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白い鳥  作者: いしい 皐
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第七段

お久しぶりです

やっと、話が動き出しました

キャラもの出揃い、先が楽しみになってくると思います

よろしく

マリオンは悲しそうな顔をしたファルミリアの幻影と不思議な頭に響く声のことをジギアスに話した。

ジギアスは最初、信じられないという顔をしていたが、マリオンの真剣な顔に頭を縦に振って言った。

「よし、わかった。オレたちで、「平原の民」のところに、その事を伝えに行こう!」

「ええ!どうやって?

「平原の民」の居場所、わかるの?」

マリオンは驚いて叫んだ。

「任せろ!

親父にくっついて、何度も「平原の民」のところに商売に行っているから顔見知りも沢山いる。

オレの相棒の鳥に乗って行けば直ぐだ!

善は急げ、さあ行こう!」

と、二人が神殿の広間から出ようとしたとき、一人の巫女が二人の会話を聞いて、話しかけて来た。

「お待ちなさい!

あなたたち子供だけで行くのは危険だわ!

大人たちに任せなさい。エクセリオン様は知っているのでしょう?あのお方にお任せしたほうがいいわ」

マリオンは、少しムッとして言った。

「あんな夢みたいなこと、誰が信じるというんだ」

「私は信じよう」

 後から、若い男の声がした。

 エクセリオンであった。彼は血で汚れた儀式用の白い衣から、普段着ている王族の衣に着替えていた。

「ジギアス、

君は鳥の操り方が上手だ。

 今、我が一族は「砂漠の民」に大きな痛手を負わされてしまった。

 兵士も3分の1に減り、残った兵士たちも、ほとんどが怪我を負っている。その上、いつ、また、「砂漠の民」が攻めて来るとは限らない。

 私からも頼む

 この使い、引き受けてくれ……」

 二人は止められるものだと思っていたので、暫く、唖然としていたが、尊敬するエクセリオンに頼まれたとあって、少し得意げに返事をした。

「任せて下さい、エクセリオン様!

オレたち、ガンバリます」

 二人は顔を蒸気させた。


 ジェリドは考えていた。

 どう言い訳をして、この「砂漠の民」の要塞から、上手く脱出出来るか、今まで生きて来た中で一番考えていた。

 狩人バチの彼は、いつも暖かい時期は、自由気ままに生き、寒くなり獲物のいなくなる季節になると、何処かの民の村を行き、雑用など、仕事をもらい、生き伸びて来たのだ。

 まだ、少し春には早い。

 暢気な彼でも、その位は分かる。どう言い訳をして、あの抜け目ない「砂漠の民」の女たちから逃げたらいいのだろう。

 今さらながら、安請け合いなどしなければ良かったと、後悔した。

 こう考えている側から、雑用を女たちから、いいつかる。

「人使い荒いよなぁ。食うものだって、あいつらの余り物だし、休みはないし……」

と、ブツブツと不満を独りごちながら、「砂漠の民」の女戦士たちに酒を運んで行くと、一人の耳ざとい女戦士が言った。

「オイ、ボンクラ‼︎

 何か不満でもあるのか?」

と、酔っ払って叫んだ。

 顔には出ていないが、かなりの量の酒を飲んでいるようで、少しフラフラしている。

「いえ!

 滅相もございません!」

と、慌てて否定したが、

「あたしゃ、前から、お前みたいな軟弱で、ずる賢いやつが大嫌いなんだよ!

 醜い狩人が……」

 ジェリドは殺されると思い、震え上がった。

「お、お許しを……」

「そうやってすぐ、ビクビクするのが一番気にくわんのだ!

 ここから、出て行きな‼︎」

「姉さん。

 勝手に雑用係を追い出しちゃ、まずいんじゃないんですか?」

 隣に座っていた若い女戦士が止めに入った。

「いいの、いいの。

 あいつが居なくなれば、一人分の食いぶちが助かる。それに、他にも雑用係はいる。

早く、

早く、あたしの前から、どっかに行ってとくれ‼︎」

 ジェリドはこんなチャンスはないと思った。

 逃げるのではなく、追い出されるのだ。

 不幸中の幸い。

 この酔っ払い女戦士に感謝したいぐらいだった。これで、堂々とこの要塞から出れるのだ。

「は、はい。

し、失礼いたしますです。はい」

 ジェリドはこれ幸いと、ソソクサと、その場から立ち去った。

 流れもののジェリドはたいした荷物もなく、身軽に出口に向かった。

 要塞の出入口の二人の番人に事の顛末を告げると、簡単に通らせてくれた。

 ジェリドはあくまでも腰を低く、頭を下げて、そろそろと番人の前を通ると空に飛んで行った。

 彼はわざと「平原の民」の村の方角とは反対の方向へ向かって飛んだ。一応、万が一つけらたときのことを考えたからである。

 ジェリドは暫く飛んで、「砂漠の民」の要塞が見えなくなってから、グルッと旋回してて、「平原の民」の村を目指すことにした。

「あ〜〜、サミ〜〜……

 喉、乾いた〜〜

 疲れた〜〜」

砂漠から、冬の山にたどり着いたジェリドはハネを休ませるため、一度、山に降りた。

「さて、どうしたもんかねぇ。

「平原の民」の可愛い子ちゃんたちのところに行くにはかなりかかるぞ。

 食糧とか、寝床とかどうするか……」

 気のみ、気のまま生きて来たジェリドにとっての初めての試練であった。


話はまだ、下書きの段階でも、書き上がってないので、この時期ですので、下書きだけでも、進めたいと思います

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