルスが漏洩した施設を封鎖し感染した可能性のある人間を皆殺しにする、それはいわば究極のロックダウンである。



 さすがに皆殺しにまでするのは中○共○党のような独裁国家でも難しいだろうが、空気感染し感染者がほぼ100%死亡しさらにゾンビになって勝手に移動して拡散するというTウィルスの危険性を考えれば警告なしに直ちに施設を封鎖し誰も外に出れないようにするという措置は必要だっただろう。

 むしろ封鎖された施設に防護服なしで外から確認のために入り込んだ主人公や警備の人たちの方に問題があると言える。

 ゾンビとして襲ってきたとは言え感染した死体を銃で撃って飛沫を拡散させ、ゾンビそのものやゾンビが彷徨いた施設内を触って歩き、さらにはあきらかに感染したであろう人間を封鎖された研究施設の外に連れ出そうとするなど言語道断である。

 映画の中では明確な敵としてのゾンビやそのボスであるモンスター、さらに金のためにこの事態を引き起こした悪人などが描かれているが、社会的に見ると不用意に施設内に入り込んだ主人公たちもまた悪人であると認識して欲しい。



 今の世界において、新型コロナウィルスという敵は目に見えない。


 また、この敵の倒し方もまだよくわかっていない。


 この脅威に対して様々な処置が行われているが、どれが正しくてどれが間違っているのかもまだよくわからない。


 ウィルスへの恐怖も広く蔓延し、人々を不安にさせ社会を混乱させている。


 全世界を襲ったこの『バイオハザード』との戦いはいつまで続くかわからないし、本当に終息するのかどうかも誰もわからない。


 それでも我々はこの新型コロナといましばらくは戦い続けていかなければいけないだろう。





 一日も早い、新型コロナとの戦いの終結を心から願う。



あらすじにも書きましたが、私の専門は化学で医者でもなければ感染症の専門家でもありません。


そんなヤツの話は信用できないと思う人はそっとタブを閉じて、それっぽい人が出している情報を探しに行ってください


なかなかに面白いんじゃないか?とか、タメになったと思う人はブックマークや高評価をお願いします。

 筆が遅くその上でいろいろと調べながら書いているのでなかなか文章が進みませんが、ポイントが増えるとやる気が出て書くのが早くなるかもしれません。(=ω<)b


一応、感想は開けておきますが、もしも荒れるようなら閉じてしまうかもしれません。

メンタルは弱いので、いじめないでくださいね(^^;

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