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犬の時の僕も人間の男の子になった僕もずっとキミをアイシテイル。

作者: 七瀬
掲載日:2017/12/28

僕の犬種はゴールデンレトリバーで産まれたときは6人兄弟の長男だった。

僕は産まれて直ぐに大きな赤い屋根のお家にもらわれていった。

その頃、そのお家のお母さんが産まれたばかりの女の赤ちゃんを

抱っこしてこの家に戻ってきた。


お父さんもお母さんも物凄く喜んでいた。

僕たちはまるで本当の兄妹のように育っていったんだ。

女の子の名前は 『ミサ』と名付けられた。

僕の名前は 『しょう』と言う名前になったんだ。


ミサも僕もわんぱくでやんちゃにすくすく成長していく中で......。

ミサが3歳の時に、大きな病気にかかってお母さんはミサにかかりきりで

僕も心配で心配でずっとミサの傍から離れなかった。


ミサに対してその時の気持ちが何だったのか......? 

あの時の僕にはわからなかった。


◆▽◆▽



数日後、ミサは元気になって僕たちはいつも通りの関係に戻った。

毎日毎日、ミサや家族との楽しい時間が僕にとって最高のひと時だった。

でもね? ミサが小学生になると...? 悪ガキの男の子がミサをいじめたりして

僕はミサを庇うために、その悪ガキに向かって 『ワンワン』 吠えてやった。

そしたら......? 悪ガキたちは直ぐに逃げていったよ。

僕はどんな事があってもミサを守るとその時、心に強く誓ったんだ!



僕たちはどんどん成長していって、気が付けばミサは高校生になっていた。

年齢も15歳だ。

人間にとって15歳は、まだまだ若いけど......?

犬にとっての15歳は、もう老犬だ。

僕はもうおじいちゃん犬になっていた。

今まで、病気もケガもなくミサと共に成長してきたけど......?

僕の寿命がとうとうやってきたみたいだ。

僕は家族に看取られながら、犬の人生を終えた。

とっても幸せだったよ。

お父さん、お母さん、それと僕の大切なミサ。


▽◆▽◆



......と思っていると? 僕は産まれ変わった。

しかも!? ミサの近所の子供として、『人間の男の子』になった。

『ぎょっ!?ぎょえええーーー!?』


僕は 『人間の男の子』に生まれ変わったんだーーー!!!

何だか? 不思議な気分なんだよ。

犬から人間の男の子だしミサの家の近所の子供だし今ではミサより

僕の方が15歳も年下なんだよ。

何もかも違っていて不思議でしかたがない!



僕は子供の頃から、犬だった記憶の事を産まれた時から憶えていて......。

僕は犬だった僕の事を内緒にして、ミサたち家族に近づいて行った。


だから気が付けば僕の家族よりミサたち家族の方が家族らしい関係になっていた。

ミサたち家族との交流がスムーズになっていたんだ。

それは今の僕の家族、お父さんやお母さんの理解があってこそなんだけどね。


僕が中学生になると...? 僕は僕の家で晩ご飯を食べているかのように

ミサの家で普通に家族で晩ご飯を食べていた。

ミサのお父さんやお母さんからしても本当の息子のように接してくれた。

仕事から帰ってくるミサが後から一緒に晩ご飯を食べると言う感じだった。

でもそれも数年の話で、ミサにも彼氏が出来ると? なかなか晩ご飯までにミサが

家に帰って来なくなった事。


僕は、そんな風になってやっとわかったんだ。

僕は兄妹として好きだったんじゃない!

一人の女性としてミサをアイシテイル事を......。

僕が犬だった時にない気持ちだ! 人間になると複雑に考えられるんだと...?

人間になってみて良ーくわかった事だった。


ミサも32歳になった頃、付き合っていた彼氏と婚約した。

僕はもうここでミサに話すしかないと思った。

僕がミサの家の 『しょう』だった事を、それに今の僕の気持ちを全てミサに

話す事を心に決めた。


そして僕は犬の時にミサと散歩で何時も行っていた公園で待ち合わせをした。

ミサには大切な話があるから。pm20:00にここに来てほしいと言った。

ミサは少し驚いていた。

何故ならここは犬だった僕とミサだけが知る場所だったからだ。

それでもミサは 『うん』と言ってくれた。

待ち合わせ場所に先に着いていたのはミサだった。


『ごめんねミサ、ミサにとって大切な時期に話があるなんて言って~!』

『いいのよ~ 話ってなんなの?』

『実は僕はね......?』

『うん』

『ビックリすると思うんだけど...? 今から話す事は本当の話なんだ。』

『うん』

『実は...。』

『うん』

『僕はね? ミサの家で飼われていた【しょう】なんだ!』

『う.うん』

『ミサは? ビックリしないの!?』

『してるよ! してるんだけど...? なんとなくね? そうなんじゃないの

かなって想った事があったの! でもそれって、有り得ない話だし! 上手く

言えないんだけど...? なんか? ホッとした。本当の事が知れて......。』

『僕ね? やっとわかったんだ! 僕は犬の時の僕も人間の男になった僕も

ずっとキミをアイシテイル事を! だから他のやつにミサを取られたくない!』

『うん、実はね...? 婚約した彼とは今日別れたんだ~ 彼、私と婚約していた

のに私以外にも他に女性がいたんだよねぇ~なんか? 腹が立ったってよりこれで

良かったって思ったの~! こうしてまたしょうと出逢えたし、しょうの気持ちを

知れたんだから。悲しみより嬉しさの方が大きいのよ~』


そう言ったミサを僕は強く抱きしめた。




ミサには僕が犬だった事を誰にも言わないと 『ふたりだけの約束』をして!

それと僕が20歳になるまでミサに待っていてもらって僕たちは【結婚】する事

にした。


兄妹としてではなく、心の底から一人女性として愛しているよミサ。

人間の男になった僕なら絶対にミサを幸せに出来る自信があるから!





















最後までお読みいただきありがとうございました。

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