5話 Wデートでハンティング
ショッピングモールの一件で、秋山翔子と言う同じ歳の女の子と知り合い、俺と萌香はメアド交換した。
週が明けて登校日、この出来事を比呂に話しをしようと萌香と二人で決めたが、俺は萌香との約束で学校内ではゲームの話は禁句にしている為、放課後3人で下校する事にした。
あのゲームは結局確かにリアルマネーは稼げたが、正直課金する額はあまり見込めない。
恐らく、これが運営の狙いだろうな、もしくは儲けが出ないから苦肉の策か、このゲームはそれなりに廃課金者がいるから儲けはあるはずだが。
でも、正直みんなにチヤホヤされ、萌香とデートて言うべきか?二人きりになれて、嬉しい自分がいた。
早速この前の出来事を比呂に話したが比呂の反応がおかしい。
「秋山翔子・・・まさかな・・はははっ」
あきらかにおかしい。
ピロピロリン♪
突然のメールが来た、噂をすれば翔子からのメールだった。
[やっほーこの前はお疲れ様!大地君かっこ良かったよー、それでね今度の週末空いてるかな?萌香ちゃん入れて遊ぼうよ、返事待ってるね]
・・・・どうしよう・・・。
「翔子ちゃんなんだって?」
萌香に聞かれたのでメールの内容を見せた。
「うん、いいね行こうよ大地」
「まぁ萌香がいいなら俺はいいよ」
「決まりだね!てメールの続きあるよ・・PS男の子もう一人誘ってよ・・」
俺と萌香は真っ先に比呂の顔を見た。
「な、なんだよーわかった行くよ行けばいいんだろ」
「さすが親友話が早いぜ」
話は決まり、俺は翔子に返事をし、10時に駅集合となった。
翌日、約束の日を迎え俺たちは翔子の到着を待ったが比呂がなぜか引っ込み思案だった。
「比呂?」
「ん?あぁ何でもねーよ」
さっきから本当様子がおかしい・・・・。
「大地くーん、萌香ちゃーん」
翔子がやって来た、俺と萌香は手を振り挨拶を交わすのだった。
「待たせてごめんね、そっちの人は?」
「あぁ俺の友達の成瀬比呂」
「成瀬・・・比呂・・?」
「よ、よう!」
「あーーーーーーーっ!比呂君」
知り合いなのか?だから比呂の様子がおかしかったのか。
「ちょっと成瀬どういう関係?」
萌香が比呂に問いただすと。
「・・・元カノ・・・」
ぼそっと言うが聞き取れない。
「えっ?何?聞こえない!」
「俺の元彼女だよ!!!」
これではっきりした、比呂の様子がおかしかったのが、最近振られたとか言ってたがその相手が翔子だった。
「比呂君今日は昔の事は忘れましょ」
昔と言ってもつい最近だよな・・・。
どういう関係か、なぜ別れたのかは敢えて聞かないことにした、いや聞くのが怖いと言っておこう。
「じゃ早速ここの遊園地行こうよ!入場無料チケット貰ったの」
翔子の提案で遊園地に行く事となった、移動は電車で30分くらいだ。
目的地に着き4人で回れる所はほとんど回ったが・・ここからが始まりだった。
昼食をしながら、翔子が話を切り出した。
「せっかくだからここで狩りしようよ」
「なっ!?」
翔子の本当の目的はこれだった、遊園地内で狩りをしたかったのか!
「せっかくの4人だし男女ペアで別れて狩りましょ」
マジか・・マジなのかこの子は。
「公平に分けるためにクジを作ったのレベルも大体は同じくらいだからね」
「ちょっと待て!翔子お前に俺のアバタ―教えてねーぞ」
比呂が待ったをかけるが・・。
「悪い比呂、俺と萌香がこの前教えてしまった」
「ごめん!成瀬!」
「ごめんじゃねーーよ!」
今更どうこうする事もできないので、比呂もあきらめた。
クジは翔子が持っていたメモ用紙を四等分にし、赤と黒で色をつけた。
「んじゃ、お互い恨みっこなしだよ!」
赤と黒で塗りつぶされた紙を全員に手渡された。
「同じ色同士がペアね」
結果は・・・・。
俺が赤で比呂は黒だった、萌香と翔子はと言うと萌香が黒で翔子が赤だった。
俺と翔子、比呂と萌香がペアとなった。
「わぁー大地君よろしくね」
「これ仕組んでました?」
「まさかー偶然だよ」
偶然にしては上手すぎるな。
「比呂それじゃ萌香をしっかり守ってくれよ」
「おぅ!お前の分までしっかりやるぜ」
「何か不安だな」
萌香が不安なのは仕方ない、いつも俺が援護してたから。
ログイン開始!
賑やかな遊園地が颯爽として静かだった。
「じゃより多くSを稼げた人が勝ちね!」
「えっこれ勝負なの?」
翔子の発言に俺はつい驚いた。
「そうだよ!負けたら帰りの電車代おごりね!」
「マジか野上こうなれば負けてられんいくぞーー!」
「タイムリミットは2時間ねーー」
比呂と萌香が真っ先に行く中翔子が大声でタイムリミットを宣言した。
狩りが始まった、正直リアルマネーは稼げるが、駄菓子買えるくらいの額しか稼げない・・。
俺のベレッタを買う夢も、課金してもロクに課金できない。
「大地君わたし達は、遠距離専門だから相性ばっちりかもね」
「そうですか?」
「そうだよ!わたしがあげた電磁砲使ってくれてる?」
「あれはここぞて時しか使えないです複数相手だと不利ですよ」
「えー!じゃ今日使おう!」
何を言い出すんだこの子は、おれはスピード重視だぞ。
早速モンスターがあらわれたが敵のレベル高くなっている。
そうか、簡単に狩られては運営が赤字だからか・・・。
しかし、ゲームバランスもう少し考えて欲しいものだ、ん?もしやこれはリアルマネー稼がせてあげるからいっぱい課金してねて言う運営の罠かこれ!
帰りの電車代を賭けた勝負が始まった。
「大地君わたしの背中君に預けるよ」
「わかった」
俺は翔子と背中を合わせて戦う戦法だ、これならお互いの背後を守れる。
「翔子さん電磁砲はチャージに時間かかるし一掃するのは厳しいですよ」
「こういう時こそ真価を発揮するのをわたしは知っているだから大地君活路を見出してね」
変な期待持たないでくれ・・俺は近接戦闘は面倒だから嫌いなだけだ。
敵を迎えつつ俺は電磁砲のチャージに努めた。
好機が来た、俺の所にモンスターが出なくなったその代り翔子の所に集まりだした。
「今だ!翔子さん下がって!」
俺は翔子が下がったと同時に電磁砲を放ち、敵を一蹴した。
「やったねー!わたしの見込んだ通り」
「うわっ!」
嬉しさのあまり、翔子は俺の腕に抱き着いた・・・何かこの子のシャンプーのいい匂いが。
一息ついて・・俺はつい翔子に聞いてしまった。
「翔子さん何で比呂と別れたの?」
「えっ?比呂君は根はいい人なのにね・・何か集中すると周りが見えなくて・・だからわたし彼の邪魔しちゃいけないと思って・・」
「なるほど・・それは翔子さんの思い込みでは?」
「えっ?あははでもね、もういいんだ気になる人ができたから」
そう言って翔子は俺の腕にしがみつく。
「へっ?」
「ほらほら続きやるよ!負けたくないし」
話は終わり狩りが続いた、そしてタイムリミットを迎えた。
ログアウトし、いつもの世界に戻った俺達戦果を報告するのだった。
「俺と野上は12000Sだぜ」
「俺たちは・・・10000S」
「あー負けちゃった・・でも楽しかったね大地君」
さっきから翔子が俺にくっついてくる・・もちろん萌香が良い顔するわけがない。
「二人とも何かいい雰囲気ですねー」
「イテテッ!」
萌香が俺の足を踏んでいる・・。
「萌香別に何でもないぞ!」
「そうかしら?」
俺と翔子が帰りの電車代を払う事となり、駅に着き家路に着いた。
翔子は俺達とは違う学校の生徒、何かまた会いそうな気がしてならなかった。
今回の戦果は10000Sで5000Sを二人で分け合い換金額50円・・・。
本当割に合わないこれ。
大地君がモテ期到来ですかねこれは
読んで頂きありがとうございました