14話 サバゲーハント前編
最新話できました
お待たせいたしました。
楽しく野球観戦してきたが、少しだけ萌香といつも通りの会話が出来るようになった。
いつもの様に学校へ行き放課後、俺と比呂、萌香、千春、何故か翔子まで鳴沢先生に呼ばれた。
「お前ら呼び出してすまないな」
先生がふとスマホを俺達に見せると、SNSの掲示板だ。
ーーサバゲー風にハンティングしませんか?ー
リアルにサバゲーもやりますが、ゲーム内でサバゲーしましょう。
ルールは当日説明します。
参加費は無料!
「先生!これに出たいからチーム組んでくれと?」
「ギクッ!」
当たりかこれは。
どうやらサバゲー風ハンティングは30分間でより多くモンスターを倒していくルールらしく、
優勝チームには賞金と言う訳にはいかないが何か景品があるらしい、鳴沢先生はそれが目当ての様だ。
「チーム組むには6人必要だから丁度お前らが浮かんでな!頼む出てくれ」
「先生終わったら焼肉食いたいなー」
比呂がタダでは引き受けんばかりに条件を突きつけた、教師相手にいい度胸だ。
「わかった腹いっぱい食わせてやる!」
あっさり交渉成立・・・そんなに景品が欲しいのかこの教師は。
「じゃ週末このキャンプ場でやるぞ俺が車出すから駅集合な」
******
その日を迎えた俺達は駅に集まり、鳴沢先生と合流し会場のキャンプ場に向かったが、気になるのは翔子に関してはマネージャーが良く許可したな
。
会場にはリアルにサバゲーする人、ゲーム内でプレイする人半々に分かれている、
格好で何をする人かわかってしまう程、みんな目立っている。
「ゲームする人はこちらに集まってください」
主催者の声だろうか点呼をする声がするので俺達はその場へと向かっていく。
「今日はお集まり頂き有難うございます私はこのゲームの主催者の成守と言います表向きはIT企業の社長です歳は28歳です」
主催者はどこかのIT企業の社長か金持ちのやる事はわからん。
更に成守さんの話は続く。
「ではルールを説明しますね、6人1チームで団体戦を行いましてより多くSを稼いだチームの勝ちとします制限時間は30分、同点の場合は恨みっこなしのじゃんけんで、優勝から3位まで景品を用意しました」
景品が披露された優勝は最新家電お好きなのを1つか・・準優勝は豪華食材セットに3位は最新型ゲーム機か。
「先生本当は景品の事知っていたのでは?」
「あっばれた!神野お前鋭いな」
「それで奥さんに何でもいいから取ってこいと?」
「そ、そうなんだよな」
比呂の条件付き参加は当たりだったな、そんな金あるなら恵まれない人達に寄付くらいしろよ・・・本当金持ちのやる事はわからん。
参加申請をしてチーム名は鳴沢先生のHNを借りてノイシュと名付けた。
その後に成守さんからトーナメント方式でやると説明があったが参加チームは16チーム時間がかかりそうだ。
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俺達の初戦が始まり試合開始の合図と同時にログイン開始。
比呂がまとまるより分かれて戦おうと言い出し、比呂、千春、先生のチームと、俺と萌香、翔子のチームとなったが比呂のヤツ何を考えている・・・。
「比呂お前・・・何を考えている?」
「お前に両手に花作戦だよ大地!二人のハートも狙い打ちだぜ!」
俺と萌香もしくは翔子をくっつけたがる魂胆が丸見えだ、まぁ良いけど。
「翔子は良く休み取れたね大丈夫なの?」
「大地君心配してくれんだねー優しい!!元から今日はオフだから大丈夫」
そういう事なら大丈夫か、分散しモンスターを狩り始めるが鳥系やら爬虫類やら木のモンスターがいっぱい居た。
比呂達が一撃必中で行くなら俺達は早さと手数で勝負するが出来るだけ萌香と翔子に負担を掛けさせたくないのが俺の本音だ。
相手チームはと言うと近接距離系のジョブで片寄っているが、侮ってはいけない。
相手チームの火力が高い分モンスターをワンパンで仕留めている、ワンパンはワンパンチの略だがオンラインゲーム等で相手を一撃で仕留める事を俗にワンパンと言う。
「比呂そっちはどうだ?」
「先生と千春様々だぜ!早くて効率良いぞ」
分散して戦っているのであらかじめメニュー画面でチャット機能をオンにし、こまめに戦況を報告し合うがこの案を出したのが千春だったのには正直驚いた。
千春がこんなに積極的になるなんて。
この作戦が功を沿うし俺達は初戦を突破。
この調子で次の試合も勝ち準々決勝まで駒を進めた。
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次の試合まで間があるのでお昼を取る事にしたが、主催者の成守さんが参加者に弁当を用意してくれたがこれには正直呆れた。
何せほっ〇もっとの・・・のり弁・・・・。
金持ちなんだからせめて500円以上の物を用意してもいいのでは?
ケチな社長だな・・もう少し寛大さを見せて欲しいものだ。
休憩中一人の男が俺達に駆け寄ってきたが、誰かと思えば成守さんであった。
「こんにちわ楽しんでますか?」
つまらないとも言えないしそれなりに楽しめていると返事をしたが。
この後に起こる修羅場を誰が予想しただろうか。
「実は私もこのゲーム参加していましてね次の対戦相手があなた達なんですよ」
主催者も参加とは聞いてないぞ・・更に成守さんの話は続く。
「このゲーム対人システムじゃないのでどうでしょう?相手の獲物を横取りオッケーと言うルールは?」
「そんなのモラルに反しますよ!!たががゲームですけどこれはリアルな人間が相手そんな事をしたら・・」
俺は反論したが成守さんは俺の意見を無視し女性陣に詰め寄る。
「お嬢さん方もこのゲームのプレイヤーですか?何か似合わないイメージですね」
さらりと失礼な事を言われ女性陣に不快感が生まれ、比呂は特に千春を守るため俺の彼女に手を出すなと食らいついたが今度は萌香と翔子ににターゲットを絞り出す。
「君達!このゲームで私が勝ったら私の婚約者になって貰いますかお金には困らせないよ」
とりあえずこの社長の会社潰れろ!と俺は祈り始める。
「はぁっ!!ちょっとキモイんだけど!!いい歳こいて何?女子高生口説いてるの?」
この会話を聞いていた比呂が真っ先に食ってかかるがこんな時に鳴沢先生は嫁に電話しているためこの場には居ない、肝心な大人が居なくて泣きたいくらいだ。
「こうすれば君達も参加せざる得ないよね?」
こいつ日本の法律わかっているよな?社長だしわかっているはずだ。
「おじさんあたし好きな人居るからこっちの子も!だから負けてもあんたの物にはならない!」
今度は萌香が反論し翔子の事もかばい盾してくれたいる。
「おじさんチャック空いてますよーー恥ずかしい・・」
今度は翔子が成守さんのズボンのチャックが空いている事に気づき声に出して言うものだからつい俺と比呂は大声で笑ってしまった。
流石に俺も頭に来ていたのでこの挑戦受けて立つと大見栄張ってしまい、成守さんは恥をかきながらもその場を去って行った。
試合に勝つと言うより萌香と翔子を守りたいと言う気持ちがいっぱいだ。
翔子は一応アイドルだし、萌香は・・・俺の好きな人だから。
比呂も千春も俺の背中を押してくれたから心強かったな。
絶対に負けられない戦いが今始まろうとしている。
自分もほっともっとは良く利用しますが
のり弁はやはり安定感ありますよね
ちなみに特のりタル弁当が大好きです。
読んで頂きありがとうございました。