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再び  作者: ユアサヒトミ
8/16

第8話 5年後

原田優希19歳の大学2年生。彼女いない歴もう少しで2年になる。一応高校の時に付き合った人はいました。でも麻美以上に好きになれなかった。というより、自然な流れで付き合ったから告白なんてありえない。そんな元カノに今SNS上でストーカーされていた。

“優希おはよー。しっかりご飯食べてね”

無視した。僕にはまだチャンスがあった。なんと成人式の同窓会のお知らせが届いた。麻美に会える。ちなみに僕はイベントの仕事をしている。裏方の仕事をしていると、裏方の有難味がわかる。今日はイベント絡みで選挙スタッフの仕事が入っていた。

「原田くん、スタッフさんの動かしとか大丈夫?」

彼女はイベント会社の先輩、伊藤千尋。1つ上の大学生。勿論女としては見ていない。良き相談者だ。

「千尋先輩に言われたくないですよ。イベントの仕事して4年ですよ。」

「そうだね。私会社入って2年だし。経歴順だと原田くん先輩だね。」

「まあ頑張りましょ。」

そう言って配置についた。仕事現場は地元だから、麻美は来るかなと少しだけ思っていた。期待はしていなかったけど…。

午後になった。麻美のことは頭に入っておらず仕事に没頭した。その時だった。

「優希?」

麻美っ!そうか20歳だもんね。投票用紙を渡すときテンパった。久しぶりに麻美を見て秒殺のキュン死にだった。すべてを愛することができる。麻美は無言で投票用紙を受け取った。



休憩中に千尋先輩がいろいろ質問してきた。

「あの娘誰?」

「中学校の時の好きだった人です。」

「いまはどうなの?」

そんなに興味津々に聞かないでよ。

「正直なところ、まだ未練はあります…。」

「すごく可愛い娘だね。見た感じ原田くんと似合ってそうだったよ。」

「片思い歴7年ですからね。」

笑える。ご飯を食べながら2人で笑っていた。



市内を歩いていたら、ストーカーされている元カノに会った。元カノの名前は、高橋美沙。

「優希!」

げっ。

「何かよう?」

「何で避けるの?」

「嫌いだから。」

「どうせ優希のことだからモテてないんでしょ?」

「言っておくけど今度の同窓会で彼女出来そうだし。」

根拠ないなー。

「だからもう関わらないで。大事に思っている人がいるの。美沙は俺のこと何とも思っていなかったんでしょ?」

「………。」

「何で付き合ってたんだろうね。」

そう言って僕は去って行った。嫌になった。



今日は凛とデート。デートとは言っても深い意味はないですよ。幼馴染同士の絡み。

「同窓会行くん?」

「てか行く前に麻美に会ったよ。」

「えっ?話したの?」

「仕事中だったから声は掛けられなかったけど…。」

「高校の時にな、麻美が結構優希のこと私に聞いてきたんよ。」

女は考えていること分からないよなー。

「そうか。今度の同窓会が最後のチャンスだと思っているから。麻美に告白する。」

「最後のチャンス無駄にせんでよね。私がフラれた意味考えてや。」

分かってる。分かってるって。   続く

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