表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界廃墟の雑貨店  作者: 珂月
1/36

1 気が付いたら

目が覚めたら…というか、気が付いたら…というか、とにかく知らないうちに知らない場所に私は立っていた。


さっきまで家の近くの森林公園にいたはずだ。

今目の前に広がるのは、同じ森ではあるものの…

明らかに私の居た所とは違う。

 森林公園はきちんと整備されていて、歩道があったり植え込みがあったり、人の手が加わっている。

だけどここは…


「これは見事に森だわ………」

森に入ったこともない都会育ち(?)ではあるけれど、苔むしていて人の歩く道も無く、鳥たちの囀りだけが聞こえる森は、公園とは全く違うと思えた。


とりあえず移動した方がいいだろう。誰か居るかもしれないし、情報を得た方がいい。


意外とパニックにならないもんだな、と思いながら鞄に入っていた飴を1つ口に入れた。

 一周回って落ち着いてるのかも?たぶんソレです。うん。

あれから30分程歩いてるけど、景色はイマイチ変わらない。この森はとても深いんだろうか。

 苔がいい感じのクッションになって、足は痛くないけど…ずっとだと、さすがに辛いだろう。

 スニーカーでも履いていればよかった。今私が履いているのは、5センチくらいヒールがあるブーティだ。ちょっと気分転換に出掛けただけだったからね。こんなに歩く予定なんて無かったもん。


「それにしても…なんか空気が澄んでて、息がしやすい感じ」


今までずっと息苦しいと思いながら生活していた。ストレスからきてるんだろうと、医者からは言われていた。

 私には両親が居ない。いわゆる孤児だった。

小さい頃に公園で保護されたらしいのだ。私自身はよく覚えていない。誰も私を探していないのだから、捨てられたという事なのだろう。


家族との思い出も無い私は、一人ぼっちという寂しさはあっても、悲しくは無かった。でもストレスを感じる要因としては立派な理由だなと自分でも思う。

 施設の人は良くしてくれたし、友達もいる。それにもう私も25歳だ。自立して生活している。休日には趣味のハンドメイドをしたり、映画を見たり、お菓子作りをしたりと…特に不満は感じていない。だからストレスねぇ…と他人事のように思っていた。


1つだけ悩みがあるとすれば…自分が何者なのか、という事だけ。


こんにちは、珂月(かつき)といいます。

マイペースに更新していきたいと思います。

廃墟、遺跡、雑貨屋、服、カフェ、ハンドメイドなどなど…

私の好きなものを全部詰め込んだ作品にしていきたいと思います。


読んでいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ