9話 敵襲
気がついたら、アイテムボックスのプレートは、消えていた。
一歳以上の赤ちゃんに、鏡を見せると泣き止むことが、有ると言うけど、ハットさせられたな。
蛇の目は、透明の角膜でおおわれてるから、瞬きもしないし、涙も流さないんだっけ、亀の産卵で流すのも涙じゃないらしいし・・・。
もしかしたら、泣いてたもしれないなー。
よし、殻食べよう殻。
「ガッリガッリガッリガッリ、ジャリジャリジャリ、もぐもぐ」
音は酷いけど、おせんべいみたいで、味は塩味がしてて旨いんだよなー、喉が乾くのが難点だけど。
相変わらず、一口で満足するのは凄いな。
「収納」
落とさないうちに残りの殻をしまい、水を表示させる。
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小川の水
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あ、どうやって飲もう、コップが有ればいいけど無いな。
しょうがない、頭をプレートの前にもって行き、プレートに口をつける、よし飲める。
落ち着いたー、そういえば蛇の舌だと臭いを感じられたはずだけど。
「ペロペロ」あ、なんか嫌な臭いが、あの枝からする。
目を凝らすと木の影で、僅かに動いている。
不味い隠れよう、木の枝を伝って、葉が生い茂ている所に入り、また木を伝って離れ、居た所より、さらに上の所に身を潜めると。
木の枝が「ガサガサ」と揺れ大きな猿が出てきた。
辺りを見回しているが、こちらには気づいてないないな。
舌を出して、周囲を窺うが嫌な臭いは、あの猿しかしない、もしかしてかなり有用かも。
危なかった完全に狙われてたなーフー、さてまだキョロキョロしているあの猿に、解析をして確かめないと。
もし、気づかれたら逃げよう。
解析する方向の90度くらいの所に逃げよう、鎌首を持ち上げ逃げる方向を確認し、よし葉も生い茂っている、慌てるな小さな声で。
「解析」
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名前
種族 グリーンモンキー
性別 男
レベル 58
スキル 自己治癒
称号 森の死神
猿型の魔物、身体能力が高く森の死神と、狩人から恐れられている。
単独で、日中に動き回ることが多く、執念深く自己治癒が出来る
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・・・動きは無し、まだキョロキョロしてるな。
確かに大きいけど、レベル58か、そんなに強い気がしないな。
私でも簡単に逃げられそうだけど、油断はしないぞ。
グリーンモンキーは、私でも倒せるか。
「解析」
「解析、解析」
ダメか、じゃあ食えるのか。
「解析」
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グリーンモンキー
丸飲みできます、ほどよくサシが入っておりジューシー。
肉質もキメが細かく、身はシマッテ、臭みが少ない。
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「ブファ」