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とある少女の日常  作者: 雪白 桜
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1.この恋のきっかけ

  今まで、誰かを好きになったり、誰かが気になったりした事は1度もないことだった。だから、初めて私が恋をしているという事に気が付いた時、少し戸惑った。誰かに告白された事はあっても、まさか自分が恋に落ちるなんて思ってもみなかったから。

  私が彼の事を気にするようになったのは、小学6年生の春だった。それまでただのクラスメイトだった彼が私の好きなアニメを見ていると知って、それがきっかけだった。それから少しずつ話をするようになり、自分が恋に落ちている事に気が付いたのは9月の時だった。授業中も、後ろの方の席からずっと彼の事を見ていた。でも、私には告白する勇気はなかった。「好きです。」と言いたかったが、たったそれだけなのに、どうしても言えなかった。きっと、いつまでもこの恋が続いてほしっかったから。ふられてしまうのが怖かった。それにどうせ中学校も同じだからという気持ちがあったんだと思う。

何も出来ない私だから、せめて彼の役に立ちたいと思って、勉強を教えたりはした。ただそれだけだけれど。いつか彼が私の気持ちに気付いてくれることを願って。

  そんな曖昧な気持ちのまま、私達は小学校を卒業した。

  そして、4月8日、中学校に入学した。今度こそ、彼にこの気持ちを伝えられるようにと祈って。

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