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1話

 真っ白な空間、立っている私と親友の2人、土下座している金髪の美少女……


「ほんと〜〜にごめんなさい!悪気があった訳ではないんです!」

「どうしてこうなった………」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あ〜〜つまんねぇ。何か面白い事起きないかなぁ?」


いつも通りの平和すぎる学校の教室で私、藤原 桜花は親友の2人に愚痴をこぼしていた。


「あのね〜…つい昨日隣町の不良を全滅させたってのにまだ何かしたいの?」


この呆れた顔で私に返答したのは神崎 恵。腰まで伸びた綺麗な黒髪と10人中9人は可愛いと言いそうな顔が特徴の美少女だ。


「同意。桜花さんは少しは普通にして下さい。それと恵さん。あなたは暇だからと他国の軍事ネットワークをハッキングしないで下さい。」


そしてこの完璧と言う言葉が具現化したような美女は櫻井 小雪。肩ぐらいで切った黒髪をポニーテールにした大人びた顔が特徴の美女だ。


「そう言う小雪だって、先週の弓道の全日本大会、優勝してるじゃねーか。後何の競技で優勝するんだよ?もうないんじゃね〜か?」

「否定。まだ銃が使えません。それに他国の軍隊の方にウチに入ってくれと土下座されるほどの桜花さんに勝てると思いません。」


さっきから話がおかしいと思うだろうが、私たちはかなり特殊な高校生である。聞いての通り私は何故か銃や戦車などで的を外した事がない。銃は外国で撃っていたが、戦車などは同じ一点を当て続ける私を見た軍隊の人がやってみろと言ってきたのでやった。もちろん全弾命中である。

恵は超天才発明家でありハッカーだ。1分も経たずに国の全てのネットワークをハッキングできる上、そこら辺の日常品から気象衛星を作れるほどの頭脳と技術を持っている。

小雪は薙刀、弓、剣道、柔道、空手、居合斬りなどで世界トップクラスの実力を持っており、アニメみたいに銃弾を真っ二つにしたりできるし、一度見た相手の技を自分のものにできる。

こんな凄い能力を持っているが、私を含めてみんな欠点を持っている。

例えば私は、何故か料理が出来ない。肉を焼くだけでも紫色のゴムみたいになる。恵が解析しようとしたが未だに解明されていない。

恵は紙に書かれた文字が読めない。書かれているのに真っ白に見えるのだ。

小雪は銃やパソコン、携帯といった物を持つと何故か爆発する。しかし本人は全くの無傷である。

こんな凄い3人だが、学校の先生もこの能力は知らない。いつも隠して生活している。ただ、少し問題があって……


「やぁ、今日も3人とも美しいねぇ。僕の家に遊びに来ない?」

『来たな(ね)(ましたね)』


この馴れ馴れしく話しかけるイケメンはこのクラスの委員長、田中 勇樹だ。学校でも上位の人気者で、気に入った女の子に声をかけるのである。イケメンなため学校中の女子はメロメロだ。なので……


『あの女狐ども。まだ懲りないのかしら?』

『勇樹様と馴れ馴れしく話て、調子に乗ってるんじゃないの?』

『次はあいつらの体操着をズタズタにするわ』


と、こんな感じに女子にいじめを受けているのである。そして、私が不良どもをボッコボコにしているため男子にも別にいじめを受けている。

ぶっちゃけ私たちは微塵も興味がない。と言うかキッパリ断ったのにしつこく話しかけてくる。なのに何で話しかけてくるのか……


「あぁ、ごめんごめん。君たちは照れ屋だから人前では断るんだったね。忘れてたよ」


……こいつライフルで撃ち抜いてしまおうか?まさかこの事を周りに言いまくってるんじゃないだろうな?恵と小雪も気持ち悪い物を見るような目で勇樹を見てるな。


「ちょっと〜、勇樹〜。何でこんなのに声かけてるのよ〜。」

「そうよ、勇樹君が声をかけているのにロクに話さない女なんて勇樹君に似合わないわ!」


バカの後ろから話しかける2人はいじめ組のリーダーの山崎 日和と柊 神奈である。こいつらは勇樹にベタ惚れで、気に入らないやつを影でいじめ続ける悪女である。ちなみに勇樹は知らない。


「あっそ。じゃ、私たちはこれでおさらば……ッ!何だ!?」

「ッ!?これ、魔法陣!?何でここに!?」

「驚愕。何やら起こりそうですね」

「「小雪は何でそんなに冷静なんだよ!」」


さっさといなくなろうと席を立とうとしたが、いきなり教室の床に巨大な魔法陣らしきものが現れた。


『な、なにこれ!』

『おい!ドアが開かねぇぞ!』

『きゃぁぁ!』


クラス中がパニックになり、叫び声や悲鳴が上がる。魔法陣は光を強く放ち、私たちは目を細め、ついには意識を失った。

その日とある学校の生徒48人が行方不明になり警察は何の手掛かりも手に入らなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うぁ〜、頭いてぇ。どこだココ?」

「同意。何もな…いえ、何やら金髪の女性が土下座していますね」

「う〜ん、こんな技術…技術?があるなんて」


目が覚めると何もない真っ白な空間に私たちと目の前で金髪の絵に描いたような美少女が白いワンピースを着て私たちに土下座していた。


「申し訳ありません!あなた方だけこちらのミスで召喚されず、その、し…し、死んでしまいましたごめんなさい!」


………………。


「「「今何て言った?」」」

発投稿です。よろしくお願いします。

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