双子
「まだまだ聞きたいことはあるけど、ここで一区切り置いて今後の話をしよう。これからジャンヌをどうする。」
なんか聞き方は変だが俺はそう言った。
「戸籍つくんないといけないし、歳は幾つなの?学校はどうする?それにこの現代もびっちり教えこまないと。」
いざ考えると大変なことだらけだ。
「そうだな。やんなきゃいけないことがたくさんあるな」
お父さんは言った。そこで高橋さんがちょっといいですか?と、
「なんでジャンヌさん日本語じゃべれるの?」
「「「あ、ホントだ」」」
ジャンヌと俺とお父さんでハモった。
「そう言えば私、皆さんと会話できていますね。」
「あの歴史人物ビックリ箱が壊れたときに色々世界やジャンヌちゃんに変化が起こったのかもな。」
お父さん世界変えるほどの作品作ったのか。
「戸籍とか勝手に登録されてたらいいねー。なんてそんなご都合主義世界じゃないですよねー。」
ぼそっと高橋さんが呟く
「いや、登録されてるかもしれないぞ。まぁ、俺は一様ジャンヌちゃんのこといろいろ調べてみるわ」
と言って外に出て言った。
夜なのに調べられるのか。
「「行ってらっしゃーい」」
「あ、行ってらっしゃーい」
少しジャンヌは遅れたが3人でお父さんのことを見送った。
「では僕はジャンヌちゃんにこの現代のことを大雑把に説明するよ。まずは手始めに、ジャンヌさんこれはテレビっていうんだ」
「は、はい。よろしくお願いします。これはて、テレビですか」
二人は話し込んでしまった。
「じゃあテレビをつけるね」
高橋さんがテレビをつけると、
「うわぁ!な、何ですかこれは!薄い板の中に人がいる!あなたも能力者だったのですか!」
((かわいい。))
「俺だけ残されちゃったな、どうするか、」
俺だけ残されてしまった。何をしようか。
「お話中ごめんねジャンヌお腹減ってる?」
「そう言えば何も食べていませんでした。少々お腹がすいています。」
「分かった。じゃあ俺はお昼ご飯を作ってるね」
フッフッフ。この俺は料理が大の得意でな。料理は出来るのだよ。
ということで俺はご飯を作る事にした。
30分後
「ジャンヌー出来たよー」
俺が作ったのはカレーライス。さぁこの美味さに驚くがいい。
「はいどーぞ。高橋さんもはいどーぞ」
「ありがとうございます」
「ありがとう柊人くん」
「始めて見た食べ物です。とてもいい匂いがしますね」
さぁ、食べてその可愛い顔をもっと可愛くしてくれ。
「では、いただきます」
「いただきまーす!」
ジャンヌがカレーをひと口食べた瞬間
「んー!んふふふんー」
ジャンヌがカレーを飲み込んで
「なんと美味しい!こんな美味しいもの食べたことがありません!」
続けて
「やっぱり柊人くんの料理は美味しいなー!」
「それは良かったよ。まだまだ沢山あるからいっぱい食べてね」
予想的中。驚いてくれた。そして可愛い。まぁ、可愛いのはずっとだけれど。
少し経ってお父さんが帰ってきて俺とお父さんも一緒にカレーを食べる。
完食ーーーーー
「「「「ごちそうさまでした!」」」」
「かぁーうまかったァー」
お父さんも満足なご様子で。
「ありがとうお父さん。戸籍の件は分かった?」
「おう。分かったぞ。登録されてた」
「わお。ご都合主義。」
高橋さん予想的中すごーい。
「あとな、なんか色々ご都合主義だったわ。めんどくさいこと全部終わってた。」
「「マジかよ」」
「では私はあの時代からこの時代まででジャンヌ・ダルクとして生き続けていたということになっているのですか?」
「いや、ジャンヌ・ダルクの生い立ちが改変されてた。ジャンヌ・ダルクは元々火刑にて死亡となっていたが原因不明の病気で死亡となっている。そして君は俺たち3人以外の全ての人間から英雄ジャンヌ・ダルクではない普通の女の子ジャンヌ・ダルクとなっている。」
世界変わり過ぎだろー!
「ちなみに俺たちの家族の養子ってことになってて歳は柊人と一緒だ」
わお。