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まだまだですね。勉強したいと思います。っていうか勉強って小説を読めばいいのかなぁ?
俺はいつものように昼休みになったら食堂へ行く。
…おまけつきで。
「ついてくんな」
ヒカル。
着いてきている人物はヒカル。
その周りには三人の女がいる。
めんどくさい…。
「何でカイはそんなに冷たいのかなぁ」
「それが俺だ」
「そうですね。ヒカルさん、こんな人はほっておいて行きましょう」
さりげなく俺をけなした奴は、水灯 リサ。
人形のような綺麗な容姿。俺は黒髪が好きだから結構タイプだ。
だがこいつはプライドが高い。
それに優秀だ。
だから俺のような落ちこぼれが嫌いなのだろう。
それにヒカルは俺の周りをうろちょろしてるから、リサ的には俺は邪魔。
「黙れ。まあ、そいつの言う通りだな。ついてくんな。うっとおしい」
「カイ…」
俺は今日も友達に冷たくする。
何であいつは俺につきまとうのか分からない。
綾だってそうだ。
しかもヒカルは俺の力の一部を見たのに、ありえない。
「そういう言い方は無いんじゃない?」
綾が言う。
俺的には黙っていればいいのに。
俺が思うにこいつは瑞穂よりも美しい。
うざくなかったら最高なのに…。
「知るか。うざいんだよ、お前ら早く俺の前から消えろ」
「言いすぎよ。ねえ、みくさん?」
「え?まあ、ちょっと言いすぎと思いますけど…」
みく。
雷灯 みく。
可愛らしい容姿で少し天然の茶色が入った髪の毛。
性格も大人しい。
心のオアシスだ。
けど今回は違う。
「お前らがどう思おうと俺には関係ない」
「カイ…僕達友達だよね?」
ヒカルは不安そうに言う。普段はこんなんだが、学校で二番目に優秀。
それに戦闘になったら強い。
「…当たり前だろ」
何を今更。
「そうだよね!僕達友達だよね!うん!じゃ行こっか!」
眩しすぎるくらいの笑顔でヒカルが言う。
リサはかなり不満そうに、綾は嬉しそうに、みくは不安そうにしている。
こうして俺は友達とその取り巻きとで食堂に目指す。
俺はヒカルの太陽のような笑顔に弱い。