オルレアンの乙女
と、言うことでリビングにきた。
「よぉ高橋くん。」
「せっ、先生!お目覚めになられましたか!」
「俺の心配はミジンコ程もなかったのかおい。」
お父さん心配されなかったこと引きずってるのかよ。
「そそそそそそそんなことは無いですよ」
高橋さん超ビビってるよ。
「まぁいい、高橋くん。マリーアントじゃなくってあの彼女について質問攻めしてたらしいじゃないか」
「最初は質問していましたがこの日本のことやこの時代の事の説明がほぼ全てです」
そこで彼女がお父さんに気づいた
「お目覚めになられたのですか男性の方、よかったです。」
「えーとねこの人は俺のお父さんなんだ。」
お父さんってことを説明した。
「そうでしたかでは君のお父さんですか。えっと、君というのは少々ぎこちないですね。お名前を聞いてもよろしいですか?」
もちろんですよ。
「おれは金城柊人って言うんだ。改めてよろしく。ちなみにあそこの質問攻めしてたひとは俺のお父さんの助手の高橋さんって言うんだ。あ、俺お父さんはなんか発明品作ってるんだ。」
一通りこっちの名前は知ったもらえたな。
「ありがとうございます。では、これから柊人とお呼びしますね。」
なんか照れるなぁ。えへへへへへへへ。
「ところでお父さんはどんな発明品を?」
「素晴らしい質問だ。ブラボー。パーフェクト。エキサイティング。」
いきなり入ってきてテキトーな英単語並べてやがる。
高橋さんとお父さんに作品のことを喋らしたら何時間かかる事やら、
「俺が説明するから高橋さんとお父さん黙っててね」
「僕喋りた」
「黙ってて高橋さん」
「はい。」
気を取り直して、
「えっとねその発明品と君がこの現代へ来たことに関係があるんだよ」
「話を聞かせてください」
「OK。まずお父さんとか高橋さんが作品No.13歴史人物ビックリ箱っていう発明品を使ってマリーアントワネット呼び出そうとした。だけど作品が爆発して俺たちは3人吹っ飛んだ。その時マリーアントワネットじゃなくて君が現れたんだ。」
かくかくしかじか話す。
「ってことで名前まず聞きたいんだけどいいかな?」
ずっと聞きたかったことがやっと聞ける!
「良いですよ。」
ドキドキ。
「私の名前はジャンヌ・ダルク」
「「「なぬぅ!?」」」
「「「ジャンヌ・ダルクってあのオルレアンの乙女!?!」」」
3人で叫んだ
「そうですね。そんな呼ばれ方もされてましたね」
「握手していいですか」
「ほっぺつまんでいいですか」
「好きなタイプは何ですか」
「何型ですか」
「1周回ってください」
「俺ってカッコイイですか」
俺→お父さん→高橋さん→俺→お父さん→高橋さんの順で聞いた。もちろん答えられる隙はない。
「ちょ、落ち着いてください。」
「「「はい。」」」
「えっと順番に聞きますんで。はい。柊人」
質問タイムがスタートした。
えっと、じゃあ、あれを聞こう!
「ジャンヌさんは神のお告げはどんな感じだったの?」
「はい。神のお告げは私は聞いていません。あとジャンヌと呼び捨てでいいですよ柊人」
ジャンヌは神のお告げなんて聞いてなかったんだ。
「ありがとう。ジャンヌ」
「次、柊人のお父さん」
「はい。ジャンヌちゃんは何回告白されたことありますか。」
しょうもねぇことききやがった。
「えっと、たしかジルドレェに告白されましたけれど戦いの真っ最中で、好意もあまり無かったので「ごめんなさい。」と。」
「ジルドレェに告白されたんですか。凄いですね。ありがとうございました」
さらっと凄いこと言わなかったか。
「次、高橋さん」
「えっとジャンヌさんは怪我を治す超能力以外になにか使えるのですか?」
「それ俺も聞きたかったことだ」
なおさらなんでお父さん告白されたことありますかなんて質問を優先して聞いたんだよ。
「私の超能力は正式にはその怪我をした部分だけ時を巻き戻したので怪我を治す、と言うよりかは物を直すという感じですね。ちなみに時を戻しすぎたり戻す行為をやりすぎると気を失います。逆に時を進めることも出来ますよ対象物は限定されますが。」
「超能力は言い過ぎなので能力の方がしっくりきますね。」
「ありがとうごさいました」
土下座までしてるよ。
ということで
彼女はジャンヌ・ダルク
オルレアンの乙女という事です。