表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界廃墟の雑貨店  作者: 珂月
8/36

8 お世話になります

「私をしばらくここに置いてください!」

勢いで言っちゃったけど、他に知り合いも居ないし、この世界のこと何も知らない。

フェンネルさん、お願いします!


「いいですよ」

フェンネルさんがふわっと笑いながらそう言う。天使か?????


「あ、ありがとうございます!でも…お願いしておいてなんですが…」

こんなアッサリOKしちゃっていいの?


「今日初めて会ったのに、私が悪い人だったらどうしようとか…」

「珊瑚さん、悪い人なんですか?」


「悪い人じゃないです…」

「なら、大丈夫ですね」

えええ……フェンネルさん……


「珊瑚さんこそ、実は私が悪い人だったらどうするんですか?」

そうゆう発想は無かったな。でも優しい人オーラすごいもん。大丈夫!


「フェンネルさんは優しい人だって分かりますもん。それとも、悪い人なんですか?」

「ふふ、悪い人じゃないと思っていますよ」


さっきと逆だね!

「フェンネルさん…ありがとうございます。よろしくお願いしますね」

「えぇ、こちらこそよろしくお願いします」

 私たちはお互いに笑い会った。よき出会いに感謝!です!





「珊瑚さん、家の中を案内しますね。自分に家だと思って自由に使ってください」

「はい!ありがとうございます」


フェンネルさんが案内してくれたこの家は2階建てで、今私達が居た部屋は、薬草や毒消しなのを販売する場所も兼ねているそうだ。

 奥には台所やシャワーなどの水周り。お水は川から汲んでくるんだって。

 そのお水をフェンネルさんの属性の魔法で、ろ過してくれる植物を生み出して浄水してるそうな。…排水とかも魔法でうまくやってるんだろうな。


上の部屋はフェンネルさんのお部屋と、調合したりするいろんな道具が置いてある部屋、あと素敵なバルコニー!


「珊瑚さんのお部屋も必要ですね…作りましょうか」

「そんな!わざわざ申し訳ないですし、居間で大丈夫ですので!」

いきなり増築の提案が!でもできるだけ迷惑はかけたくない。


「すぐにできますから、大丈夫ですよ。ちょっと離れていて下さいね?」

す、すぐできるとは……?


フェンネルさんはそう言うと30センチ程の杖を取り出し、指揮者が演奏を始めるかのように振り上げた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ