4話 ケツァルコアトル
う、つい先日の出来事を夢で見てしまった、あの事故の後、課長どうなったかなー。
家族は疎遠になってるから、大丈夫かなーそこまで悲しませる事はないだろう、弟妹も子供がいるし、問題ないかな。
彼女はともかく、仕事が忙しく、上司のせいで人間不振気味だし友達も少ないし、いたとしても広く浅く人付き合いしたから大丈夫か。
自宅のパソコンは、処分したいけどどうしようもないし・・・行き付けのバーでキープしている、お高いウイスキーのボトルが、気掛かりかな。
これから多分、蛇として生きて行くのかーでも、記憶が有るんだよなー。
相変わらずの暗闇のなか、ファンタジー転生系の小説なら、神様がよく出て来るはずなのに、もう転生してるから遅いのか。
自嘲しながら、物は試しだと思い声に出す。
「ステータス、チュートリアル」
恥ずかしいけど誰もいないし、勇気を出して唱えてみるけど反応は無い。
「ステータスウィンド、ステータスバーこれもダメか」
他には、壁に向かって意識する。
「鑑定、解析」
目の前に透明なプレートにバックライトが光る。
「うわ、本当に出たー」
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卵の殻 ケツァルコアトルの卵の殻。
物理耐性と魔法耐性が高い。
孵る時、歯を殻に当てると砕ける
魔力が宿り、食べると魔力の成長を促す。
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そうか異世界転生か、そう言えばしゃべれてるし・・・。
私はケツァルコアトルなのか、確か蛇に翼がはえた、想像上の生き物だったような「あ、噛み砕くことで外に出れそうだ、良かったー」取り敢えず自分を見てみよう。
「鑑定・・・ダメか、それなら解析」
先程と同じ様に透明なプレートが、目の前に現れる。
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名前 神木 龍翔
種族 ケツァルコアトル
性別 男
レベル 1
スキル アナリシス
オプティミゼーション
トランスレーション
リカバリー
アイテムボックス
テレポート
称号 異世界の太陽神
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「うわ、まじかー」