お財布空っぽ
さてさて、お出かけに行っております。
「まずは服を買わないとな」
「そうですね服屋さんを見ましょう」
今ジャンヌは俺の服を着ている。
男の子の服装をしたジャンヌもこれはこれで良い。
ということで服屋さんに入った俺たち
「うわぁーすごい数の服がありますね。」
「気に入ったのがあれば言ってくれ。あ、試着室はあそこだからサイズにあったのを持ってきて来てくれ。そしたら買うから」
「全部欲しいです。」
即答。
「ダメです。」
即答。
「わかりました、」
ジャンヌはすぐに服に夢中。やっぱり女の子はこういうものなのか。
少ししたら、
「これがいいです!サイズも合っていました。」
ジャンヌが持ってきたのはブラウン色のトレンチコート、ジーンズガウチョパンツ、クリーム色のブラウス.......
「多すぎだろ。なんて数だ。」
相当貯めた日頃の貯金を全部使い果たす金額だ。
俺の【クラス最も貯金してる人間No.1】の称号が、
「ダメですか?」
猫の手みたいにした手に顎を乗っけて上目遣いでこちらを見てくる。くっそ!可愛い!
「分かったよ買ってやる」
まぁ、自分の服がないのは想像以上に辛いしな。
「やったあ!ありがとうございます!大好きです!」
「もう一回言ってください。」
「やったあ!ありがとうございます!」
そっちじゃなーいです!大好きです!の方です!
「ま、まぁ、いいや。」
服屋という予想以上にお財布が軽くなる試練を乗り越えた俺。
「すごい量だから一回家に戻るか」
「そうですね!」
ジャンヌちゃんニッコニコです。
家に戻ってきた
「ただいまー」
「ただいま帰りましたー」
「おう。おかえりー帰りが早ぇな、荷物がすげえな」
ホントですよ。
「荷物が多くて一回帰ってきたんだ。」
「こんなに買ってもらいました!」
「まぁ女の子だし仕方ねぇな。部屋に運んどけ」
ジャンヌの部屋は俺の部屋の隣だ。もともと俺の姉さんの部屋だったが三ヵ月前ぐらいからアメリカに行ってる。部屋の決定は昨日30秒で決まった。
さて、服も片付けて、またお父さんからお小遣いも貰って、必要なものも買いに行って目標を成し遂げた。
今は3時。少しだけ時間があるな。
「少しだけ時間があるな、どうするジャンヌ映画でも見るか?」
「映画ですか良いですね見ましょう見ましょう。」
「お、いいの見つけた。ジャンヌダルクってのがやってるぞ」
「私って映画になってるんですね。私の生い立ちと違かったら訴えてやります」
ジャンヌがジャンヌを見るのはシュールである。