愛
うふふ 嬉しいの
私を見る度に
貴方がしかめっ面になるの
眉間のシワが深くなる程喜びを感じるわ
憎々しげに睨まれて
思わず笑みがこぼれる
他の女には貴方の有ること無いことを言って近寄らせない
私は貴方を憎んでいるというように思わせた
そうではないのだけど
私は貴方を愛してるだけ
ただ、その方法が歪んでいるんだけど
ねぇ 知ってた?
人間は良いことよりも悪いことの方が忘れないって
だから 私は貴方に
憎まれて 憎まれて 憎まれて
一生忘れさせてなんてあげない
私を忘れることは許してあげない
それが私の愛し方
私に愛されてしまった自分の不運を嘆きなさい