#2 予知夢の能力
―――五分後
「さっきから言っていることが全然分からないんだけど」
「だからー私は宇宙から来たって言ってるじゃないですか」
この宇宙から来たという神那と朝食を食べながら話している。
神那は人間に近い形をしているので宇宙人というのが信じられない。
しかも日本語を喋っているし。それに普通に箸を使って
モグモグとご飯を食べている。
神那と話をしているとどんどん疑問が膨れていく。
そして聞いてみた。
「神那は何の目的で地球に来たんだ?というか、
よりにもよって何故家に」
「私は仕事でここに来たんです」
「仕事?あの宇宙警察っていうやつ?」
「そうです。私こう見えて警察なんですよ」
口に物を入れたままよく喋れるな、と思いつつも
質問は止まらない。
「警察の何の仕事で来たんだ?」
「それがですね、夢幻獣という化け物の退治で
地球まで来たんです」
「夢幻獣?何なんだそれは?」
「私達も生態について詳しく分かっていないのですが・・
こんな姿をしているんです。」
そう言いながら取り出したスマホの画像を
こちらに見せてきた。
「!?」
画像を見た瞬間私は驚愕した。なんと今朝見た夢に出てきた
化け物と同じだったのだ!
「やっぱり予知夢の能力はあったんですね」
「予知夢って未来に起きることを夢で予知すること?」
「その通りです」
漸く分かった。今朝何であの夢を見たのかが。




